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議会議事録(平成23年第6回定例会 9月14日)

議会議事録(平成23年第6回定例会 9月14日)

平成23年第6回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
 平成23年9月14日(水曜日) 午前10時02分開会

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定                               
 第3 諸般の報告
 第4 行政報告                              
 第5 一般質問

〇出席議員(11名)
  1番 森  淳 君
  2番 金木 直文 君
  3番 小寺 光一 君
  4番 寺沢 孝毅 君
  5番 船本 秀雄 君
  6番 磯野 直 君
  7番 平山 美知子 君
  8番 橋本 修司 君
  9番 駒井 久晃 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君

〇欠席議員(0名)

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 本間 幸広 君
 教育長 石川 宏 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 長谷川 一志 君
 農業委員会会長 高見 忠芳 君
 会計管理者 大波 芳弘 君
 総務課長 井上 顕 君
 総務課政策推進係長 伊藤 雅紀 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課財政係長 室谷 眞二 君
 財務課税務係長 豊島 明彦 君
 町民課長 藤岡 典行 君
 町民課長補佐 今野 睦子 君
 福祉課長 鈴木 典生 君
 福祉課長補佐 江良 貢 君
 福祉課主幹 更科 滋子 君
 福祉課社会福祉係長 棟方 富輝 君
 福祉課国保医療年金係長 今村 裕之 君
 建設水道課長 山口 芳徳 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課港湾係長 熊谷 裕治 君
 建設水道課水道係長 竹内 雅彦 君
 産業課長 三浦 義之 君
 産業課水産係長 谷中 隆 君
 産業課商工労働係長 大平 良治 君
 焼尻支所長 杉澤 敏隆 君
 学校管理課長 熊木 良美 君
 社会教育課長兼公民館長 浅野 勝彦 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 永原 裕己 君
 農業委員会事務局長 安宅 正夫 君
 選挙管理委員会事務局長 井上 顕 君

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 水上 常男 君
 総務係長 金丸 貴典 君
 書記 加藤 典俊 君

    ◎開会の宣告
〇議長(室田憲作君)  ただいまから平成23年第6回羽幌町議会定例会を開会いたします。
(午前10時02分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(室田憲作君) 町長から議会招集あいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平成23年第6回町議会定例会の招集に当たりまして、議員の皆様におかれましては何かとご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 6月から7月にかけ姉妹都市であります石川県内灘町から八十出町長、夷藤議会議長ほか議員一行、内灘町和太鼓協会など計66名の皆様が5回に分かれて本町を訪れ、それぞれが親睦を深め、引き続いての交流を約束したところであります。そのうち内灘町管理職員親交会との交流におきまして、7月23日に内灘町で開催されました内灘町民夏まつりに本町の特産品を出店する話がまとまり、職員が現地で対応してきたところであります。その際、内灘町道の駅において本町の特産品を販売したい旨の申し出を受け、現在関係者相互において協議が進められているところでございます。このような発展的なお話は、今まで交流事業を継続してきたたまものでありまして、今後も各方面において人と人との結びつきを大いに活用し、各事業をよい方向に展開させていきたいと考えているところでございます。
 さて、本定例会に提案しております案件は、財政の健全化報告、議案として条例改正1件と補正予算が3件、同意として教育委員の任命と固定資産評価審査委員の選任、諮問として人権擁護委員の推薦、そして平成22年度各会計決算認定8件の合わせて16件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつとさせていただきます。

    ◎開議の宣告
〇議長(室田憲作君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(室田憲作君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
   6番 磯野 直 君    7番 平山 美知子 君
を指名します。    

    ◎会期の決定
〇議長(室田憲作君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 9月8日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員会委員長、船本秀雄君。

〇議会運営委員会委員長(船本秀雄君) 報告します。
 9月8日、議会運営委員会を開催いたし、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告1件、議案4件、同意2件、諮問1件、認定8件、選挙1件、発議5件、意見案3件、都合25件、加えて一般質問4名6件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から16日までの3日間と決定いたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告の後、一般質問の審議をもって終了といたします。明15日は、報告、一般議案、補正予算、同意、諮問、平成22年度各会計決算認定の提案理由の説明を聴取した後、決算特別委員会を設置し、付託して終了とします。その後、決算特別委員会を開催し、各会計決算の内容説明を求めてから審議及び調査を行います。なお、本会議は16日まで休会とします。16日は、本会議に戻し各会計決算認定、選挙、発議及び意見案の審議を行います。ただし、決算特別委員会の審議の進行状況によっては、休会中であっても決算特別委員会が終了次第本会議を再開することとします。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。

〇議長(室田憲作君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり本日から9月16日までの3日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(室田憲作君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から9月16日までの3日間と決定いたしました。

    ◎諸般の報告
〇議長(室田憲作君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 本日の遅刻届は、4番、寺沢孝毅君であります。
 会議規則第21条の規定により本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表にして配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成22年度5月分及び平成23年度5月分から7月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から閉会中の継続調査とした所管事項について委員長より調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員会副委員長、船本秀雄君。

〇総務産業常任委員会副委員長(船本秀雄君)

 平成23年9月14日

 羽幌町議会議長 室田 憲作 様

 総務産業常任委員会委員長 寺沢 孝毅

 所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

 記

1 委員会開催日 平成23年6月16日
            平成23年7月27日

2 所管事務調査事項
 (1)羽幌港旅客上屋整備基本構想について
 (2)北るもい漁業協同組合荷さばき所・事務所建設に係る経緯について

3 調査結果及び意見  別紙のとおり

 所管事務調査報告書

(1)羽幌港旅客上屋整備基本構想について(平成23年6月16日開催)
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
 ・前回(5月31日)開催の委員会での意見を受け、建物の基本構造について再検討し、町としての一定の結論を出した。なお、国交省の補助申請時期が当初の予定より早まり、実施設計の関係からも6月中にも着手する必要が生じたものであり、ご理解願いたい。
 ・町の方針として、施設の構造を木造とする判断をした。
 ・本施設は国交省の港湾機能高度化施設整備補助金メニューのうち、バリアフリー対応旅客施設整備費を利用して建設の予定。
 バリアフリーとは、新設する場合には移動等円滑化基準への適合を義務づけること。また、環境負荷を少なくする取り組みとして国の責務、地方公共団体の責務が定められ、国の基本方針が示されており、道や市町村にもこの指針の策定が求められる。
 ・北海道では道が建設する2階建て以下の施設については、原則木造とする方針。
 ・羽幌町もこの策定に向け現在準備中。
 ・非木材化を志向してきた過去の考え方を抜本的に転換し、公共建築物については可能な限り木造化、または内装の木質化を図るとの考え方のもとで、木材の利用促進を図る。
 ・施設の建設予定地は、羽幌港中央埠頭に整備されている耐震強化岸壁背後の港湾施設用地で、港湾基準の地震に耐え得る施設として、雨風に対しても十分な耐久性を有する構造とする。
 ・津波に対しては施設の設置場所が岸壁であること、防災上の観点から緊急避難場所となり得る施設は3階建て以上でRC構造とされていることから、対津波構造物の想定はしない結論とする。
 (木造の利点)
  ・林業の再生や森林の適正な整備、地球温暖化の防止等への貢献。
  ・住宅等の建築、木製品、エネルギー利用の拡大に対する波及効果。
  ・施設のライフサイクルコストの低減。
  ・地元建設業者、地元資材の活用。
  ・補修、維持管理の容易さ。
 以上のような説明を受け、質疑を行った。

【質問】 前回の委員会では木造、RCそれぞれの利点等の意見が出され(内容は6月定例会で所管事務調査報告書のとおり)、さらに議論の場があると思っていたが、木造で決めるという一方的な内容で理解できない。木造の見直しや、RCと木造両方で計画を進めることへの説明もあったのではないか。
【回答】 町は木造の意向だったものの最終決定はしていなかったが、今回方向を示した。前回の委員会では、木造建築の津波災害への疑問が多かったと判断している。時間的余裕がない中委員会開催をお願いしたのは、国の補助申請時期が早まったためで、今年度を期限に補助申請できなければ来年の国庫補助の保障はない。RCと木造両方で実施計画を進めるのは非常に難しい。

【質問】 経済的な施設づくり、ライフサイクルコストの低減との観点から、木造であれば確かに解体・廃棄するのに経費が少なくて済むが、海岸に建てるので相当な塩害がある。それを考えると維持コストが安い理由が理解できない。
【回答】 木造がコスト安とは想定していない。コンクリートづくりの一般的な耐用年数は50年、木造では24年だ。全体的なコストはコンクリートのほうが安くなる可能性もある。ただ建築費は木造のほうが安い。コンクリートの場合、ひび割れによる雨漏りなどを地元業者で直すのは難しいが、木造であればすぐに対応が可能だ。傷みやすい部分を取りかえやすい構造にするなど、設計を工夫すれば長寿命化も考えられ、木造でもコンクリートに匹敵するライフサイクルコストが得られると考える。
 屋根は、塩害を考えるとRC構造と同じ形態もあり得るが、地元経済への効果も考えて、地元で施工可能な工法になると思う。
【意見】 基本的には地元業者がやれる工法が望ましい。委員会としてはあらゆる角度から調査する必要があり、木造が耐力的にどうか検討が必要だ。塩害によるさびなどを考慮した設計を望みたい。

【質問】 木材を使う理由として環境型や林業活性化を掲げているが、道産材あるいは国内材を使うということか。
【回答】 道産材を使いたい。入手できない場合は国産材を考えたい。

(2)北るもい漁業協同組合荷さばき所・事務所建設に係る経緯について(平成23年7月27日開催)
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
 ・5月12日、漁協・町・商工会・観光協会のメンバーで産地協議会設立、羽幌町以外の3町村はオブザーバーとして参加。
 ・6月13日国庫補助金の承認申請、6月23日補助金交付内示(ソフト事業のみ)。
 ・荷さばき施設及び事務所については平成23年度に事業計画、24年度は事業実施予定。
 ・協議会の事業予定として、平成23年度は視察調査、施設整備計画、24年度の事業計画と予算審議。
 ・事業予定額(漁協積算)
 【荷さばき施設関係】
  〇構造は鉄骨づくり平家建て、荷さばき施設952.2平方メートル
  〇海水取水殺菌保管庫172.5平方メートル。国庫補助対象額3億3,295万5,000円。
 【事務所・電気室―補助対象外】
  〇事業費1億8,511万5,000円
   ・事業費は水産庁の面積積算のチェックを受けるため変更もあり得る。
   ・国庫補助対象外施設は4町村・漁協と必要面積等について協議するため、事業費が変更になることもある。
 以上のような説明を受け、質疑を行った。

【質問】 新設の施設の面積は、現在の施設の2倍程度で妥当か。ソフト事業は5年間継続しなければならないのか。
【回答】 昭和44年ころは木箱1箱に漁獲物を約10キロ詰めていたが、現在は発泡スチロール1箱に3キロ詰める。同じ漁獲量でも体積・面積は3倍必要なため、これまでの面積では足りない状況だ。ソフト事業については5年間継続しなければならない。3年間は国庫補助を事業費の2分の1受けられるが、その後の2年間は漁協と町の負担で実施しなければならない。

【質問】 国庫補助対象外の事務所部分の支援策について、4町村での協議状況は。
【回答】 町村長の今後の判断になるものと思う。

【質問】 国庫補助対象外部分に支援した町村の事例はないか。
【回答】 今後、調査したい。

【質問】 24年2月の協議会を経て補助申請し、夏場に着工と想像できるが、時間的余裕はあるのか。
【回答】 国庫補助交付決定後に着工となる。漁協は供用開始を、フェリーターミナルと同じ25年4月1日にしたい意向であり、工期が冬期間にかかった場合でも、外壁さえできていれば問題ないと思っている。

【質問】 平成24年度国庫補助についても、見通しが立ったと理解してもよいか。
【回答】 当初の申請段階で全体事業を示し、1年目の補助決定内示を受けたが、この後の補助の確約を受けたわけではない。

【質問】 今年度事業における視察の中身は。
【回答】 新潟と、その近くの粟島の荷さばき施設及び直売所を視察したい。

【質問】 ソフト事業は、イベントなども含め重要と思うが、運営は産地協議会か。
【回答】 漁業協同組合が担う。

【質問】 荷さばき施設の面積について他の3町村や漁協の意見を十分聞いてほしい。
【回答】 面積は水産庁の基準に沿って決まっていく。 羽幌の荷さばき施設には羽幌・天売・焼尻の漁獲物が入る。初山別・天塩の漁獲物は苫前に入る。そのため当事業の荷さばき施設に関し、苫前町・初山別村・天塩町の事業費負担なしということでご理解いただきたい。
 以上のような質疑後、終了した。

 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(室田憲作君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、森淳君。

〇文教厚生常任委員会委員長(森  淳君)

 平成23年9月14日

 羽幌町議会議長 室田 憲作 様

 文教厚生常任委員会委員長 森  淳

 所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

 記

1 委員会開催日 平成23年7月28日
            平成23年8月25日

2 所管事務調査事項
(1)離島航路運航体制について
(2)羽幌保育園の現状について
(3)こども園構想について
(4)羽幌小学校校舎改築基本構想策定業務について

3 調査結果及び意見 別紙のとおり

 所管事務調査報告書

(1)離島航路運航体制について(平成23年7月28日開催)
 ・5月開催の委員会、6月定例会・補正予算審議を受け、離島航路運航体制について、さらに2隻体制の維持や町負担の方向性など、町長、副町長も出席して審議された。
 ・フェリー・高速船2隻体制とする理由として、
 マル1 車両・貨物等の輸送需要面を考慮しても、フェリー2隻体制では国の認可がおりないと想定されること
 マル2 島民の利便性、日帰り観光、代替船確保の観点からも、高速船との2隻体制とするほうが有利であること
 マル3 小型化フェリーと高速船の建造費を比較すると、フェリーのほうが割高となること
 マル4 小型化フェリーと高速船の維持費を比較すると、高速船がはるかに有利となること
 マル5 フェリー・高速船2隻体制のほうが収支率でも著しく有利となること
 マル6 港湾整備計画との整合性を図る上でも、フェリー・高速船2隻体制の継続が必要であること
 マル7 2隻体制の見直しをすることで新船就航年次がおくれ、港湾整備年次とのずれが生じること
 など、担当課から説明された。
 ・町長からは、国の航路予算や補助要綱改変などで負担増に振り回されてきたが、建造費、維持費の比較、港湾整備計画との整合性など総合的な判断に基づき、島民の利便性、観光振興といった離島振興対策を最優先に判断してきた結果であることの説明がされた。
 以上のような説明を受けて、質疑を行った。

【質問】 高速船には貨物が積めないことから、島民からは、車両は無理でもせめて鮮魚だけでも運搬できないかとの声がある。今後、検討の余地はあるか。
【回答】 運輸局へ打診しているが、なかなか回答が来ない。期間限定でも貨客併用が可能であれば、少しはやりくりしやすくなると照会しているところである。

【質問】 島民、町民の意見を聞いて、国・道の理解を得る努力をしていくということか。
【回答】 国や道は、地元の意向・希望を聞く姿勢を見せているものの、新たに付加するのであれば相応分は負担してください、というのが最近の国の動きである。

