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議会議事録(平成22年第5回定例会 9月15日)

議会議事録(平成22年第5回定例会 9月15日)

平成22年第5回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
 平成22年9月15日(水曜日) 午前10時00分開会

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定                               
 第3 諸般の報告
 第4 行政報告                              
 第5 一般質問

〇出席議員(9名)
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  4番 磯野 直 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(1名)
  8番 船本 秀雄 君

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 本間 幸広 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 長谷川 一志 君
 農業委員会会長 林 弘之 君
 会計管理者 大波 芳弘 君
 総務課長 石川 宏 君
 総務課総務係長 酒井 峰高 君
 政策推進課長 柳田 昭一 君
 政策推進課政策調整係長 伊藤 雅紀 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課長補佐 江良 貢 君
 財務課財政係長 室谷 眞二 君
 町民課長 藤岡 典行 君
 町民課主幹 今野 睦子 君
 福祉課長 鈴木 典生 君
 福祉課長補佐 永原 裕己 君
 福祉課主幹 野上 京子 君
 福祉課主幹 更科 滋子 君
 建設水道課長 井上 顕 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課主幹 鷲尾 伸一 君
 建設水道課業務係主査 中村 一 君
 農林水産課長 山口 芳徳 君
 商工観光課長 三浦 義之 君
 天売支所長 春日井 征輝 君
 焼尻支所長 杉澤 敏隆 君
 学校管理課長 熊木 良美 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 浅野 勝彦 君
 社会教育課長兼公民館長 濱野 孝 君
 監査室長 工藤 孝司 君
 農業委員会事務局長 安宅 正夫 君
 選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 水上 常男 君
 総務係長 豊島 明彦 君
 書記 逢坂 信吾 君

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君)  ただいまから平成22年第5回羽幌町議会定例会を開会します。
(午前10時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集あいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君)  平成22年第5回町議会定例会の招集に当たりまして、議員の皆様におかれましては何かとご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今年の夏は、全国で猛暑日が続く異常気象となり、道内各地においては変則的な気圧配置の影響により降雨の日が続き、本町におきましても7月19日の洪水警報、7月28日から29日にかけての長雨、そして8月14日は羽幌で観測史上第2位となる1時間49ミリ、焼尻で観測史上第1位タイ記録となる1時間64ミリの局地的な大雨により道路や田畑などが被害を受けております。幸い人的被害はありませんでしたが、被災箇所の復旧等については早急に作業を進めておりますとともに、今後の防止策につきましても対応しているところでございます。
 なお、詳細については、天候の影響を受けました農作物の生育状況と観光客の入り込み状況とあわせて後ほど行政報告をいたします。
 さて、本定例会に提案しております案件は、報告として専決処分3件、財政の健全化1件、議案として過疎自立計画策定1件、補正予算4件、同意として教育委員会委員の任命、諮問として人権擁護委員の推薦、そして平成21年度各会計決算認定8件の合わせて19件であります。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げまして、招集のあいさつといたします。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
  10番 熊谷 俊幸 君   11番 室田 憲作 君
を指名します。

    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 9月9日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員会委員長、熊谷俊幸君。

〇議会運営委員会委員長(熊谷俊幸君) 報告をします。
 9月9日、議会運営委員会を開催し、今定例議会の運営について慎重に協議をいたした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告4件、議案5件、同意1件、諮問1件、認定8件、発議3件、意見案3件、都合25件、加えて一般質問2名4件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期を本日から17日までの3日間と決定をいたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告、一般質問の審議をもって終了といたします。明16日は、報告、一般議案、補正予算、同意、諮問、平成21年度各会計決算認定の提案理由の説明を聴取した後、決算特別委員会を設置し、付託して終了といたします。その後、決算特別委員会を開催し、各会計決算の内容説明を求めてから審査及び調査を行います。なお、本会議は17日まで休会とします。17日は、本会議に戻し、各会計決算認定、発議、意見案の審議を行います。ただし、決算特別委員会の審議の進行状況によっては、休会中であっても決算特別委員会が終了次第本会議を再開することとします。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
 以上でございます。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり本日から9月17日までの3日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から9月17日までの3日間と決定いたしました。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 本日の欠席届は、8番、船本秀雄君であります。
 会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成21年度5月、6月分及び平成22年度5月分から7月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事項について委員長より調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員会委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)

平成22年9月15日

羽幌町議会議長 橋本 修司 様

総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日 平成22年7月22日
            平成22年8月27日

2 所管事務調査事項
(1)港湾事業の進捗状況について
(2)その他
 マル1南6条通、歩道部及び公園通北線、車道部陥没に係る事故調査報告について
 マル2過疎計画の策定について
(3)産業団体(農業)理事との懇談会開催について

3 調査結果及び意見  別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)港湾事業の進捗状況について(平成22年7月22日開催)
マル1港湾整備状況について資料に基づき説明を受ける。
・昨年は平成22年度に泊地の浚渫、次年度以降に航路の浚渫を要望していたが、泊地の一部と航路を平成22年度に浚渫し23年度に泊地の残り部分を浚渫する計画に変更している。
・この変更は開発局より災害時に耐震岸壁を利用できるよう先に航路と泊地の一部を浚渫したほうがよいのではないかという意見を受け変更したものである。
・防波堤(波除)(中)の計画変更は沿海フェリーと打ち合わせの際にこれをつけると高速船の入出港がしづらいとの意見を受けた。防波堤(波除)(中)が岸壁より長く張り出さないような形で整備してほしいという要望を受け、開発局に静穏度がどうなるのか分析してもらった。結果は国の基準を満たすことができないことがわかり、静穏度対策として防波堤(西)及び防波堤(内港)に消波ブロックを置き波返しを少なくする計画に変更している。
・今のフェリー岸壁の老朽化対策だが新規事業はすべて凍結とされたことから10次港湾計画では認められないと開発局より連絡を受けたが、町としては中央埠頭が完成し今のフェリー埠頭に大型船をシフトして初めて港湾整備計画が完了すると考えているため、引き続き岸壁マイナス4.5メートルの改良について早期に着手できるよう要望している。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、中央埠頭供用開始に合わせて福寿川沿いの護岸整備について美観及び安全面から早期に検討するよう意見を付し終了した。

マル2中央埠頭アクセス道路について資料に基づき説明を受ける。
・振動調査実施の可否について開発局へ照会したところ2条通は町道であり、開発局としては町道の振動調査は実施しない旨の回答を得た。
・開発局では2条通と福寿川沿いの臨港道路取りつけ部分について、町有地だけで拡幅が可能などの調査のみを実施、町有地のみで対応可能である旨の回答を得ている。
・担当課としては、これまでの間、国の調査に係る質問意図を錯誤し誤解を招くような回答を行い報告がおくれたことを陳謝するとともに、振動調査について次年度以降に実施するよう検討したい。なお、地質調査は下水道で調査した結果をもとに問題ないと判断をしている。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、対象箇所の振動調査の早期実施と交通安全対策及び交通量緩和対策等について検討するよう意見を付し終了した。

マル3羽幌港フェリーターミナルの整備について資料に基づき説明を受ける。
・フェリーターミナルの建設は町が行い、沿海フェリー等の利用者に貸し付ける。
・新ターミナルはバリアフリー化し高齢者等の利用にも配慮するとともに、現ターミナルには保管庫がなく、これを改善するため併設についても検討したい。
・平成23年度に調査・設計、平成24年度建設、平成25年4月供用開始を目指しているが、規模や建設費等は決定しておらず、今後、利用者や関係部局等との協議を進めていきたい。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、建設規模や附帯施設並びに金額等について利用者等と十分協議し適切な施設建設を計画するよう意見を付し終了した。

マル4羽幌港・焼尻港・天売港の港湾統合について資料に基づき説明を受ける。
・焼尻港、天売港は完成港であり、現在羽幌港を除き国による港湾整備は行われていない。
・焼尻港は老朽化対策が必要であり、また、天売港もいずれ老朽化対策が必要となるが、老朽化対策のみで国の事業再開が期待できないことから町単独で整備する必要があるが、港湾整備は多額の費用と専門的知識が必要であることから、担当課としては焼尻及び天売港を羽幌港に統合し、羽幌港の国直轄整備事業の一部として老朽化対策できないか検討していきたい。
・今後、北海道を初めとする関係機関と港湾統合について検討し、道筋が見えた時点で関係者と協議を開始したいと考えている。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、了承としたが北海道開発局の存続問題に絡む「北海道特例」の情報を的確に把握し即応できるよう意見を付し終了した。