【質問】 5億円を超える建造費に関して、町はどのようにかかわるのか。これまでの赤字補てんのほかに建造への補助となると、さらに町負担がふえていくが、今後の方向性はどうか。
【回答】 支援機構との共有船方式で、建造費用5億6,700万円のうち、1割は国の構造改革補助金、残る9割は事業者負担となるが、共有船方式とすることで支援機構から資金融資が可能となる。金利分が上乗せされたものを、耐用年数で割り返した額を毎年返済していくこととなり、年に5,000万円ほどとなる。ただし、町からの補助については、新しい補助制度を定めていないので未確定である。
 建造費についても流動的で、まだ細部にわたって検討していない。ある程度固まり次第、早目に示していきたい。
 以上のような質疑を行い、高速船の内容、補助金・運営体制、利用料金問題など、一定のめどがついた段階で再度審議することとし、終了した。

(2)羽幌保育園の現状について(平成23年8月25日開催)
 ・昭和43年に建築費と備品費合わせて、総事業費1,101万円で開園し、43年が経過している。
 ・主な改修としては、昭和58年と平成15年の2回、屋根のふきかえ、平成8年には保育室・管理室、事務所などの床を補修、平成19年には裏出入り口も含め、事務室の改修を実施している。
 ・入所定員は90人だが、ゼロ歳児保育開始もあって施設的配慮から50人前後の保育を、施設長のほか保育士8名、調理師2名、公務補1名、子育て支援保育業務担当1名で実施している。
 以上のような説明を受け、質疑を行った。

【質問】 保育所入所者が負担している平均的な保育料は、いくらぐらいか。
【回答】 年度予算では23年度が1,400万円、22年度1,100万円、21年度も1,100万円となっており、入所者数(50人ほど)で割り返すと、おおよその平均が出る。(1人1カ月当たり約2万円前後)

【質問】 小中学校校舎の耐震調査は進められてきているが、保育所施設への耐震調査に関する指示や指導はどうなっているのか。羽幌保育園の場合はどうか。
【回答】 道からの指導はない。未調査である。

【質問】 保育士の正職員、臨時職員状況はどうなっているのか。臨時職員の不安定雇用に対する不安解消に努めてほしい。
【回答】 正職員が3名、ほかは臨時職員である。現在、保育士のなり手も少なく、長い期間勤めていただきたい旨は伝えている。しっかり、対応したい。

(3)こども園構想について
 ・平成18年に「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」が成立、施行され、認定こども園の制度が開始された。
 ・平成21年からは、民主党政権でも幼保一体化への新たな次世代育成支援のための包括的・一元的な制度の構築が進められた。
 ・現在、政府の「子ども・子育て新システム検討会議」において、幼稚園・保育所・認定こども園の垣根を取り払い、幼児教育と保育をともに提供する「こども園」(仮称)の設置基準などの制度設計を取りまとめ、国会へ法案提出後、平成25年度に施行を予定している。
 以上のような説明を受け、質疑を行った。

【質問】 構想のねらいは、今ある保育所に幼稚園機能を持たせたいのか、民間の幼稚園に保育所機能を持たせたいのか、町ではどうとらえているのか。
【回答】 これまでの三位一体改革のもと、NPOを含めて民間も参入できる形がつくられてきたものである。こども園については、3歳未満の保育は義務化されず、行政が運営する場合とのメリット・デメリットを精査し、検討することとなる。

【質問】 町の自立プランでは、平成23、24年ごろには改築する構想もあったが、幼保一体化やこども園構想も出てきた。今後、どう検討していくのか。
【回答】 3月の大震災の影響もあり、国の検討がおくれ、今「中間取りまとめ」が発表された。町としては、一時中断していた児童福祉施設検討委員会での検討、当委員会にも検討内容を諮りながら進めていく。
 以上のような質疑が行われ、老朽化著しい保育所の建て替え問題の検討をさらに進めていくこととし、終了した。

(4)羽幌小学校校舎改築基本構想策定業務について
 ・昨年11月開催の委員会での、小学校と保育所との併設等に係る課題について、施設、運営、給食などの課題を整理・検討した結果、生活行動面への影響、流行性疾病の感染防止対策、年齢に合った給食の提供など課題が多く、併設はなじまない。
 ・校舎改築基本構想策定のための調査委託を株式会社ドーコンと契約し、今年11月に中間報告、来年3月までに最終答申を受ける。
 ・委託した業務内容は、マル1改築の基本的な考え方と方針、マル2既存施設(体育館・プール・給食センター)の活用、連携による校舎配置構想、コンパクトな校舎、省エネ・降雪・震災対策といった、施設の有効利用と維持管理を考慮した施設構想 、マル3財源対策の検討 などである。
 ・小学校改築は町としても重要な事業であり、「基本構想」を計画の前段の案として位置づけ、たたき台として協議を進めていく。
 以上のような説明を受け、質疑を行った。

【質問】 保育所との併設のデメリットについて、解決できない問題とは思えない。施設管理者の対応、給食もメニュー次第で対応可能ではないのか。
【回答】 併設とした場合の総合的判断で、なじまないとの結果を出した。

【質問】 天売小中学校建て替えのときもコンパクト化が言われ、かなり議論した。できる限り努力してほしい。
【回答】 これからの人口推計も考慮し、規模等を決めるよう依頼している。国も1学級定員を一部で35人としていて、さらに少人数化の情報もあり、地域に見合った大きさの校舎を考えていきたい。

【質問】 震災対策での避難所機能として、今回の大震災のような規模でも大丈夫か。
【回答】 現在の小学校あたりは海抜10メートル程度であり、総務課での防災計画見直しが出されれば、あわせて検討していきたい。

【質問】 近年、木造建築が推奨される傾向もあるが、どのような考えか。
【回答】 構造としては、今後の構想の中でまとめていくが、震災対策の関係からも、木造が適当かどうか、仮にRCとした場合でも可能な限り木材を使っていきたいとも考えており、最適な方法を検討していきたい。
 以上のような質疑を行い、中間報告書ができ上がった時点で再度審議することを確認して、終了した。

 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(室田憲作君) これで諸般の報告を終わります。

    ◎行政報告
〇議長(室田憲作君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 行政報告を申し上げます。
 最初に、水稲及び主要農作物の生育状況について報告申し上げます。初めに、気象経過の概要についてでありますが、5月中旬から低温が続き、日照時間も平年より少なく、降水量はほぼ平年並みで経過しております。6月下旬から7月上旬にかけては、雨の日が続き、降水量は平均すると平年並みでしたが、日照時間は平年を下回り、播種作業におくれが出ました。しかし、その後は好天が続き、8月も気温が高目に推移し、降水量は月を通して少なく、日照時間は平年を上回りました。生育状況については、5月から6月の低温で心配されたところでありますが、7月中旬からは高温で作業も順調に進み、8月以降も高温で作物全般の生育は順調に推移しております。
 次に、9月1日現在の主な作物の生育状況について申し上げます。水稲は、田植え後の低温により初期生育がおくれましたが、その後の好天により活着は平年並みとなりました。しかし、分けつの発生がおくれたため、茎数が平年の約60%と少なく経過しましたが、その後天候にも恵まれ、生育は徐々に回復に向かい、平年並みの収量となる見込みとなっております。
 秋まき小麦は、昨秋の播種作業が順調に終了しましたが、融雪後に低温が続いたため、平年より5日ほど遅い生育となり、出穂期以降の連続した降雨により根の活力低下や赤カビ病が蔓延し、葉枯れ症状が見られました。7月以降は高温で推移しましたが、生育前半の低温、日照不足により成熟期が5日おくれとなり、収量も平年に比べ低く、品質も劣っております。
 大豆は、播種作業が平年より11日ほど遅く、出芽期も8日おくれましたが、出芽は良好に推移いたしました。しかし、その後も天候に恵まれず開花期は7日おくれで、7月下旬から8月上旬にかけてはガの発生も見られましたが、8月以降の高温傾向により生育は回復傾向で推移し、さや数は平年よりやや多く経過しております。
 小豆は、播種作業が平年より7日遅く、播種後の連続した降雨の影響で茎疫病の発生が見られましたが、8月以降の高温傾向で生育は回復し、さや数も平年に比べやや多く、現在は平年並みの生育で推移しております。
 アスパラガスは、融雪のおくれと低温により平年より10日以上遅い5月下旬からの収穫作業となり、5月中旬の霜の被害もごく一部でしたので、収穫作業にはさほど影響がありませんでした。6月上旬以降は、緩慢な萌芽が続き、収穫量のピークが十分に上がらないまま収穫終了に至り、収量は前年を下回っております。
 ミニトマトは、出荷が平年よりややおくれ、7月上旬から始まり出荷量は徐々にふえ、8月中旬に出荷量のピークを迎えております。その後は、高温などの影響で収穫量が減少し、出荷量は平年よりやや少ない状況で経過しております。
 以上、水稲及び主要農作物の生育状況についての報告といたします。
 次に、観光客の入り込み状況についてご報告申し上げます。初めに、離島地区についてご報告申し上げます。ウトウの帰巣をPRする企画として、今年度で2回目となるウトウウエルカムデーが6月1日から30日までの間観光協会天売支部の主催により実施されました。ウトウウオッチングによる観光バスの割引券を先着700名に提供するものであり、期間内に目標人数を達成いたしました。
 7月2日、3日に開催されました焼尻めん羊まつりは、今年度30回の節目ということもあり、YOSAKOIソーラン祭りin焼尻と同時に開催をいたしました。7チームの踊りと高級食材であります幻のサフォークを観光客に提供し、約1,000人の人出でにぎわいました。
 天売ウニまつりは、7月30日、31日に開催しましたが、天候にも恵まれ、焼尻と同様に約1,000人の人出でにぎわっております。
 離島全体の入り込みでございますが、6月までは震災などの影響もあり、前年より減少しておりましたが、7月、8月は天候にも恵まれ、8月末現在で前年より503人多くなっております。
 次に、羽幌地区でございますが、昨年まで8月下旬に開催しておりましたオロロンの里はぼろ味まつりは、甘エビを全面に押し出したイベントにしようということから、名称をはぼろ甘エビまつりに、時期も甘エビの漁獲が安定する6月25、26日に変更し、第1回目として実施をいたしました。その結果、約2万8,000人の人出でにぎわい、甘エビも2日間で2,500箱を完売し、他の出店者も完売するなど地元経済にも大きな効果を上げ、大盛況にて終了いたしました。
 サンセットビーチでは、7月23日に花火大会が開催され、約6,000人の人出でにぎわいましたほか、8月8日には81チーム276名の参加者によりビーチバレーボール大会が行われ、盛況裏に終了しております。ビーチ全体の入り込みでありますが、お盆に雨が降りましたものの、夏休み期間中は全体的に天候に恵まれ、約1万9,000人の入り込みとなり、前年比プラス17.6ポイント、2,828人の増加となりました。
 その他補助対象事業として実施しております合宿誘致事業につきましては、4月に9校の高校ラグビー部が3泊、8月には札幌静修高等学校硬式野球部が6泊の合宿を行っております。札幌静修高校の合宿中には、地元羽幌高校を初め6校が集い、オロロンリーグと題して2日間にわたり試合を行っておりますことから、今後リーグ戦参加校により新たな合宿が行われることを期待しておりますほか、札幌静修高校につきましては来年度も合宿を予定しておりますので、地域の活性化に期待を寄せているところでございます。
 最後に、7月下旬から約3週間、テレビドラマ「幸福の黄色いハンカチ」のロケが町内市街地、炭鉱跡地、焼尻島で行われました。放送予定日は10月10日に決定いたしましたが、全国放送による知名度アップやロケ地がPRされることにより、新たな観光資源として注目を浴び、観光客の入り込み増に期待をしているところであります。
 以上申し上げまして、行政報告といたします。

〇議長(室田憲作君) これで行政報告を終わります。
 暫時休憩いたします。

休憩 午前10時43分
再開 午前11時00分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

    ◎一般質問
〇議長(室田憲作君) 日程第5、一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 順序は次のとおりであります。2番、金木直文君、7番、平山美知子君、4番、寺沢孝毅君、3番、小寺光一君、以上4名であります。
 最初に、2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それでは、質問をいたします。
 まず、1つ目です。子育て支援医療費還元事業の制度設立に向けて質問をいたします。現在子供医療費の自己負担に関する制度として、北海道の制度では3歳未満で初診時一部負担金のみ、3歳から就学前までと小学生の入院費で1割負担、ただし住民税非課税世帯は初診時一部負担金のみ、小学生の通院と中学生への助成はありません。国の制度としても進んでいないため、多くの自治体では道制度に上乗せする形で支援を行っており、苫前町でも8月から小学校を卒業するまでの入院、通院とも全額が助成されることとなりました。北海道のホームページで公開されている乳幼児等医療費給付事業の市町村における拡大実施状況によれば、平成23年4月現在全道で初診時一部負担金の助成、補助対象年齢の引き上げなど何らかの上乗せ助成をしている自治体は、全道179自治体中110自治体を超えています。中でも中学生まで対象としているところが46自治体あり、さらに北斗市、黒松内町、上ノ国町、蘭越町の4市町では高校卒業まで全額助成しており、補助対象の枠を広げる自治体は年々ふえてきている状況にあると認識しています。羽幌町では、道が決めた制度のままですが、何も上乗せ助成していない自治体のほうがもはや少数となっています。まず、町はこうした道内自治体の動向についてどのように評価されるのか質問をいたします。
 さらに、医療費自己負担分の助成方法として、現金による払い戻しでなく、町内の商店等で使える地域通貨券、金券や商品券等で還元することで子育て世代の町民への支援と町内の商業活動の活性にもつながることを目指した事業を実施している自治体もあります。胆振管内のむかわ町では、こうした事業を平成19年から実施し、昨年からは高校卒業まで支援を引き上げています。これは、1つの予算で2つの効果が上がるものであり、まちづくりや地域振興にも結びつくとなれば活用可能な補助金や交付金も期待できると考えます。我が羽幌町でもぜひ取り組むべき事業としての表題の制度設立を要望いたします。
 その制度の概要についてであります。医療機関で支払った領収書を役場や支所、すこやか健康センター、ハートタウンはぼろ行政サービスコーナーなどへ持参し、一定のポイントがたまったら地域通貨券と交換し、町内で買い物や支払いができるものとする。あるいは、地域通貨券の印刷、発行経費の節減を考慮すれば、羽幌町商工会発行の商品券を使用することも検討する。対象者については、羽幌町に住所のある子供、ゼロ歳から中学卒業までの保護者を対象とする。ただし、院内学級、養護学校へ入学している場合、住民登録がなくても対象とする。支援内容については、対象者の子供が病院等で支払った金額のうち、国民健康保険や社会保険の対象となっている医療費の自己負担額に応じて1円につき1ポイントを発行し、500ポイントごとに500円の地域通貨券、商品券と交換する。ただし、ポイントの発行で対象者の子供1人について1カ月当たりの上限を設けることとする。以上のような住民への還元事業となる制度設立に向けて、町の見解はどうか、質問をいたします。

 次に、高額な水道料金問題への対応について伺います。羽幌町では、現在下水道普及率80.1%に対し水洗化率が51%と接続世帯が思うようにふえていないため、昨年9月から10月にかけて未接続世帯へアンケート調査を行い、その調査結果が町のホームページで公表されています。それによれば、調査結果の概要の中で下水道に未接続の理由として、高齢者世帯の増加や工事費、使用料の負担など経済的な理由の回答が80%以上を占めていましたとあります。確かに自由記入されている意見を見ると、年金生活なので、できない、水洗にしたいが、お金がかかり過ぎ、月額 いくらなのか金額を明示してくれなければできません、下水道の利用料金や水道代で出費が増加するので、生活はきつくなる、ただでさえ水道料金が高いので、水洗化を進めるのであれば下水道料金や水道料金を見直してほしいなど高齢者やひとり世帯での今後への生活不安とともに、高額な水道料金による負担の増加を訴える意見が多数寄せられました。
 現在の羽幌町の家庭用水道料金は、1カ月当たり上水道が基本水量10立米で2,850円、簡易水道が基本水量8立米で2,570円となっており、これは平成17年度に改正されたものです。この料金は、北海道が公表している21年度資料によれば、道内高額料金ベストテンで上水道が第6位、簡易水道では第2位となっています。また、水道産業新聞社での発表資料を見ると、19年度では全国第10位の高料金となっています。上水道家庭用での全国平均1,482円、20年度、全道平均2,028円、21年度に比べても羽幌町は非常に高く、全国平均の約2倍ともなっています。8月1日、日本共産党の道内地方議員らによる対北海道交渉において、羽幌町の水道料金について管内でも増毛町や天塩町、苫前町などでも高額となっており、広域的な課題として道としても対応してほしいと訴えてきたところです。町では、さきのアンケート調査結果をもとに今後水洗化率向上への対策をとる予定と伺っていますが、水道料金体系の見直しまでは考えていないとも聞いています。しかし、さきのアンケート調査の結果や実際に水道料金が全国、全道トップクラスとなっている状況からも水洗化率向上対策の一つの要点と位置づけていくべきであると考え、以下質問をいたします。

 マル1、現行の水道料金について、高いという認識はあるのでしょうか。
 マル2、平成16年12月議会での料金改定の審議で、低所得世帯対策など福祉的な制度での対応も課題としていましたが、現状や見通しはどうでしょうか。
 マル3、水洗化率向上対策と水道料金問題との関係をどうとらえているのか。
 以上を質問といたします。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 金木議員のご質問1件目、子育て支援医療費還元事業についてお答えをいたします。
 少子化が進む中で、国は次世代の社会を担う子供一人一人の成長を社会全体で応援するため、子育てに係る経済的負担の軽減や安心して子育てができる環境整備のため、総合的な子供、子育て支援の推進を目的として、子ども・子育て新システムの基本制度案要綱を作成し、子ども・子育て新システムに関する中間取りまとめを発表したところであります。医療費につきましても医療保険制度におきまして、平成14年から3歳未満の乳幼児の自己負担割合を2割に軽減し、さらに平成20年度からは義務教育就学前児童まで拡大するなど、費用負担の軽減措置を実施しているところであります。議員のご説明にありました乳幼児等医療給付事業につきましては、こうした医療保険制度における乳幼児などに対する医療費の自己負担を北海道及び市町村がみずからの財政状況等に応じ、その自己負担分の一部または全部をさらに助成する事業でありますが、当町におきましては北海道医療費助成制度と同一基準で実施しております。
 ご質問にありました乳幼児等医療給付事業の実施自治体の動向に対する町の評価についてでありますが、この事業に対する町の基本的な考え方は、一般的に医療費は医療サービスの提供を受けるという観点から、受診者に一定のご負担をいただくのが原則であるということ。また、現行の厳しい財政状況や実効ある少子化対策の再構築が求められる中での乳幼児医療費を無料化する施策の妥当性、さらに無料化することによる医療費の増大等、これらを考え合わせ拡大実施しておりません。今後においては、他市町村における実施状況を踏まえながら、本町における子育て支援全体を推考し、他の少子化関連施策との均衡を考慮しながら考えてまいりたいと思います。
 次に、議員ご提案の住民への還元事業となる制度設立についてでありますが、地域通貨券などを発行する方法については町内の商業活動の活性化につながる事業の一つとして考えられますが、乳幼児等医療費の給付については子育て支援事業としてとらえており、子育て家庭の経済的負担を少しでも軽減し、もって家庭を安定させ、子供たちが健やかに成長することを支援するものと考えておりますことから、現時点では現金給付を基本とすることが妥当と思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目、水道料金問題への対応についてお答えをいたします。現行の水道料金は、平成17年4月1日より適用されております。この水道料金の改定に当たりましては、老朽化した浄水場の大規模改修及び配水池の増設などやむを得ない資本整備のための企業債償還をにらんだ措置として、羽幌町水道事業運営審議会及び議会常任委員会で十分な審議が尽くされ、了承されたものであります。
 1点目の水道料金が高いという認識についてでありますが、料金改定に当たっての検討においても留萌管内及び全道の料金体系を参考としており、また日本水道協会の調べであります全国の料金などとも比較をいたしましたときに高位になっているとの認識は持っておりますが、企業会計の性格上、改定当時からやむを得ないことと判断しております。
 次に、2点目の低所得者世帯対策についてでありますが、この点は料金改定の際の議論において、企業会計の立場からは値上げに踏み切らざるを得ない状況の中で、趣旨は十分理解をするが、この段階では実施できないと回答しているところであり、今後それができるのかどうか、状況も見きわめ判断したいという立場でご了承いただいた経緯がございます。しかし、現在までこの見きわめ、判断ができていない状況にあります。その理由といたしましては、冒頭に触れました料金改定の原因となった企業債償還が元利合計1億円以上のペースで平成28年度まで続くこと、企業会計唯一の収入源であります有収水量については当初の見込みでは給水人口の減はあるものの、水洗化によって増に転じると見込んでいたものが逆に当初より落ち込んでいることが挙げられます。しかし、管理委託を含めた経費の削減に努めた結果、有収水量の減分はこの中で吸収することができ、トータルでおおむね順調な企業運営ができているものと判断しております。現状では、このように順調と言える内容ではありますが、当初計画とは内容的に違いがあるため、見きわめが難しい原因となっております。今後の見通しとして現状を分析した場合、料金改定当初にあった10年間は改定しなくて済むようにとの思いは達成可能だと思われますが、平成28年度以降は企業債の償還が減少することを考慮すれば、それ以降も当分の間値上げ論議は必要ないものと思われます。
 ここで質問の見通しについて申し上げますと、現状では平成28年以降の企業債償還減による余裕を見てからということになろうかと思いますが、現在国の臨時特例措置として設けられた財政融資資金の補償金免除繰上償還制度に乗って償還を早め、財政の健全化を図った上で少しでも早く可能であれば実施していきたいと考えております。実施の時期については、まず平成24年度に大きな繰上償還が必要となることから、財政的に平成25、26年度の収支状況を見きわめた上でなければなりませんが、平成24年度から水洗化率の向上対策として有効な制度の導入を図ることとしているため、これによって有収水量の増に大きくつながれば、それらを勘案した料金体系の見直しも検討することになると考えております。仮にこの時点で料金全体の減額まで至らなかった場合でも、家庭用の水道使用者で8トン以下の者が40%を占める現状から、基本使用量の見直しには着手したいと考えております。
 次に、3点目の水洗化率の向上対策と水道料金問題との関係についてでありますが、水洗化率向上については町が抱える重要な課題として現在さまざまな角度から検討し、実行に結びつけるべく作業が行われております。水洗化に対する障害の一つに水道料金の問題もあることは認識いたしておりますが、水道事業が企業会計であることを考えた場合、水洗化率向上対策として安易に水道料金に言及することは慎まなければならないものと考えております。2点目でも申し上げましたが、水洗化率の向上の結果として企業会計の収支が改善された場合においては検討を行う考えでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、金木議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内といたします。
 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それでは、再質問に入らせていただきます。
 私は、今回はこの子育て、まず最初のテーマですが、子育ての支援医療費還元事業について、人によっては全く耳新しい奇抜なアイデアかというような思いもされるかと思いまして、今回9月の定例議会でぜひこの問題を取り上げたいということを早目に構想をまとめまして、7月26日ぐらいだったと思いますが、担当課となります福祉課と産業課のほうにお邪魔をして、ほぼこれと同内容の一般通告内容を提出しておきました。ぜひ期間をかけてじっくりと検討してもらいたい、これまでも多々ありますこれから検討してまいりたいというような回答にならないように、十分に検討した結果の回答をぜひいただきたいと、そういう思いを持って、私は早目に内容については担当課にお示ししてきたところでありましたけれども、残念ながらさまざまな状況から今後においては考えてまいりたいという文言でまとめられております。1カ月半前に提出してもやはりこのような回答なのかという思いがあります。ならば半年前なのか、1年前に言わなければいけないのか、どの程度の検討がこの期間担当課でなされたのか、検討経過なり状況なり説明していただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 議員のご質問にお答えいたします。
 議員おっしゃる7月26日に問題を提起いただきまして、町としましてもかかる経費、それからいろんな子供支援の施策、それと国の状況、国の情報等を考えまして検討をしてきたところでございます。ただ、検討の中でその方法が子供に対する支援、子育てに対する支援としてかなりの町村が実施しているということは確認いたしまして、その必要性についても検討の余地はあるというふうには考えてございました。あと、商品券といいますか、券の商業の育成という面につきましても検討を重ねてまいりましたが、その結論がまだ出る状況にはございませんでした。今年度かけて、来年度に向けて検討をかけていくという形で今のところ検討している状況でございます。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それでは、検討が終わったというところではなくて、まだ検討が続いているというところに多少はほっといたしましたけれども、そのかかる費用がどのぐらいなのかということも当然ある程度の試算はされたのだろうと思いますが、現在羽幌町が行っている、道制度に乗っかって負担している状況から、さらに小学校卒業までを対象とした場合、あるいは中学校卒業までを対象とした場合、どのぐらいの負担がふえていくのかというようなところ、試算されていれば金額を示していただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 現状の道の制度で今実施しています私どもの乳幼児等医療費の支給に関する条例によりまして支給している部分によりますと、約700万でございます。そのうちの2分の1、350万が道で、町は大ざっぱに言って残りの350万円という形になります。それにその後乳幼児の部分とひとり親の部分、全部合わせまして今1割と……固めてお話しいたしますと、小学校までの通院も含めた場合につきましてはプラス300万……ちょっとお待ちください。

〇議長(室田憲作君) 暫時休憩いたします。

休憩 午前11時24分
再開 午前11時25分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 小学校の通院分で200万プラスになります。それと、中学校の入院、通院を含めますと160万プラスするということになります。中学校まで合わせますと、町の負担は前までの分を全部含めまして1,010万円という形になります。
 以上です。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) おおよそ小学校までであれば300万ないし460万ぐらい、中学までであれば1,000万を超えるぐらいの予算がさらに必要になるのかというような試算のようです。細かいところは、また後日伺ってお聞きをしていきたいと思います。
 そんな中で、私も今回道のほうのホームページを見まして、過半数、半分を超える以上の自治体で何らかの支援がされているということで非常に驚きました。8月から実施を始めました隣の苫前町の担当課にもお邪魔をしまして、その担当課の方にお話を伺いましたところ、その方も改めて調べてみてびっくりしたのだというお話でありました。この助成制度に向けて道外の町にも視察、調査に行ったところ、実際やってみればそんなに思ったほどの費用ではありませんよというふうに言われたと。そして、高学年となれば、中学、高校となれば体も丈夫になって、それほど病院にかかる回数、頻度も少なくなるというような声が、そういうお話でありました。ですから、やはりここは確かに今の見積もった金額どおりということにはならないかもしれないと。その後の健康増進の方法などいろいろあるわけですから、ただただこの金額だけに縛られることなく、ぜひそういった全道の流れ、あるいは実際に実施している自治体の声などの実態なども聞きながら、この文面では今後においてはいろんな状況を踏まえながら考えていきたい、実際には前向きな検討の答弁と受けてよろしいのかどうかです。その辺改めて町長、お願いします。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 答弁で答えた、その受けた状況でよろしいかというふうに思います。確かに議員のほうから早くにこの提案が出されておりました。そんな中でいろいろと検討して数字をはじきながら、また健康保持というような観点からもどのようにして動きというか、姿としてあらわれてくるのかなと。なかなか今までほかのところ等聞いていてもやはりいろんな子供たちに対するまた取り組み、政策というものはあるわけでありまして、そんなことも含めながら、体系づけが必要ではないのかなというようなことをちょっと原課のほうに指示して、その取り組みを含めながら取り組んできたということもあります。そういった意味では、この制度そのものをどうする、こうするというのではなくして、全体の中で少しまとめてみようやというような論議もあったこともあって、なかなかちょっと時間がかかっているということもご理解いただきたいなと思います。ただ、答弁書に書いてご答弁いたしましたとおり、前向きにできるというようなところでやろうというようなことで、どういう姿が我々ができるのかなというところで今取り組みを始めているということをお伝えしておきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) わかりました。
 それで、あえて私はこの一般通告の中にもむかわ町の例を名前を出して述べさせていただきましたけれども、先月私むかわ町にも赴きました。役場に訪問いたしまして、実際にむかわ町ではどういういきさつでこういう商品券還元事業を行ったのか、そして現状はどうなのか、その財源はどうしているのかなどを担当課の方と率直にお話を伺ってまいりました。それで、道で示しているホームページからとった資料ですけれども、これはあくまでも現金による給付の自治体の状況であって、商品券や地域通貨券での還元をしている自治体は載っていないわけです。ですから、何も制度はやっていないというふうにあらわれているところがあります。実際に道内でも いくつかそういった商品券で行っている自治体があったということ、今回私の質問によってちょっと調べてみたというようないきさつがあるのかどうか、その辺どうですか。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 調べさせていただきました。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それで、もうちょっとむかわ町の場合ですけれども、伺ったところ、そもそもこの制度を始めたきっかけは町長の公約でしたということです。町長は、どちらかというと医療費を補助して支援してあげたいということもありますが、それよりも実は地域の活性化なのですということです。人口が減り、町の商業も衰退していく。何とか町で使われるお金は町の中で消費されるような、その取り組みを役場を挙げて行いたいと。そのメニューの一つとして、この医療費の自己負担分を商品券で還元をする。実際にいろんなメニューがありまして、これだけではありませんでした。私は伺って初めて知りましたけれども、福祉灯油の助成事業、福祉灯油も商品券、いわゆる通貨券で還元をしています。これも同じく19年度から。それから、妊産婦、妊婦健診の検査費用についても自己負担分を地域通貨券で還元している。また、独自の施策ですけれども、木質ペレット、ストーブの燃料です。木質ペレットを使っている、購入される場合にもその還元分として使われるというようなことで、いろんな事業と組み合わせて、1つは大きく見れば地域の振興のためということではありますけれども、その中の一つとしての子育て、医療費の還元事業であるということであります。であれば、私は地域振興のためであれば自費ではなくて、町単費ではなくて、いろんな交付金や補助金が使えるのではないかということも話し合っていきましたら、確かにそうですねと。これからぜひ検討してみたいという言葉でありましたけれども、この後まだ時間をかけて検討されるというのであれば、ただ単にお金の財源的なそういった面も必要なまちづくり交付金とか、いろいろあると思いますが、最終的には過疎債の充当もということも考えられないわけではないわけですけれども、そういったことも含めて十分に検討に値する制度、事業であろうと私は思いますけれども、その辺の見解は町長、いかがですか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 過疎債、交付金等の話が出てまいりましたけれども、その制度の流れになるのかどうなのかということ、今の話だけではちょっと判断つきません、そういうものになるかということ。ただ、むかわの場合は一義的に経済の活性化というか、町内のそういうことでの取り組みの中の一つだということだというふうに思います。今回私答弁申し上げましたのは、議員がこの制度の中でいろいろと他町のそういう例をとりながら考えられた、その考え方について内部的な検討をしながら、基本的な考え方で答弁しておりますけれども、今のところそういう考え方はないということでの答弁です。ただ、非常に発想としていろんな意味で町内の活性化につながるとかいう、このことのみならずいろんなところに目を向けていかなければならないというのは我々に課せられた仕事の一つでありますし、そういった意味ではいつもその意識は持ちながら取り組んではおります。ただ、本当に答弁書のとおりですけれども、この現金給付からいわゆる商品券等の変わった中での流れをいかがかなということですけれども、今のところそういうことは考えておりません。ただ、制度だとか、それを利用できるとか、それ私今わかりませんけれども、そういう部分副町長が調べている部分がございますので、副町長のほうからちょっと答弁させます。