(2)その他
マル1南6条通、歩道部及び公園通北線、車道部陥没に係る事故調査報告について(平成22年7月22日開催)
◎資料に基づき報告を受ける。
・平成22年5月11日に南6条通歩道部が陥没し陥没箇所に車両が落下。車両前方バンパーが破損する事故が発生した。また、同年6月30日に公園通北線車道部が陥没している旨の通報を受け現地調査の結果、事実であることを確認した。
・破損車両の修理代金は羽幌町が損害賠償金として全額支払い、車両所有者と示談を締結済みである。
・いずれも公共下水道管渠布設箇所であり、事故発生原因は空洞化現象による変圧等が考えられることから、今後の対応として空洞化調査を実施する方向で検討したい。

 以上のような報告を受け質疑応答等の後、了承し終了した。

マル2過疎計画の策定について(平成22年7月22日開催)
◎過疎地域自立促進特別措置法の改正内容等の資料に基づき説明を受ける。
・平成12年に施行された同法が本年3月31日をもって失効を迎えた。本町においても10カ年の計画をつくり、この間、道路や下水道、あるいは介護等の施設整備に過疎対策事業債を活用し一定の成果を上げてきた。
・現行法の過疎法に当たっては、全国各地から立法措置を求める強い要望が出され、平成22年4月1日から28年3月31日まで6カ年延長されることとなった。改正内容の主なものは、過疎対策事業債の対象施設の追加、ハードからソフトの事業に対しての拡充である。
・町としては、新たに6年間の市町村計画を策定し、事業の円滑な実施と安定的な財政運営に努めたいと考えている。
・改正法の大きなポイントとしては4つあり、1つは現行の過疎法を6年間延長すること。2つ目は過疎地域要件の追加。3つ目は過疎地域自立促進のための特別措置の充実で過疎対策事業債の対象施設の追加。4つ目は過疎地域自立促進方針等の策定にかかわる義務づけ等の見直しである。このことから政策推進課において前回、平成17年から21年度の過疎計画及び担当課より提出されている向こう6年間の事業計画をもとに素案を策定した。決定した素案は現在、北海道への事前協議と町民に対するパブリックコメントを実施している。

 以上のような説明を受け、質疑応答の中で小学校及び保育所改築計画等の大型事業が掲載されているものの、現時点では不明な部分が多くある点等について指摘をした。また、質疑応答等後は市町村計画(素案)について基本的には了承としたが、今後、計画策定担当課として各事業担当課への調査と協議を十分行いよい計画を策定することを期待する旨の意見を付して終了した。

(3)産業団体(農業)理事との懇談会開催について(平成22年8月27日開催)
◎オロロン農業協同組合理事との懇談会を開催し、現状の課題等について次のような意見交換をした。
・現在の羽幌町の農業課題は、農家の高齢化と後継者不足による離農が一番大きい。また、後継者等の嫁問題もある。
・嫁問題を解決する一つの方法として農業だけではなく、漁業や商業等もあわせ婚活パーティーのようなものを開催してもよいと思う。
・農協として考える後継者支援対策は、離農跡地を賃貸しその賃貸料に対する助成金、農地取得にかかわる生業資金の借入金額の償還利息対策、Uターン就農者の住宅支援対策である。これらについて町にも支援できないか検討願いたいと考えている。また、アスパラガスの選果機老朽化に伴う入れかえ時の補助も町にお願いしたいと考えている。
・オロロン米はライスターミナル建設後、ブランド化しており効果は上がっているが、価格面では生産者に大きくプラスとはなっていない。

 以上のような意見交換の後に、議会としてもともに考え、よい町にするため頑張りたい旨を伝え終了した。
 なお、担当課に対し懇談会での発言のあった要望事項等については伝えていることをあわせて報告する。

 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、駒井久晃君。

〇文教厚生常任委員会委員長(駒井久晃君)

平成22年9月15日

羽幌町議会議長 橋本 修司 様

文教厚生常任委員会委員長 駒井 久晃

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日  平成22年8月5日

2 所管事務調査事項
(1)特別養護老人ホームの進捗状況について
(2)公営住宅及び町単独住宅の管理運営等について
(3)その他(ミックス事業(し尿処理)について)