〇議長(室田憲作君) 副町長、本間幸広君。

〇副町長(本間幸広君) 私のほうからは全体的な考え方、方針については町長がご答弁申し上げているとおりでございますが、我々のほうでも十分このご提案と申しますか、について部内で検討をさせていただきました。それで、まず考え方を整理させていただきますと、乳幼児医療等の給付事業に関しては先ほど前段町長から答弁ということでご理解いただけたものと。さて、その後の給付方法について具体的に金木議員さんのほうからむかわ町の例を挙げながらご提案をいただいたということで、経済の活性化と申しますか、商店街の活性化、広くそういう意味では非常に一つの有効な方法ということは考えられますが、いわゆる乳幼児の医療給付にこれを当てはめること自体がなじまないのではないかということで、別の産業活動、経済活性化の問題点としてそれを改めていろいろと検討する余地はあるのかなと、そんなふうにまとめてございます。
 それとただ、ちょっとその中で大きくむかわ町の場合は金券で対応しておりますが、ご提案の中には商品券でというお話もございました。両方ちょっと検討をさせてもらいました。その結果、問題というよりもいろいろと研究、検討の余地があるということが何点か我々の段階でも出てまいりましたので、1つ例として申し上げるならば、例えば趣旨が医療費というのは病院にかかったご家庭の経済を軽減するという趣旨でございますので、それと今度は商品券や金券のほうになりますと、いわゆる消費拡大と申しますか、経済の活性化のほうにまいりますので、その2点でちょっと検討させていただきました。例えば給付を商品券で行った場合、それにつきましては皆さんご承知のとおり羽幌町内の限定した商品券というのは今商工会さんが扱っているオロロン商品券と申しますか、でございます。これは、もちろん地域の限定品で町内でしか使えません。さらに、そこに加盟している、現在たしか46店加盟されていると思いますが、その中でしか使用できないというような状況。そうすると、日ごろ生活の中でいろいろと例えば他のショップ、あるいはコンビニ、それから食堂等々と、そういうところには使用できなくなるわけでございまして、そういう一つの同じ町内を限定しながらも、さらにお店の限定もあるということもちょっとございます。それから、あとは商品券の性格でございますので、おつりの問題であったり、期限が定められているということで、家庭としては現金で病院で給付したものをなるだけ家計費としては抑えたいところでございますが、商品券に転化されていきますと、さらに期限が定められているという部分があれば消費が早まるわけでございまして、俗に言う出費のほうへ出ていくのでないだろうかと、そんなこともちょっと検討している中に出てまいりまして、今度は金券となりますとそれらが別の制度を……
(「まとめてください。時間……」と呼ぶ者あり)

〇副町長(本間幸広君) 結論申し上げますと、この医療給付制度と別の地域活性化につながるこの制度を別の形として検討していきたいなと、そんなふうに考えています。大変申しわけありません。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) そういういろいろ検討がなされていたということはわかりました。ただ、実際に町の商工会で発行している商品券を使っている自治体も、置戸町でございます。22年度から実施しています。町と商工会が共同した事業として医療費の還元事業をしているという、置戸町ではスタートしています。ですから、そういった町の状況などをどういう問題点をクリアしているのかというようなことも今後時間をかけてさらに検討していただきたいということを希望申し上げて、次の水道料金について伺いたいと思います。
 現在水道料金、非常にちまたでも高い、高いという声がよく聞かれます。調べてみますと、道内は全国でも高く、それと道内でもこの留萌管内は高い地域ということがいろんな表でも明らかになっています。今回私の質問の中でもランクも数字も挙げて指摘をさせていただきました。ですから、同じ管内であります苫前町や天塩町や増毛町などとこういった水道料金問題についてこれまで協議をされてきたということがあるかどうか、いかがですか。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) お答えいたします。
 水道料金について、それらの町との協議ということでございますが、そういったことは行っておりません。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それで、私は先日札幌、道との話し合いの中でこの問題を取り上げさせていただきました。道の担当者からは、当然ですけれども、各町村の水道事業の決算書、計画書のようなものがあって、棚からファイルをぽっと開いたら羽幌町の水道事業についてという資料がありました。それを見ながら、確かに高いですねと。道としてもこの問題についてこれから調査をしますと。どうしてそういう高い状況になっているのか、その町で抱えている問題などがどういう問題があるのか、道として助言していけるところは助言をしていきたい、早速やりますというような言葉をいただいたところでありますが、道からのそういった問い合わせや助言などこれまでありましたか。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) 水道料金の件に関しての道からの問い合わせというのは来ておりません。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) ということは、まだ道のほうでの対応もおくれているのか、ちょっとわかりませんけれども、引き続きこの問題にも取り組んでいきたいと思いますけれども、答弁の中でも何度か企業会計だからという文言が出てまいります。かといって企業会計独立採算が基本だからといって、青天井に水道料金が上がっていいものではないと私は思います。ですから、そういった状況もさらに料金のこうなっている状況をきちんと分析しながら、羽幌町だけの問題でないとすれば、この管内のほかの町村とも同じような課題だということであれば、一緒にまとまって協議をしながら、道なり国への特別な対策、抜本的な対策を町としても迫っていくべきではないかと思いますが、そういう考えについていかがですか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 水道料金が高額な状況にあるという内容については、もう数字の上、また事業への取り組みということからご承知かというふうに思います。企業会計ということで、何度となく答弁の中で述べておりますけれども、確かに一つの会社の中で借金をしながら、そして唯一の収入が水道料ということになると、どうしてもほかに負担が回るということで高い状況になっているということもございます。水道料金の設定のときには、本当に必ず審議会のほうでいろんなご意見が出て、いろんな論議が交わされております。それをカバーする住民の方々に少しでも安い水をということで取り組まなければならない、考えなければならないのが私たちの役目でもあるというふうにも自覚しております。今道、また国というところの中で、それを解消策がないのかということでございますけれども、今後いろんな方策の中で可能なものがあるのかどうなのかと探ることも1つですけれども、北海道と、また相談できる自治体等の中で話し合ってみたいというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) それで、答弁の内容にちょっと触れさせていただきますけれども、料金の改定といいますか、料金体系の見直しの部分について答弁が触れられているところがあります。今後水洗化率を上げて有収水量がふえていって財政的に余裕が出れば、料金体系も見直しをする考えだと。仮に全体までとはならなくても、家庭用は8トン以下のものが4割なので、使用量の見直しにも着手をしたいという答弁になっております。となれば、すぐ今年、来年という話ではないけれども、この内容からすれば3年後、4年後ぐらいには基本水量、現在10立米ですけれども、そういった見直しも考えられるのかなという内容だと思いますが、これ家庭用だけについてなのか、ほかの営業用や工業用などトータルで基本水量も見直しとなるのか、まだそこまで具体的には考えていないのか、どういった内容なのか、お願いします。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) お答えいたします。
 町長の答弁の中で触れられております部分につきましては、家庭用ということで40%を8トン以下の世帯が超えているということで、金木議員の質問にもありましたように低所得者対策という部分に大きく関係するというような形で触れさせていただいたわけでございます。それと同時に、料金体系の見直しということを申し上げておりますので、全体的な見直しは考えるということでご理解願いたいと思いますが、もしその中でできればそういうことも考えたいのですけれども、今のところそこまで踏み込んだ部分の検討はしておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 残り時間3分です。まとめてください。
 2番、金木直文君。

〇2番(金木直文君) 今回町のほうでもいろいろと水洗化率向上対策を今考えているところだというふうに伺っております。来年度から実施をしたいということであれば、もうそろそろメニューなり具体的な対応策なりが示されるべき時期ではないかと思いますが、その辺の日程はどうなっているのかというところです。そこをお聞きしたいと思いますが、それとあわせて水洗化率向上、具体的な案一つ一つについてはこの場では私もやりとりはするつもりはありませんけれども、1つ低所得、水道料金と絡めて考えていけばその対策、率を向上させるための一つとして、例えば低所得対策もあわせた基本料金の一定額補助、それを期限を決める、激変緩和措置として半年間なり1年間なり低所得世帯には補助をする。水道料金に対してです。そういうようなこともいろんな方法があると思いますので、そういったことも含めて低所得対策も含めた水洗化率向上対策ということも検討していってもらいたいと思いますが、その辺の回答お願いします。

〇議長(室田憲作君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) それでは、私のほうから今ご質問ございました水洗化率の向上対策の関係についてお答えをさせていただきます。
 中身的なことにつきましては、今現時点で確定的なことを申し上げる段階にはございませんけれども、さまざまな角度から検討協議をしているという段階でございます。それで、一応大きく方向性としてはくみ取り料金と下水道料金の料金格差の是正という大きなテーマが1つ。それから、もう一つは現在のいわゆる水洗便所の改造に係る助成制度の見直しという大きなテーマで、2つの分野でそれぞれ検討していると。それと、もう一つは制度改正等に絡むさまざまなPRですとか、普及啓発に関してのやり方ということでの大きく3方向での検討をしているという状況にございます。それで、スケジュール的なこととしては、一応9月中にある程度この内部協議を取りまとめをして、大きな方向性についての意思決定をしたいというふうに考えています。したがいまして、10月以降これら協議した結果について委員会説明、あるいは道との協議の再開といった方向に進むのかなというふうに思っております。
 以上です。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今ミックス事業との絡みで下水道の水洗化率の向上ということで取り組んでいる途中経過、ある程度形にもなってきているので、そのお話が担当課長からありました。この話し合いの中で基本的には下水道料金という動きになりますので、それが水道のほうから来ることも関連もするということでございます。水洗化率向上という中には、所得層の低所得者層ですか、それについての考え方も入っております。そういった意味では、まだ成案となっておりませんけれども、そういうことも含めながら今検討しているということでご理解いただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) これで2番、金木直文君の一般質問を終わります。
 昼食のため暫時休憩いたします。

休憩 午前11時52分
再開 午後1時59分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。
 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 私のほうからは、1件5点について質問させていただきます。
 道立羽幌病院の医師確保の取り組みについて。道立羽幌病院は、地域センター病院として位置づけがなされていますが、年々医師の減少が続き、今年7月からは4名の固定医となっています。このようなことから、入院病床の数も1病棟は休床、あとの1病棟も病床数が減らされております。規模の縮小にもなっており、2次医療が全うできていない現状だと思っております。22年度に実施した羽幌町総合振興計画策定に向けた町民アンケート調査では、安全、安心なまちづくりに福祉、医療体制の充実を望む声が最も多く、回答者の約8割を占めています。この結果は、道立羽幌病院の固定医の減少、医師不足から来る町民の医療に対する不安のあらわれだと思っています。このことから、道立羽幌病院への支援について以下の質問をいたします。

 1、アンケート結果から町民が望んでいる福祉、医療が充実した安心なまちづくりに対してどのように取り組んでいくのでしょうか。
 2、医師確保対策として医師研究資金等貸与条例が制定されましたが、現在の利用状況はどうなっているのでしょうか。また、今後の活用に向けた取り組みをどのように考えているのでしょうか。
 3、医師不足は全国的にも問題になっており、一つの町、一つの病院だけで考えているだけでは医師確保は難しいと思います。例えば留萌市立病院と連携して、羽幌町として一緒に医師確保に向け知恵やお金も出しながら取り組んでいく、このような方法も必要だと思いますが、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。
 4、北海道に対しての医師確保等の要請行動においては、優先する診療科目の医師など町民と一丸となって考え、行動を起こし、取り組むことも必要だと思いますが、どのように考えているのでしょうか。
 5、民間団体による地域医療を守る会、折り鶴の活動に対し、今後町としてどのような支援をしていくのでしょうか。
 以上です。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平山議員のご質問、道立羽幌病院の医師確保の取り組みについてお答えをいたします。
 北海道は、道立羽幌病院を留萌第2次保健医療福祉圏における中核医療機関として地域の医療機関や他の地域センター病院等との連携を図りながら、地域の医療需要に対応し得る2次医療機能の確保に努めると定め、現在北海道保健福祉部医療政策局道立病院室におきまして地域センター病院及び地域の救急医療体制を確保するため、内科、外科、産婦人科、小児科、整形外科などの医師を募集している状況にあります。また、町といたしましても道立羽幌病院に対する独自支援はもとより、留萌中部、北部の市町村と連携をし、地域センター病院の確立を確固たるものにすべく、北海道に随時要請を行っているところであります。
 1点目の福祉、医療が充実した安心なまちづくりへの取り組みについてでありますが、道立羽幌病院が地域センター病院として確立し、地域の救急医療体制の中心的役割を果たせるよう北海道と協力体制をとり、必要な常勤医師の確保の支援、また重篤な救急患者の高次救急医療機関への搬送として、ドクターヘリが円滑に運航できるように施設整備等をしてまいりたいと考えております。
 2点目の医師研究資金等の利用状況と今後の活用についてでありますが、今年1月から施行し、現在までの利用件数は平成22年度3件、23年度3件で、合計6件となっております。あわせて住環境の整備として平成22年度1件、平成23年度2件の計3件に家具、家電等を貸与しております。今後におきましても医師研究資金等の貸与、また住環境整備の助成内容を医育大学等に対し広報活動をしてまいりたいと考えております。
 次に、3点目の他機関との連携による医師確保についてでありますが、留萌管内の市町村長と議会議長で組織されております留萌地域総合開発期成会において地域医療の確保について北海道等に対し提案を行っております。また、医療提供体制の充実を図ることを目的に留萌中部、北部の町村長と議長により留萌中部・北部地域医療対策協議会を昨年設立しております。道立羽幌病院の管理運営及び人事等は北海道が行っており、本町は側面からの支援のみとなりますことから、留萌市立病院と同一の立場での連携は難しいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 4点目の医師確保等の要請行動における町民と一丸となった取り組みについてでありますが、町民の皆様とお話しする機会がありますと、地元で出産ができるよう小児科、産婦人科医を、また交通事故等緊急時に対応できるよう整形外科、麻酔科医の常勤医師の確保が必要などとお聞きをいたします。そのほかにも眼科、耳鼻咽喉科等もございますが、住民が望む診療科目の設置は現状の医師不足の中で充足することは難しい状況にあります。しかし、町民一丸となってどのような行動が行えるのかも踏まえ、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 5点目の地域医療を守る会、折り鶴に対する支援についてでありますが、折り鶴は道立羽幌病院に対し民間の自由な立場及び発想で、我が町にある病院として利用する住民の声、また住民の力により医師初め病院スタッフを支援する組織であり、行政とは別に独自に活動している団体であります。町といたしましては、活動が円滑に進むよう活動費の一部を補助金により支援をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、平山議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 再質問させていただきます。
 まず、医師研究資金等の今後の活用の取り組みですが、医育大学等に対して広報活動をしていくことを考えているとご答弁がありましたが、羽幌町ではこのような制度があり、助成をしてくれる、本当に医師不足で地域の医療が困っているという思いが伝わり、そして羽幌病院に勤務してみようかと思ってもらえるような方向づける内容の広報活動が必要と思われます。どのような広報活動をしていくのか、考えがありましたらお聞かせください。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 まず、1点は、町長、議長等によりまして医育大学に行っていただいて、今の町の制度をご説明する。また、担当者としましても詳細につきましては私どもが行きまして事務の方等にご説明をして、羽幌町にこういう医師の研究資金が貸与の部分があるということをご説明して医師の確保に努めてまいりたいと考えております。

〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 説明はわかるのですけれども、先ほど私が申しましたように本当に羽幌が困っている、住民が困っているという思いをぜひ酌んで説明していただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員おっしゃられるとおり、本当に非常事態というか、困っている状況にあります。そういった意味では、この制度等も直接お医者さんに会って3度ほど説明をしたりしておりますけれども、やはりそのことによってより困っているというような現状が相手に伝わるような、そういう努力も必要かというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 次に、他の機関との連携についてですが、確かに道立羽幌病院の管理運営、人事等は北海道で行っています。羽幌町は側面からの支援のみ、また留萌市立病院との同一の立場での連携は難しいと考えるとご答弁がありました。しかし、北海道としても医師確保については募集しているといってもなかなか医師の補充になっていない現状であります。北海道任せでいてもいい方向に向かっていかないのではと私自身も不安があります。今後羽幌町独自で医師確保に向けた取り組みもしていく、そういう考えも必要になってくるのではないかと思います。そこで、私が質問しております例えば留萌市立病院との連携ですが、これは同一立場での連携という意味ではなくて、羽幌町として補助をし、留萌市立病院と一緒に医師確保に向け取り組みをしていく。そして、留萌市立病院から医師を派遣してもらうことにより、羽幌病院で常勤の医師を確保しなくても毎日外来の診療ができる体制の道筋もできるのではないかと考えますが、町長のお考えはいかがでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 留萌市立病院との連携ということでは、今も常勤ではないにしろ、週何とかという形の中で来ていただいております。また、北海道医師会のほうとの連携の中で土日だとか、急遽必要だというときにはお願いをしながら、何とか形にしているというのが現状です。どんな形にせよ、本当にきゅうきゅうとした状況の中で余裕のない体制が今組まれているというのが現状であります。医師確保というのは、確かに道立病院ですので、道が主体的な動きということになりますけれども、地域全体で道立病院を機能よく、2次医療を担う病院としての必要性ということで存在しているわけでありますし、それが今全く機能していないということでもございますので、やはり我々は我々の立場として道に協力するとか、留萌と連携を組むとかということも含めながら、我々も医師確保についての動きはしていかなければならないというふうに思っています。

〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 救急体制もそうなのですけれども、町民の人が望んでいるのは毎日診療してほしい。週何回ではなくて、その科によっては毎日診療してもらわないと困るということなのです。そのことも踏まえて今後考えていただきたいと思います。
 次に、北海道に対する要請行動についてですが、確かに医師不足は全国的に問題になっており、医師確保は難しい状況ではありますが、町民は本当にお医者さんがいなくて困る。高齢の人たちは、ぐあいが悪くなってもすぐ診てもらえない。遠くの病院へは行けない。死ねというようなものだと。また、子供さんを持っている親からは、働いているお母さんもたくさんいる。地元でぜひ診てもらえないと困るのだと。また、冬期間の交通状況、災害時の対応はできるのだろうかと、このような声を聞いてきました。先ほども言いましたが、羽幌町民が本当に困っている、大変不安に思っているこの実態を生の声を形にして北海道に訴えていかなければならないと考えます。町民一丸となった行動を早急に検討し、実現してほしいと思いますし、来年4月からの道立羽幌病院の医師の配置がどうなるかにもかかわってくると思います。早急な取り組みがぜひ必要と考えますが、どのようにお考えでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 議員おっしゃられるとおり、住民の方々のさまざまな要望というか、声は私自身も耳には入っております。今の現状、本当に全くこれで満足できるものではないということはご承知かと思いますけれども、やはり管内全体でそれぞれの組織をつくりながら、そして北海道に対して地域の現状というものも本当に強く訴え続けております。ただ、先ほどの質問にも重なる部分はございますけれども、あらゆる手段をとりながら、そして医師の確保ということがある意味では一つの究極の目標ということでもありますので、診療科目のことも含めながら、強く要望を続けていきたいと。医師に対する情報そのものは、決められたさまざまな形としてはあるわけですけれども、それが本当に実のなる情報につながっていくのかということになると、確率としてはまことに低いものがございます。そんなことも含めてあきらめずに、本当に地域の窮状というものを訴え続けて、そして一つでも二つでも住民の要望がかなう、そんな活動を続けていきたいというふうに、粘り強く続けていきたいと思っております。

〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) ぜひ住民が一丸となった行動を早急に実現していただきたいと思っています。
 次に、折り鶴に対する支援についてですが、折り鶴は民間の組織であり、活動が円滑に進むよう活動費の一部を補助金により支援していくとお答えがありました。折り鶴の会員も羽幌町民であり、地域医療のことが大きな不安となって、知恵を出し合い、考え、そして町民を代表するような形で設立してくれた会ではないかと受けとめております。補助金の支援のほかに考えている支援はないのでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 先ほどの町長の答弁にもございましたとおり、なるべく民間の方それぞれ自由な立場で考えていただいて、行動していただきたいと。町は町として要請行動を起こしますし、側面的にご支援はいたしますけれども、なるべくなら行政の力でないところで、力が出せないところを民間の方に新しい発想で要請していただきたいということで、側面からの補助金という形で支援するというふうに考えておるところでございます。

〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。

〇7番(平山美知子君) 民間団体の会ということで、側面的な支援はしていくということですが、やはり先ほど言いましたように町民を代表するような会なのでありまして、行政としてもお互い情報を共有して、連携をとって、そうすることによって羽幌病院の医師、スタッフの支援のみならず、医師確保に向けた取り組みもつながっていくのではないかと考えております。
 最後にですが、町民が望んでいる福祉、医療が充実した安心なまちづくりのためにも道立病院だから道でやるという意識ではなく、我が町の病院という意識を持つ考えも必要であり、町民の不安を少しでも軽減でき、安心して暮らしていけるように羽幌町の取り組みが急務と考えます。また、北海道病院事業改革プランについてですが、2008年から5年計画で2012年まで指定管理者制度導入ということが出されていましたが、このプランはなかなか厳しい状況であるということで見直しの計画が出されてきます。どのような計画案が北海道から出されてくるかわかりませんが、離島を抱えている羽幌町としては道が責任を持って羽幌病院を運営してもらうことを強く要望していくことも大きな課題と思っています。
 以上で質問を終わります。

〇議長(室田憲作君) 答弁はいいですか。

〇7番(平山美知子君) はい、いいです。私の意見というか、そういう形で最後に言わせていただきました。

〇議長(室田憲作君) これで7番、平山美知子君の一般質問を終わります。
 暫時休憩いたします。

休憩 午後2時22分
再開 午後2時29分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 私からは、2点にわたりまして質問したいと思います。
 まず、1点目ですが、羽幌港中央埠頭完成に伴う諸問題についてお尋ねいたします。第10次港湾整備計画が平成24年度をもって終了予定であり、平成25年4月1日より羽幌港のフェリー発着場所が中央埠頭へ移転します。それに伴い、フェリーターミナルの新設、北るもい漁協荷さばき施設及び事務所の移転、上下水道などのインフラ整備、アクセス道路整備などが計画されています。これまでもこれら事業について議論が重ねられたところでありますが、以下について質問いたします。
 まず、1点目、国道から中央埠頭までの福寿川河岸整備を供用開始までにすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 2点目、国庫補助対象外となる漁協事務所部分についての町補助について町長の意向をお伺いいたします。

 次に、離島振興法改正及び離島振興計画策定についてお尋ねいたします。羽幌町は、天売島、焼尻島の2島を行政区に持ち、両島ともに漁業、観光を基幹産業として栄えてきました。ところが、近年漁獲の落ち込みや海獣による漁業被害等により漁業は大変厳しい状況であり、また観光も景気低迷や観光志向の変化などにより入り込み数が落ち込み、こちらも年々厳しさを増すばかりです。人口減少や高齢化がそれに追い打ちをかけ、離島はさまざまな問題を抱える現状にあります。問題の主な項目ですが、生活面では医療、福祉への不安、日常生活に必要な灯油、ガソリン等の高騰、ガソリンについては今年度国庫補助で若干安くなっております。それから、住民の足であるフェリー運賃や運航体制、高齢者の通院、検査に要する宿泊、交通費負担、生活排水処理の問題などがあります。産業関連では、漁業への海獣被害の長期化、漁業後継者や労働力不足、魚箱や漁獲物の運賃負担にある利幅減、エコツーリズムの推進や観光施設の維持管理、観光振興の効果的な手法についてなど問題がございます。教育関連では、天売高校の存続、乳幼児保育への不安などがあります。島独特の自然環境の保全も大きなテーマですが、この夏天売島のウミガラスが7羽巣立ったことは大変明るいニュースとして全国に伝えられました。
 離島特有にも見える問題には、当町のような過疎地域の問題を顕著にしたものであり、離島の問題解決は過疎地域振興の道筋であり、離島振興は過疎地域振興そのものと私は考えます。折しも国では、平成24年度末で期限切れとなる離島振興法の改正、延長に向け、全国離島振興協議会が離島振興法改正検討会議を設置して7月に報告書を取りまとめ、政党の中にも専門部を置いて調査するなどさまざまな動きが出ています。改正内容によっては、離島の問題は劇的に解決の道筋が見えるかもしれません。また、当町では羽幌町総合振興計画が今年度で期限切れとなり、次年度以降の計画を策定中であります。現状の計画は、離島地域の記述が市街地区の項目に併記、包含される形になっていますが、島という独立した地域であることから、計画も独立させたほうが問題や目標を明確化できるものと考えます。以上の観点から、以下の質問をいたします。
 1つ目、離島振興法改正に向けた当町の取り組みはどのようになっているでしょうか。
 2点目、羽幌町総合振興計画とは別に天売島総合振興計画、焼尻島総合振興計画を策定してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
 以上、ご答弁よろしくお願いいたします。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 寺沢議員のご質問1件目、中央埠頭完成に伴う諸問題についてお答えをいたします。
 羽幌港整備につきましては、平成9年3月に策定した新羽幌港長期計画基本構想に基づき、平成21年度完成を目標に計画の推進を図ってきたところでありますが、自主財源の減少や地方交付税の縮減など町財政を取り巻く厳しい状況から、町負担の平準化のため完了目標年度を平成24年度に繰り下げて実施することといたしまして、中央埠頭を含む基本構想に基づく整備は平成24年度に完成の見込みとなっております。
 1点目の福寿川の河岸整備についてでありますが、内容として1つ目は羽幌橋から南2条通りまでの砂利道に関する部分、2つ目は福寿川河口部の右岸域で、現在小型船の係留施設として利用されている部分に対する整備のことと思います。まず、1つ目の羽幌橋から南2条通りまでの砂利道に関する整備についてでありますが、中央埠頭の供用開始までに整備しなければならないものとして、アクセス道路の改修や歩道のはがれた部分の改修が優先されるところでありますので、当面は現状のままでの使用を前提として、必要に応じて路面整正、砂利の補給などで対応したいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
 次に、2つ目の小型船の係留箇所についてでありますが、現在この場所を利用している小型船は船外機船で10隻ほどであります。この利用形態に関しましては、古くから港湾管理者にとって懸案事項となっているもので、現在も解決されていない問題として残されております。この場所での現状の利用は、河川区域の中で船舶の係留施設として河川占用をする形で行われているものであり、暫定的な施設とならざるを得ない状況にあります。
 また、この河川区域を港湾区域に変更しようとする試みについては、過去に何度も要望を行ってきたところでありますが、河川法が適用されますことから実現に至ってはおりません。したがって、港湾の利用形態から狭隘となっていることは理解しながらも、当面の間は引き続きこのような利用をお願いしなければならない現状にあります。ただし、現在進められている10次計画以降の計画で港内の静穏度対策として船揚げ場南の整備を行う協議を進めておりますことから、その船揚げ場を整備し、現在河川に係留する船舶が使用できるようにしたいと考えておりますことにご理解を賜りたいと存じます。
 次に、2点目の漁協事務所部分の町補助についてお答えをいたします。北るもい漁業協同組合は、平成16年に天塩、初山別、羽幌、苫前の各漁協が合併し、できた組合でありますが、荷さばき施設と組合事務所の整備、取得計画については合併時の事業経営計画書及び漁業振興計画において平成19年度の整備が計画され、町村への支援要請については関係町村で構成する漁業振興検討協議会で事前協議を行った上で支援要請を行うこととし、支援要請額については期待値として計上しております。しかしながら、建設予定地の整備が遅滞したことなどから、事業年度が延びておりましたが、本年度国の産地水産業強化支援事業の採択により、次年度の荷さばき施設整備が計画され、事務所についてもあわせて整備を行うこととなっております。このような状況の中、漁業振興検討協議会において荷さばき施設及び事務所の整備に対する支援のあり方について協議がなされており、荷さばき施設は利用状況から羽幌町の支援とし、事務所については今後協議を進めることとなっております。本町といたしましても合併当時からの経緯や現況を踏まえ、関係町村と協議を深めながら補助についての検討を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目、離島振興法改正及び離島振興計画についてお答えをいたします。離島振興法は、離島住民の生活の安定及び福祉の向上を目的として昭和28年7月に10カ年の時限法として制定、公布されたものであり、以後5度にわたり有効期限をそれぞれ10カ年延長するとともに、離島振興における基本法として諸施策を拡充しながら、生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げてきているところでございます。しかし、離島地域の現状は人口減少や高齢化の進行、第1次産業の不振や観光の低迷に加え、近年の公共事業予算の大幅な削減、国際的な燃油価格の高騰等により依然として厳しい状況に直面しております。一方、近年離島の国家的、国民的役割の重要性はますます高まり、この振興対策は国家的課題であるとの認識に立ち、長期的な視点で継続して取り組む必要があると考えております。
 1点目の離島振興法改正に向けた取り組みについてでありますが、現行の離島振興法は平成25年3月末をもって期限を迎えます。前段でも申し述べましたとおり、制定から60年を迎える離島振興法は、時代とともに充実、強化を図ってきたものの、離島ではいまだ厳しい条件格差があることは否定できません。今後も継続して振興対策に取り組む必要性から、離島振興法の改正、延長に向け本町も加入しております北海道離島振興協議会やその上部組織の全国離島振興協議会として実現に向けた取り組みを行っております。具体的には、全国離島振興協議会に有識者や離島関係市町村長で構成する離島振興法改正検討会議を設置し、平成22年9月から本年5月まで延べ8回にわたりこれからの離島のあり方などについて幅広く検討を重ね、今年5月に要旨報告され、7月には報告書が取りまとめられているところであり、これらをもとに7月4日、離島関係衆参国会議員及び関係省庁に対し、離島振興法改正・延長実現に関する要望書を提出する要請活動を行っております。本町といたしましても本年8月23日に私を含みます北海道離島振興協議会構成首長5名全員で民主党、国土交通省、農林水産省、道内選出国会議員及び各政党離島振興関係専門部の議員各位に対し、北海道離島振興対策に関する要望書を提出する中央要請行動を行ったところであります。この中でも特に離島振興法の改正、延長について強く要請をしてまいりました。また、明年2月には東京にて全国離島振興協議会主催の離島振興法改正・延長実現総決起大会も予定されており、今後におきましても天売島、焼尻島を有する羽幌町として国・道を初めその他関係機関に対し離島振興法改正、延長実現に向け積極的に活動してまいりたいと考えております。
 2点目、天売島、焼尻島総合振興計画の策定についてでありますが、現在次期総合振興計画策定に向け、昨年度実施しました天売、焼尻両島を含みます町民アンケート等の声をもとに評価と課題を洗い出し、これらを踏まえた中で基本構想、基本計画案策定に向けた作業を進めております。次期総合振興計画では、これまで同様に離島地域に係る施策等を登載する考えではありますが、島の現状やこれまで幾多に及ぶ離島町政懇談会等で寄せられたさまざまなご意見やご要望をお聞きするたび、依然として市街地との条件格差に絡むご要望が多いものと痛感いたしており、将来における島のあり方についてきちんと形づくって取り組まなければならない時期にも来ていると考えております。しかし、本町における離島は道内における全域離島自治体とは違い、一部離島という難しい面も持ち合わせていることもあり、これまでもその対応には慎重を期してまいりましたが、島が持っている重要な位置づけや今後予想される厳しい社会環境を考えるとき、現在進めております次期総合振興計画に併記、包含される形のみでは限界もあると思われますことから、これとは別な形で計画をつくるための検討を進めたいと思います。これには、まず島民皆様の将来を見据えたご意見やご要望を把握した上で、何が天売、焼尻にとって、そして町全体にとって大事なことか、島民の皆様ともお話し合いをさせていただきながら取り進めていくことが重要であると考えます。そのためには、今後どのような体制づくり等が必要か検討をしなければなりませんので、計画の方向性も含めいましばらくお時間をいただきますようご理解を賜りたいと存じます。
 以上、寺沢議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) まず、港湾の計画関連から質問していきたいと思うのですけれども、答弁の中にも平成9年に出されました羽幌港長期計画基本構想、これに基づいてこれまで中央埠頭の整備が進められてきたというふうにありました。私もかなりもう古いものにはなりましたけれども、ここに持って常に見ながら進捗状況を比べてきたわけなのですけれども、この中にこういう文言があるのです。かなりもう大前提というような部分に書かれている記述です。これ福寿川についての記述なのですけれども、福寿川河口部に当たる中央地区は、いわゆる今の中央埠頭の場所です。離島生活航路、離島観光、地域住民や観光客の交流拠点としてまちづくり計画であるリバーサイド計画と連携を図る生活交流ゾーンとするというような文言です。ですから、中央埠頭ができることによってあそこのホテルとか海鳥センター、バラ園のある地域と、それからフェリー埠頭が移転する中央埠頭が連動して、一体化して、そしてそれぞれの場所が行き来をして交流できるという、そういうものを目指すのだという意味ですよね、これ。そこで、私も今回福寿川関連の質問になったわけなのですけれども、具体的にそれをやる前に優先しなければならないことがありますよという答弁があります。その1つがアクセス道路の改修、歩道のはがれ、これをまず最優先にしなければならないとありますが、もうちょっと詳しくというか、簡潔でよろしいですから、具体的にどういうことを優先してやらなければならないのか、まずそこをお聞きいたします。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) お答えいたします。
 アクセス道路につきましては、ただいま振動調査ということを行っておりまして、地盤がどのぐらいのそういう重たい車の振動に耐えられるかという、今調査を行っているところであります。その調査の結果に基づきまして、この路盤で大丈夫という評価をそこで行いまして、もし若干振動が強いようであれば路面の修正、あるいは舗装を一体化するというような、そういう作業も24年度で必要になってきますので、そういうことは今年度中に見きわめた上でアクセス道路の改修ということをまず最優先で行わなければならない。
 それと、あわせまして住民から要望出ています歩道の傷んでいる部分、あるいは側溝のはがれている部分、ふたがとれたというか、ふたが壊れている部分と、そういったような改修もあわせて行わなければならないので、そういった面をまず中心に行おうというふうな考えであります。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) アクセス道路の振動調査とか、それについては常任委員会のほうで調査項目として上げていますので、そちらで主に議論をしたいと思うのですけれども、まだこれは調査は完了していないということなのですか、今の答弁からいくと。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) お答えいたします。
 振動調査自体は完了、8月中に行われました。ただいま現在調査したデータの分析中でありまして、それが9月末ぐらいに報告が来るという状態になっております。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 舗装を厚くするというのは、当然経費かかることですけれども、そこら辺まだ見えていないということですね、いわゆる。
 それから、もう一点確認したいのですけれども、河川区域を港湾区域に変更しようということで要望を繰り返してきたと。何度ぐらいあって、なぜできないのか、端的にちょっと教えていただけますか。

〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) これにつきましては、平成2年、それ以前と二、三回港湾区域にするということで、港湾計画の中にも盛り込みながら、折衝を行ってきているところなのですが、やはり河川部局との話し合いがつかないで、結局は港湾計画のほうも断念するという形で現状に至っているということでございます。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 今平成2年、それ以前というふうにおっしゃいましたよね。かなり古い話ですよね。北海道は、河川の河岸をそういう漁船の係留場所として利用しているところは余りないようですけれども、本州に行くと普通にあります。係船機がきちっとあって、そして漁船が係留されている。なぜできないのかというところが私は不思議です。もっときちっと物事を整理をして要望すると、それは可能な話になるのではないでしょうか。要するに余りきちっと要望されていなかったというようなことなのではないかなと私は思うのですけれども、その辺もあわせて常任委員会のほうで議論をしたいと思いますので、ここではこれで一応確認を終えたいと思います。
 町長、私天売に住んでおりますので、こちらに来るとサンセットプラザなんかに泊まることがあるのですが、あそこの客室からは非常によく福寿川が見えます。現状フェリー埠頭はちょっと離れたところにありますので、今の時点では余りよく見えないのですけれども、恐らく中央埠頭に移ってくるとホテルの敷地と福寿川があって、その先に港があるという光景がもう本当に一望できるのです。ホテルとか海鳥センターの福寿川沿いというのは、非常にきれいな道路、それから歩道が整備されております。ところが、国道をまたぐと砂利道で、通っていい場所なのかどうかというのがちょっと不安になるような、そんな状況なのです。先ほど私は、この港湾の基本計画の文言を読まさせていただきましたけれども、やはりあそこは早期にきちっと計画的に早く一体化できるよう、交流ができるように整備すべきではないかと思いますが、これまで具体的に検討されたことってございますか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 端的な答えにならないかもしれませんけれども、今計画の中での文言等、また確かに議員がおっしゃられるとおり私も同じ経験を上のほうから見た中で、また漁協だとか水産にかかわる方々とお話ししていても、中央埠頭ができ上がった暁、またターミナルができて、そして荷さばき場等ができたというところでは、人の動きがやはり海のほうに動きやすくなる状況ができ上がるといったところでは、リバーサイドから海への連動した、港への連動したその形というのが非常にいいロケーションとしてありますねというようなことは、国交省のトップクラスの方ともお話ししたことがございます。そういった意味では、非常にそうなることがやはり環境整備も含めた中でその計画に書かれてあるとおり目指す形なのかなというふうに自分でも理解はいたしております。ただ、それに取り組んだことがあるのかということでは、そういうお話が出たことがございます。私もあの橋の下を歩けるものなのかなと思ってあそこまで行ったこともございます。ただ、国道232号線を横断するという形よりも何かしら河川敷歩けないだろうかというような、そんな目的を持ってちょっと行ってみたのですけれども、そんなことも含めて、やはり何かしらのアクセスをつけることによって、また一層中央埠頭の役割というか、住民に対する、またいろんな方々、宿泊客も含めて有効な何かしらの手だてはあるような気がいたしております。私の記憶では、そのことについてどうこうするということでなくて、アクセス道路の論議だけで終わっていたような気がいたしております。今後今議員が言われたことにつきまして、どの程度それが可能なものとなるのかということも含めて少し検討に入りたい。今すぐできるかどうかということは、先ほどの何を優先するかということにもつながっていきますけれども、検討してみたいなというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) これまでの議事録をちょっと拾ってみました。もう何度も何度も常任委員会、それから議会の一般質問でこの話題は出できているだろうと。私もたくさん記憶があるのですけれども。そうしたら、案の定、たくさんやっぱり出てくるのです。過去3年ぐらいの主立ったものをちょっと拾います。平成21年12月議会の一般質問です。これも私が一般質問をしたものなのですけれども、当時の西村課長に対して、河川、福寿川の護岸の整備について尋ねております。まだまだ供用開始までちょっと余裕があったので、それとあわせて計画を考えていきたいという、そういう答弁をしているのです。それから、これは常任委員会です。平成22年1月19日開催、これもどなたが質問したのか、ちょっとここには書かれていないのですけれども、ホテルの人たちが港に行くために当然通るので、整備をしなくてはいけないのではないのかと、そういう質問に対して、検討しなくてはならないと答えています。景観的にもよくなく、それから長雨のときには水浸しになるのですよと。よくわかりましたと、了解しましたと、そういう常任委員会のやりとりがあります。それから、平成22年7月22日、これは港湾の進捗状況についての議論ですが、質疑の後、中央埠頭供用開始にあわせて福寿川沿いの護岸整備について美観及び安全面から早期に検討するよう意見を付したと。常任委員会が担当課にそういう意見を付して閉じているわけです。当然検討しなければならないと思うのです。町長、ぜひとも私供用開始にあわせて整備するべきだと思いますけれども、当然財政のことやさまざまなほかの事業のことも考えるとそうもいかない場合もあるかと思います。しかしながら、これだけ長く議論してきて何も進んでいないわけですから、せめて年次計画でもきちっと示した上で、利用者、それから一般町民の方にご理解を得るということが必要なのではないかと思いますけれども、急いで年次計画を立てていただきたいなと私は思います。いかがでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) その必要性、今さまざまな論議の中でそういう方向性がある程度出ている中での全く手つかずの状況ということでございますし、24年度、25年度からの供用開始ということも含めながら、先ほど私もちょっと現場のほうに足を運んだ経緯も何度となくありますけれども、そんな中でどの程度のものが考えられるのかということも含めて、早急に年次計画をといっても中身もまずはどの程度のものになるのかということもかんがみ、立てていかなければならないと思います。議員のおっしゃられることを重く受けとめながら取り組んでみたいというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 先延ばしになればまた置き去りになりますので、早急にお示しいただけるように努力をしていただきたいなというふうに思います。
 次に、漁協の事務所部分に対する補助のことなのですけれども、答弁の中で合併当時の事業経営計画書というものを出されて、今後検討していきたいという、そういう中身でした。私も漁協の荷さばき施設、つまり事務所の移転というのは、漁協の合併に伴う振興策の一つとして含まれていたものですから、やはりそういう立場に立って検討を始められるということについては賛成でございます。もうちょっと詳しく見ていきますと、補助対象外部分について答弁の期待値という形で出てきていますよというのがありましたけれども、3分の1補助してほしいという、そういう数字が掲載されておりました。4町村で話をして、そして割合とか、そんなものがまずは議論として始まるのかなというふうにイメージしているのですけれども、そういうようなことで受けとめてよろしいでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 期待値ということで出てくるのだと思います。基本的には、産業振興も含めて以前からこの話についてはあったお話でありますし、額そのものがまだはじかれているのでしょうか、ちょっと私には。そういうことも含めて3分の1という割合でできる限り産業振興ということ、また合併振興策ということも含めながら取り組んでいきたいというふうに思います。期待値というよりもできるだけ期待にこたえていきたいということでご了解いただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) わかりました。
 それから、関連したことなのですが、フェリーも、それから漁協の施設も新しい場所に移転することに伴いまして、1つ私非常に心配していることがあります。それは、フェリーターミナルからこれまであった食堂と売店のスペースがなくなるという点です。先般の常任委員会の中で初めて提示されて、私自身非常に驚きとはちょっと一種違った、本当にそれでいいのだろうかという言葉に出しがたい不安感を持ちました。なぜそうなったかという説明も当然あったわけなのですけれども、実際に今やられている方が次、どうでしょうかという話をしていったら、なかなか難しいという話があったりとか、そういう説明を常任委員会の中で受けたわけなのですけれども、それでそのスペースがなくなったわけなのです。これは、やはり観光の最も重要な部分の施設として、そういった機能は当然私はあるべき、必要なのではないかなというふうに思うわけなのです。一たん削ってしまうと、今度新たにということはなかなか難しい。なくなることによって、今一生懸命例えば町ににぎわいをとか、あるいは観光に対していろいろやろうとしている中で、これは間違いなくマイナスになるのです。だから、そこに至るまで、私はどのような議論をされたのか、そこを問題にしたいのですが、町長、その部分についてどのようになっていましたか。

〇議長(室田憲作君) 暫時休憩いたします。

休憩 午後3時07分
再開 午後3時09分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建設水道課長、山口芳徳君。

〇建設水道課長(山口芳徳君) 私のほうからただいまのご質問のなぜ食堂、売店を削ったかというような議論の経過についてちょっとご説明を申し上げたいと思います。
 当初は、そういう最初のスタートは現状という形でスタート、つくるという形で話は進められていたところなのですが、その経過の中でこの話が出たのは庁内の打ち合わせの中で昨年、平成22年12月でございますけれども、食堂については観光シーズン以外の利用が今されていないと。そして、必要性があるのかという議論がされております。必要性があるということもありましたが、かなり今現状の施設は広い部分を使っているということで、観光シーズン以外は使わないということで、現状新しい補助事業をいただきながらつくる施設にそういう遊休の部分をつくっていいのか、あるいは補助の対象にならないというような議論もありまして、縮小したいということでありました。できれば設けないという形で一応意思統一をされて話を進めたのですが、またフェリーのほうから何とかならないのかというご要望もいただきまして、一度交流施設としてある程度のスペースをつくっていたところを軽食等を食べられるぐらいのものをつくったらどうなのかということで、いろいろその件に関しましてはだれがやるのかということがまず議論になりました。やる人がまずいなかったというのが実態であります。そういうことから、そういうスペースを利用してできるのであればやりたいということで、観光協会、それから商工会に声をかけまして、そういうスペースでやってくれる人というのを募集をさせていただきました。ところが、やはり名乗り出ていただける人がいないというような中で、これはやっぱり断念せざるを得ないということで、交流スペースということは残しておりますが、そういう中で決定がされてきたということであります。
 売店につきましても引き続きやっていた業者がいたわけなのですけれども、どうしても採算が合わないということで撤退せざるを得ないということで撤退して、その後もやる人がいないという状況が続いておりますので、そういった利用者というか、そういう方がいないという中で、ちょっとそういうものを設けられないという現状になっております。

〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 私が問題にしたいのは、難しい状況は十分わかります。人が、フェリー、観光客がどんどん減っていく中で、採算を考えるとなかなか難しい。だけれども、難しいからといってそこのところでではやめましょうであれば、この町は衰退する一方なのです。そのときにどのような努力をするか、どのようなアイデアを出し合うか、そこをどれだけやったかということを私は問題にしているのです。単純にこうやって切ってしまったら、あともう復活のしようはほとんどなくなるのです。私は、このことだけではなくてすべてのことに今のことは通じると思うのです。もうフェリーターミナルは設計に入っていますから、非常に私は残念でなりませんし、これでいいのかという思いで、本当に何か打つ手はないかということを考えています。1つアイデアとして私残っているのは、荷さばき施設、事務所、漁協、今これからちゃんとした設計に入るわけですけれども、そこにそういったものができないだろうかということも考えています。漁協でも一度検討したそうです。しかし、採算性とか、ではだれがやるのか、いろいろ現実的なことを考えたときにやっぱり削るしかなかったというところなのですけれども、もう一度私はこのことを真剣に考えて、少なくてもそういうスペースをつくっていただきたい。供用開始までまだ時間があるわけですから、何とかその難局を乗り切る知恵を出していただきたいなと思いますが、町長、いかがでしょうか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今荷さばき施設の話も出ておりましたけれども、当初は先ほどのロケーションというか、ホテルからのリバーサイド施設側から中央埠頭というふうのアクセスの関係のときにも出てきたことの一つでもございます。いわゆる荷さばき施設等に物販等海産の、今ちょっと名前ど忘れしましたけれども、漁協のほうでやっている、その形をどこかで持てれば、そういうところでの人の動きも活発になるねというようなプランがあったこともございました。そういった意味では、やはり協力体制をとりながら、また確かに補助の中で難しい部分はフェリーターミナルのほうですけれども、いろいろ抱えながらのものでもございます。そういった意味も含めて、可能性があるのかないのかも含めて、また漁協との連携の可能性もあるのかということも含めながら、少し検討、取り組んでみたいなというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) あと3分です。まとめてください。
 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 休憩も入れて3分、残り3分しかないということですか、さっき休憩しましたけれども。そういうことね。

〇議長(室田憲作君) まず……。

〇4番(寺沢孝毅君) それでは、離島の振興法とか、そちらのほうに移りますけれども、独自の計画をつくる、検討してくださるということで、非常にうれしく思っております。島の方々も大変喜ぶのではないかなと思います。早急に体制づくりをそれぞれの島でしなければいけないと私は思います。当然このたびの町の総合計画に合わせた形のスケジュールの中でやらなければ宙に浮いた計画になるので、その連動性ということも考えなければいけないと思うのですけれども、そのような進め方でよろしいかどうか、ちょっと確認をしたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 総務課長、井上顕君。

〇総務課長(井上 顕君) お答えいたします。
 ただいま寺沢議員のほうからスケジュールについてのご質問だと思うのですけれども、今答弁書にもありましたとおり現在総合振興計画、羽幌町全体の部分が進んでおります。それで、これにつきましては当然島の部分についてはその中に従来どおりの形で入れ込むというような形で今考えております。ただ、それを来年3月までに策定、完成ということの予定の総合振興計画に今町長の答弁がございました島独自の別な形での計画というものを全く同時期に完成させるというのは物理的にできないと思っています。当面事務方としましてもできる限りすぐ作業には取りかかりたいと思いますが、答弁書にもありますとおりまず島の抱えている問題、そして島の声を確認というか、把握して、何が問題なのか、そして島のこれからの将来描く姿、こういったものも含めながら、新しい計画のほうに登載していきたいということも考えていますので、若干今の総合振興計画より後になるということを考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 最後です。
 4番、寺沢孝毅君。

〇4番(寺沢孝毅君) 最後ですか。私は、やっぱりそれではなかなかうまくいかないと思います。先般の町政懇談会の中でも町長は、みずから離島の独自の振興計画必要ではないですかということを羽幌町総合振興計画に絡めておっしゃられました。私は、本当に力強く思ったのです、あのとき。これで島の人たちにも一緒に行政の中身について入ってもらって考えることができると。より問題も身近に感じてもらえるだろう。そういうタイミングでやってこそ、私は島の方からもいろんな声が出て、そして頑張ろうという意欲が出て、うまくいくものだと思うのです。さらに、来年度時間置いて、これでは効果が薄いです。ぜひとも、いいですか。事務方の方は役場から一回一回来る必要ないのです、天売まで。支所長がいるのです、役場、天売支所、焼尻支所、それぞれ。支所長が吸い上げて、それを総務課に連携をして、本当に必要なときに総務課の担当者が来られれば何の問題もなくできると思います。私たちはずっと島にいるのです。それは、事務方の都合であって、何とか私は支所長の対応でできるような工夫をしていただきたいというふうに思うことが1点。それから、離島の抱えている問題、町長も全国離島振興……

〇議長(室田憲作君) 時間ですので、まとめてください。

〇4番(寺沢孝毅君) これで終わります。一番の問題はフェリーです。運賃の負担が非常に大きいということがすべてのネックになっています。今回の離島振興法は、単なる一部改正ではなくて抜本的な改正をしようとしているのです。その中の全国離島振興協議会の文言の中にこういう一文があります。離島住民は、非常に運賃の負荷を強いられている。距離当たり運賃の比較で鉄道などの公共交通機関に比べて著しく高い運賃負担をしているのだと。要するに鉄道並みにするのが本当は妥当なのだという、そういうことなのです。私比べました。羽幌、天売間27キロ、札幌、朝里ぐらいの距離です。これJRだと530円です。旭川、深川30キロ、これ特急乗っても1,730円です。こういう料金が妥当だというのです。こういうことをこの法改正によって何とか実現しようとしているのが全国離島振興協議会です。したがいまして、より具体的な本当に強い働きかけを私はお願いしたいなというふうに思うのですけれども、今の2点について答弁いただきまして、終わりにしたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今離島振興法の改正については、改正のたびに北海道離島振興協議会の役員をやっているということもございますし、離島島民の持つ悩みということではすべて同じだということも、そして今の運賃の話ですけれども、確かに全国離島が先頭になってやっていますけれども、我々は北海道離島の、全国離島でもそれぞれ条件が違うということもございますけれども、北海道離島一丸となって要請活動を強く求めていきたいというふうに思います。先般北海道5町で回ったときに、それぞれの政党の中の専門部会みたいな離島の関係する集まりがございます。議連がございます。そんな中で非常に離島に対する理解度の深い方々がたくさんおりまして、そういった意味では北海道離島の悩む部分というのも本当に理解していただいていると。それ理解していただくだけで終わるのでなくして、それが形になって何とか離島住民の振興につながるという動きに持っていきたいというふうにこれからも力強く動いていきたいというふうに思います。
 島の振興計画についてですけれども、先般町政懇談会の最後、締めのときにお話ししたときにちょっと私が思っていたことが言葉として出たわけです。島何度となく通っているうちに、やはり島の方々といろいろなお話をしたり、今年の場合は振興局長等の随行も含めながら、島のさまざまな方々のご意見を聞いたという経緯もございます。そういった中でやはり一つ一つあれをこうすれ、あれをつくってくれとか、これを直せとかというところの要望とは違った、このままでいいのだろうかというような島の将来を見て、いろいろ島民みずから考えなければならぬというようなお話がここ数年やはり出てきているように思ってなりませんでした。振興局長も初めての赴任ということでしたけれども、やはりそういうように感じたようでございまして、いろんな意味でそういう島の振興、将来のあり方、島の目標とする姿というものを描きながら、一つ一ついいねというようなこともございまして、私自身の気持ちも伝えたつもりでございました。取り組みとしては、総務課長、担当のほうで物理的にと、期間的にということだというふうに思います。ただ、やる努力をしなければならぬだろうと。すぐ動き、どういう段取りで、どういうプランで動いていくのかというようなことも含めて、すぐ形、それが最終的に数カ月でまとまるのかどうなのかということは別にしても、すぐ取り組むということで進めていかなければならぬということです。

〇議長(室田憲作君) これで4番、寺沢孝毅君の一般質問を終わります。
 暫時休憩いたします。

休憩 午後3時25分
再開 午後3時34分

〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) 私から1件4点についてお伺いします。
 羽幌町立羽幌保育園は、昭和42年12月に新築、翌年昭和43年4月に開園され、今年で43年経過しています。過去に4度の修繕作業を行いながら現在に至っております。10年くらい前から議会での質問や委員会での議論、報告がなされ、ここ数年は特に頻繁に保育園の運営や改築について議論が起こっています。しかし、町民の多くは一向に進まないことに対して不安と疑念を持ち、保育園の今後の方向性に高い関心を持ち、行政の動向に注目しています。児童福祉の面からも一番弱い立場の子供たちが犠牲となっているのではないでしょうか。子供たちによい環境を整備し、親も安心して子供たちを預け、働く状況にしていかなくてはなりません。子供たちが安心、安全で健やかな成長をするためには、行政側が先延ばししてきた問題を一刻も早く結論を出し、実行することが必要だと考えます。
 そこで、次のとおり質問します。
 1、現在保育園の施設、運営の問題点は何か。
 2、児童福祉施設検討委員会から出された報告内容をどのようにとらえ、何を決定し、実行したか。
 3、当時建設場所の候補地としていた旧役場跡地の売却の経緯は。
 4、保育園に対する今後の方向性と具体的な対策や政策はあるのか。
 以上です。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 小寺議員のご質問、保育園の現状と今後の方向性についてお答えをいたします。
 羽幌保育園につきましては、老朽化が進んでおり、早期改築の必要性は理解しております。しかし、国の施策において就学前の教育、保育を一体としてとらえた一貫した総合施設として認定こども園制度が開始されたことにより、幼保の一元化、また運営の民間委託等についても視野に入れた検討が必要となったこと、さらに政権交代により幼保一体化として制度改正されるこども園、総合施設とも言われます、につきましても全容が明らかにならなかったことから、これまで保育園の改築及び運営の方向を示せなかったことについてご理解を願います。
 なお、平成16年第7回定例会におきましても改修、改築についてのご質問がございましたが、幼保一元化あるいは運営の民間委託等の課題もあるので、それらを含め検討していきたいと答弁しております。
 1点目、現在の保育園の施設、運営の問題点についてでありますが、施設が狭隘で老朽化しており、修繕が必要な箇所については随時改修をしている状況にあります。また、運営につきましては、以前に比べゼロ歳児保育や障がい児保育児童が増加傾向にありますことから、今後職員の負担がふえていく傾向にあると考えられます。
 2点目の児童福祉施設検討委員会の報告内容をどのようにとらえ、何を決定し、実行したかについてでありますが、初めにこの委員会組織についてご説明をいたします。この委員会は、平成17年度策定の羽幌次世代育成支援行動計画策定時のニーズ調査において、幼稚園、保育園はそれぞれ今のままでよいという回答のほかに、幼保一元化について検討したほうがよい、また民間委託したほうがよいという回答結果から、町として子育て支援を進める上で保育園の改築にとどまらず、総合的な児童福祉施設のあり方について協議検討いただく委員会で、町内の幼稚園、保育園の関係者、民生委員、町の関係課職員で構成しております。委員会は、平成17年6月から平成19年11月まで4回開催され、幼保一元化、施設の形態、施設の建設方法等についてのご意見をいただき、議事の内容につきましては担当課より報告を受けるとともに、文教厚生常任委員会に経過報告として説明してきたところであります。しかし、その後の政権交代から幼保一体化を含めた緊急経済対策が閣議決定されましたが、保育分野の制度、規制改革の内容が不透明であったことから、児童福祉施設検討委員会が休止状態にあり、町として決定した事項はございませんので、ご理解を賜りたいと存じます。
 3点目の旧役場跡地の売却の経緯についてでありますが、この件につきましては過去の一般質問でも答弁申し上げておりますが、児童福祉施設検討委員会の経過報告の中で保育園建て替えの候補地の一つとして旧役場跡地が挙げられ、あたかも決定されたような報道もございました。検討委員会での検討事項やご意見等につきましては、当然行政の中で検討する貴重な判断材料の一つとなるものでございますが、その段階におきましては保育園用地としての位置づけなどを決定したことはございませんので、ご理解を賜りたいと存じます。
 また、農業協同組合への売却の経緯につきましては、同組合から現農協事務所は築44年を経過し、老朽化が進んでいることから、将来の改築予定地として先行取得をし、現在の事務所用地とも一体性を持たせた有効活用を図りたいとの強い要望がございました。町といたしましては、農業者の拠点施設であること及び農業振興の観点等から総合的に判断し、売却をしたものでございます。
 4点目の保育園に対する今後の方向性と具体的な対策等についてでありますが、国の子ども・子育て新システムの基本制度案要綱及び子ども・子育て新システムに関する中間取りまとめが示されたことにより、社会保障と税の一体改革にも影響は受けますが、こども園については大きく方向が変わることはないと思われることから、保育園が老朽化していることにかんがみますと、結論を出す段階に来ていると思います。運営を含めた施設の設置方法には、いろいろな選択肢がある中、すべての子供の健やかな育ちが実現できるよう、また羽幌町にとってどの方法が最善なのかを検討し、児童福祉施設の方向を決定してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、小寺議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

    ◎会議時間の延長
〇議長(室田憲作君) お諮りいたします。
 本日の会議時間は、議事の都合により、この際あらかじめ延長したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(室田憲作君) 異議なしと認めます。
 したがって、本日の会議時間は延長することに決定しました。

    ◎一般質問(続行)
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) それでは、再質問させていただきます。
 この保育園の問題については、過去に町長の答弁にもあったとおり平成16年ということでありましたが、私の資料では平成14年の一般質問からこの議会の会場で7回、そのほか常任委員会の中で7回、そして先ほどもお話しされていた児童福祉検討委員会で4回と、これだけの数の検討が行われてきたわけです。ただ、検討は行われ、議論は行われているにもかかわらず、一向に先が見えない状況に、私の質問の中にもありましたとおり町民は疑心暗鬼ではないですけれども、何が今後行われていくのだろうということで思っている町民が多くいると思います。そこで、簡単に質問します。保育園の改築、新築を踏まえまして、町は今後改築、新築を行う予定ではいるでしょうか。町長、お願いします。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) これにつきましては、最後の答弁の中のことですべてかというふうに思います。さまざまな検討がされてきている中で、もうこの時期でやっと国の方針等、流れがわかってきたということの中で、今取り組みを始めるということで答弁をさせていただいております。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) さまざま検討しているということで、平成14年、それからすべてのほとんどの議会の中の答弁で検討するということで締められております。検討が9年、私の資料で平成14年から考えると9年間検討し続けていて、今後この段階に来て結論を出す時期にはあると。それを踏まえて検討するということで、全く町のスタンス、行政のスタンスが見えてこないのが状況です。国やさまざまな法律が変わっていくのはもちろんわかります。それを踏まえて対応していくことはとてもよくわかるのですけれども、町としてどのように進んでいくかと。さまざまなことだとは思うのですけれども、何をしていくのか、制度とは別に改築、今子供たちが通っている保育園に関して、施設に関して早急にしなければいけないと私は思っていますし、過去の担当の課長、町長も含めてですけれども、もう限界ですという答弁もあります。その中でもう一度お伺いします。町は、今の段階で何をしていこうと思っていますか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 検討という言葉でさまざまな論議の中で出てきているということでありますけれども、答弁の中読んでいただければ理解していただけるかなというふうに思います。この時代のこの年度の流れの中では、さまざまな政権交代も含めた中で国の方針というものが二転三転、また三位一体改革の時代には全く補助制度そのものも大変な時代ということもございました。いろんな多方面から我々は考えながら取り組んでいかなければならないということも責務でありますし、そういった検討がなされてきて、今やっとその方向が見えたということでございます。建てるのか建てないのかということではありません。子供たちがというか、保育園、保育部門を必要としている方々に対してその施設の提供、健やかな成長をはぐくむためにその施設を提供していくというスタンスで早急に取り組んでいくということでございます。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) 私の認識では、過去の流れからして、特にここ数年なのですけれども、全く進んでいない状態が続いていると思われます。過去の質問の中にも町のほうも、町長のほうも先ほど認識されているということで思っていますけれども、さまざまな子供たち、零歳児から障がいを持った子供たちがいる中で職員の負担がふえていくと。そういうような認識の中であるにもかかわらず、現在も13名の方が働いていらっしゃいます。そのうちの3名しか正職員ではないと。施設長を含む残りの方は、臨時職員等で働いていらっしゃると。しかし、町長もご存じだと思います。仕事の内容を含めてほとんど同じような、正職員と臨時職員の方の仕事は同じように行っているにもかかわらず、責任も同じくしょっているにもかかわらず、その割合が平成14年度では7名と。18年度議会で答弁の中で職員の体制づくりも検討していくということで言われたのですけれども、23年、今年、今年度も3名と。何も検討され、実施されていないのが現状なのではないかと思いますので、それも踏まえてなかなか前に進まない原因の一つではないかと思います。職員の正職員に対する割合については、どうお考えになりますか。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 小寺議員おっしゃるとおり、正職員は3名でございます。その3名のほかの者につきましては、臨時職員等で補充して保育の実施を行っておりますので、人数につきましては違法的なものはないと思っていますので、よろしくお願いいたします。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) 法律上ではしっかりやられているとは思います。ただ、本当の現場の中で職業に対する不平等さというのがないのかなということ、特に国の流れからしたら正職員をふやしていこうと。それが町職員になるのかどうかは別として、臨時での雇用を継続させていくというのはやはり何か問題があるのか、それとも今後何か進むべきときに正職員が少ないほうがいいから、平成14年からもう約10年近くふやさないのかなということが考えられるのではないかと思っています。
 続いて、それと保育園に関してなのですけれども、検討委員会について答弁もいただきました。検討委員会のほうで現在休止中ということではあるとは思うのですけれども、平成20年の5月に行われて、中間報告ということで上がっています。この段階でも幼保一元化、それからそれだけではなくて施設の形態だとか、今後のさまざまな福祉施設を複合的に判断して意見をもらうというような検討委員会だと思うのですけれども、その中で中間報告ではありますけれども、新築なのか、遊休地の施設の改修なのか、そのほか児童福祉施設と併合させる、さまざまなことを本当に広く考えて答弁したのですけれども、それはあくまでも決定事項ではないという答弁ではあったのですけれども。それが出されたのにもかかわらず、今度旧役場跡地なのですけれども、旧役場跡地が平成22年3月の議会の答弁で昨年正式に申し入れがあって、先ほど答弁があったとおり今後活用することで売却するということで、21年に申し入れがあったと。ただ、検討委員会では平成20年の5月段階で決定事項ではないけれども、用地の候補として挙げていると。そこがどうしても納得がいかないと。検討委員会で総合的に判断して提出したものが次の年に申し入れがあった売却に関して、総合的に判断して農協さんに売却したと。それがせっかく検討委員会なり、検討委員会は町民の声だと思います。その声を踏まえての売却なのかなということで、どちらも総合的に考えていますが、その売却について経緯というか、時間的な流れについて答弁をいただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 検討委員会の中身については、後ほど課長のほうからします。
 この農協への土地の売却ということでございますけれども、以前どなたかの一般質問の中だと思いますけれども、お答えした記憶がございます。あの土地につきましては、いろいろ経緯がございまして、旧役場庁舎なのですけれども、あれを更地にしての目的ということも、古い建物ということもございましたけれども、それを更地にしてその後のいろいろな町の政策的な目的がございました。それが頓挫したということ、必要がなくなったという経緯の中で、使っていなかった状況、更地のままになっていたということで、駐車場に貸してくれという申し入れがあって、農協の駐車場として使っておりました。その段階で口頭ではありましたけれども、将来的にここを買うことにはできないだろうかということがあったわけですけれども、それは表面化しておりません。ただ、そういう流れの中でずっときていたということでありまして、その後検討委員会ということになりますけれども、検討委員会に求めていたというところで、ちょっと我々もいろんな意味での方向の違いがあったというふうに後で議会でもご指摘受けておしかりも受けました。そんなことも含めて、場所決めまでは求めていなかったということを議会で答弁した経緯がございます。そういう物の流れの中で農協のほうからそういうことがあったということもその場で言った覚えもございますし、そういう経緯の中で農協との具体化というか、正式な申し入れがあった中で総合的に判断したということでございます。検討委員会に求めた我々の形というのも答弁の中に少し書いてありますけれども、そこでの論議、またそこでの流れというものを担当課長のほうからもう少し答弁をさせていただきたいと思います。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 委員会についてのご説明をいたします。
 この委員会につきましては、任意の団体の構成員としまして、善意の参加としてボランティアという形で委員になっていただいております。この方たちにつきましては、報酬等ございませんので、その中で社会福祉施設をつくるに当たっての皆さんの意見をまとめていただきたいと、そういう形でつくらさせていただきました。形的には、先ほど答弁の中にもございましたように各幼稚園さん、それから私どもの保育園、それから民生委員と教育委員会、それであとは町の担当課という組織で構成してございます。4回の中でいろいろとお話をいただきまして、最終的な、委員会の中では中間報告みたいような形になっていますけれども、4回目である程度意見を集約しようということでまとめられた形で委員会に報告されたのだと思います。その報告の内容につきましては、先ほど議員おっしゃられたとおり何点かございますけれども、施設の形態についての考え方と、それから定員についての考え方と、あと建設方法についての考え方です。役場の旧庁舎が適しているだろうというようなご意見もあったみたいです。それにあとそのほかにもいろいろと出ていまして、この次の会議には建設の、建てる時期の予算とか、問題点とか、それから民間がいいのか、公設がいいのか、そういうのも含めて話をしたいと。そのために町から町としての資料を提出してほしいという形で4回目は終わっているのです。この後いろいろと先ほどからお話ありますように、三位一体の改革から民に任せるものは民に任せるというような形のものが出てきました。保育所の運営につきましても行政がやるのがいいのか、それから民間がやるのがいいのか、方法については指定管理等もございますけれども、そういうようなものも含めまして検討が必要だと。負担金等が15年で廃止になってございます。その後につきましては、交付税の単位費用の中に一般財源として計算されてございます。その場合につきましては、保育所を行政が行っても行わなくても単位費用の中で入ってきますので、それは2,000万円ぐらい入ってきます。事業費補正というのもございまして、そこで行政がやっている場合については1,000万円ぐらい入るのですけれども、それを合わせまして大体3,000万円ということで、そこの数字も考えながら、また国の施策が今現状でお話ししますと新こども基金につきましては建物につきましては2分の1が国の補助、民間がやる場合です。民間がやって町が建設、それに補助する場合には国が2分の1、それから町がその4分の1、それからあとは事業主が4分の1。運営につきましては、国が2分の1、道が4分の1、町が4分の1、そういうような形もございます。そこら辺も全部踏まえまして検討していく必要がございましたので、今まで長くなったということでございます。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) ちょっとずれたとは思うのですけれども、私は建設予定地として旧役場跡を候補にしていると。それは、検討委員会でももちろんそういう内容では出されていますけれども、常任委員会で役場の当時の担当課長の回答で、検討委員会にはまだ示していないがということは町側の考えをきっと述べたのだと思いますが、現在建設場所として旧役場跡地を一つの候補地として想定していると。当面保育所と2階にほかの児童施設を複合させ、将来的には増築して幼稚園機能を一本化したとしても面積には十分あり得るということが19年に町の担当者から上がっているわけです。検討委員会の中間発表は平成20年に出ているわけで、その前の段階の常任委員会で町からそのように、まだ検討委員会には出していないけれども、そういう候補地として想定していますよという回答があるのです。それにもかかわらず、自分としてはもう本当にあそこの場所は文化的にも社会的にも福祉的にも本当に1等地、羽幌の1等地であるにもかかわらず、口頭でいろいろ話はあったとはいえ、1年で売却を決めてしまうということにはちょっと納得がいっていません。
 今担当課長のほうから財政面の補助についていろいろあったのですけれども、町長は前回の22年の議会で福祉行政、教育行政、また幼児教育と小学校の教育の中では、ハード面の話だけれども、財政的なことで議論することではないよと。きっとそこはお金ではなくて、子供たちに本当にいい環境、教育の場、福祉の場を提供するという面で言われたと思うのです。なので、補助金がどうのとかいう前に、私はこの言葉を見たときにすぐにでも子供たちのために保育園の構想を練っていくのだというふうに認識したのですけれども、本当に進んでいないのが現状です。検討委員会はあくまでも検討、意見を聞く場だと。町が判断、行政側が判断してくるということで進んでいくとは思うのですけれども、もうこの段階では待ったなしだという段階には来ているのではないかと思っています。
 町長にお伺いします。平成14年段階では民営だという話はほとんどなかったのですが、ここ数年民営化、民に任せるものは民に任せるということで話が出ています。どのように今後民に任せる、どういうふうな形で任せていこうかというふうに考えていらっしゃいますか。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 確かに民への流れというのは、保育行政、また幼稚園の運営等に関しても非常にその流れが強いというのは現実としてございます。また、それが今羽幌の保育園の建て替えに関して、いわゆる考え方が合致するのかというふうにつきましては、なかなか検討しなければ、それを中身を精査しなければ結論の出ないところだというふうにも思います。ただ、民営化という言葉の中で言っていますけれども、やはりそれ選択肢の一つであるということでご理解いただきたいなというふうに思います。いずれにしても、何が町民にとって一番いいことなのかということが我々にいつも与えられている課題でもあります。そういったことを大前提に踏まえながら、今後のあり方、その方向性というものも今政府の方針も定まってきた状況の中で、我々の方向も定めていかなければならぬというふうに思っております。非常にここ一、二年の動きで急激な変化をしております。それもある一定の方向を向きながら、非常に問題点として保育園、幼稚園というそれぞれの現存する運営の仕方というところでの問題点と、また総合施設という中で幼稚園も保育園もないのですよと。みんな就学前までは一緒なのですということで、今まで保育に欠けるものとか、教育の施設とかといういろいろな色づけされていたものを全部取っ払って一つの一体化施設というということである程度の方向が出てまいりました。そんなところで我々も方向を定めやすいと、決めやすいというような状況になっています。民営化ということについては、選択肢の一つであるということで、今後いろいろなことを精査しながら、方向性を導いていくというのが仕事の進め方かなというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) 残念ながらさまざまな選択肢がある中で、行政側がそれを選択をつぼめていっている。いろんな方向性があるにもかかわらず、議会、委員会、検討委員会、さまざまな場所でいろんな方向性を出しているにもかかわらず、選択を狭めていっているのは行政サイドではないかというふうに感じております。先ほどの職員の法律にはちゃんとのっとった割合ではありますけれども、正職員をふやさないだとか、それも委員会の中で何回も出ている話題だと思います。それと、先ほどの売却の話、候補地、役場側もそこを候補地として優先的にというのですか、候補地と想定しているというし、検討委員会の中の中間報告でもそれの話題が出てきていると。にもかかわらず、行政側は売却してしまうと。さまざませっかくの選択肢がつぶれていってしまうのではないかと。そして、どんどん民営化のほうに話が行ってしまうのではないかというふうに自分は感じています。今町営で保育園に通っている子供たち、もちろん大人ではないですけれども、一番弱い立場の子供たちがいます。声には出せない子供たちがいます。親たちも預けて働く。本当にわらをもすがる思いで預けている親たちがいます。その子供たち、親がいる中で、これをずっと10年近くも棚上げにしてきたということは、本当に私は今町民の代表にはなっていますけれども、代表として早く進めていただきたいと思います。
 最後に、この計画なのですけれども、いつまでにどのような形で進めていくのか。そして最後に、町長はいろいろな場所で町民の話を聞いたり、町政懇談会をしたり、本当にいろんな町民と話し合いの中で民営化の話がどのように進んでいるかということに対して、特に民間の2つの幼稚園が平成18年の検討委員会の中ではその時点では考えていないということで出していますけれども、それからかなり何年もたった後、そのあたりほかの幼稚園はどのように考えているかというのを把握しているかを聞いて、終わりたいと思います。お願いします。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) あくまでも私の立場、私のスタンスは、町の保育園というものをどう住民のために取り組んでいくかということでございます。各幼稚園、私立の幼稚園2つございます。ふだん全く接しないというよりも担当課のほうでのいろんな接し方はあるのかもしれませんけれども、互いの状況というものは把握はしていない状況であります。ただ、今議員が課題として今回の保育園の現状、また今後の方向性ということでご質問いただきました。そういう中で答えたことは、すべて保育園のあり方と、保育園の方向ということでございます。それだけのことの中で今後の流れとしてすぐ今方向が定まっていると我々判断しておりますので、その中で担当課と事を進めていきたいというふうに思っております。

〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 先ほど私の答弁の中でこども基金のところで、新こども基金、安心こども基金ですので、ご訂正お願いいたします。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) 済みません。最後と言ったのですけれども、私の質問がちょっと悪かったようで、検討ということでずっとしてきたのですけれども、進むということで、いつまでにどのような形で結論を出していくかということを教えてください。

〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) なかなかいろいろ考えなければならない、それこそ材料がたくさんございます。簡単に決まることでもございません。規模からすべてのことについてでありますけれども、それらを含めながら早急にということで答弁をご了解いただきたいというふうに思います。

〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。

〇3番(小寺光一君) ぜひ早急にという言葉を素直に私も受けとめたいと思っております。子供たちは、今の施設で本当に大変な環境にいると思っています。皆さん、町民のみんなも認識している中で、その制度なりお金なりさまざまなことでそれが先送りにされていったというのは本当に悲しいことだと思いますので、ぜひ委員会や、また議会の中でも進行状況等を含めて質問させていただきたいと思います。ぜひ早急に進めていただきたいという願いを込めて、終わります。
 以上です。

〇議長(室田憲作君) 答弁は要りますか。

〇3番(小寺光一君) 要りません。

〇議長(室田憲作君) これで3番、小寺光一君の一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(室田憲作君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれで散会します。
(午後 4時13分)

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