3 調査結果及び意見 別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)特別養護老人ホームの進捗状況について(平成22年8月5日開催)
マル1給湯設備に係る対応について資料に基づき説明を受ける。
・ユニット棟のL―1浴槽の湯張り時間が遅いとの指摘があり、同時湯張り条件下での時間測定を行ったところ、所要時間が40から45分であり一般的な湯張り時間より遅いことを確認し原因について調査した。
・原因は同時湯張りを不予測、加圧ポンプ選定誤り、設計図への配管径記載誤りが考えられる。
・対応として加圧ポンプ及び正規な配管径への配管取りかえを行い約26分で湯張りが可能となった。
・2期工事への反映として、多床棟が加わりユニット棟と同時使用をする条件下では給湯能力に不安があるため、給湯ボイラー1台の増設とユニット棟と同様に加圧ポンプの変更を行う。

 以上のような説明を受け、質疑応答等の中で以下の点について確認した。

・ボイラー1台を増設した後の数値はボイラー加熱能力1台当たり52.3キロワット。3台合計で157キロワットになる。
・給湯ボイラーは浴槽と厨房系統にも使用、浴槽使用分が114キロワット、厨房で42.3キロワットであり合計156.3キロワットとなり能力は必要分を上回る計算をしている。
・加圧ポンプをつけることで、同じボイラーからの分配であってもユニット棟と多床棟の全浴槽で一斉に湯張りをしても多床棟の浴槽は60分で湯張りできる。

 質疑応答等の後、ユニット棟及び多床棟で一斉湯張りをしても説明のあった時間内で湯張りが完了するか否かについて再度確認。建築担当課より完了する旨を確認したため、説明内容を了承し終了した。

マル2すが漏りに係る対応について資料に基づき説明を受ける。
・平成22年3月13日、ユニット棟共用廊下天井より漏水があった。通常は氷や雪が解けた水がスノーレーンに流れ落ちるが解け切れない氷の層に遮られ停滞した融解水が鉄板を通り室内に出たと推察される。
・原因は、屋根面材との軒先おさめ部分においてシール過多となっており浸入水が抜けない状態であった。また、鉄板同士の重ね部分は最高部でビスどめを施すものであるが、ずれていた箇所がありビスと鋼板の間にすき間があり、その周辺から漏れたと考えられる。
・対応としては、原因箇所の防水テープを張り直しさらにシールを施し、原因箇所以外も軒先から3メートル程度追加シールを施した。
・また、全箇所とも軒先から3メートル程度キャップ両端にシールを施し、はめ込み、屋根面材と確実に密着させるため締め作業及び締まりぐあいの確認を行った。さらにスノーレーン側のおさまり部を排水しやすいように形状の改良をした。
・2期工事への反映として、鉄板には1期工事の工程に加えてシールを施し重ね合わせ、ビスどめ位置に留意する。また、スノーレーン側のおさまり部については、折り込み部のシール充てんをやめ、防水シールのみとするとともに排水しやすいように形状の改良を行う。

 以上のような説明を受け、質疑応答等の中で以下のような意見をした。

・羽幌の業者ができないような特殊工法であり、あってはならないこと。町民の税金を使っているわけである。担当として厳しい目で業者に指導してほしい。
・大きな問題が起きたのにもかかわらず、説明や資料から実に簡単な対応で終わっているように感じ取れる。しかし、非常に大きな問題である。何年後にはこれを交換する等、今後の対応というものがあるべきと思う。

 質疑応答等の後、すが漏り原因の改修工事については業者の瑕疵責任で実施することを確認し終了した。

マル3雨漏りに係る対応について資料に基づき説明を受ける。
・平成22年4月30日、管理棟廊下トップライト付近の天井より漏水があった。
・原因はトップライト周辺のおさまりにてシールの一部に不良があり、ここから強風により雨水が浸入したと考えられる。
・対応としては、管理棟廊下トップライト周辺のシールを直した。また、他のトップライト部分の屋根面材のおさまりについて目視点検をしたが異常は見られなかった。
・2期工事への反映としては、おさまりの難しい位置を回避するよう計画し施工を行っている。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、施設維持の観点から定期的に劣化する箇所の修繕経費を予算化する等の対応について検討してはどうかとする意見を付して終了した。

(2)公営住宅及び町単独住宅の管理運営等について(平成22年8月5日開催)
◎資料に基づき説明を受ける。
・公営住宅建て替え整備事業は羽幌町住宅マスタープラン・公営住宅等長寿命化計画に基づき建て替え、改修等の整備を進めている。
・現在の建て替え計画の中心は朝日団地だが今年度で終了し、来年度から建て替え事業は幸町団地に移行する。
・朝日団地は21年度までに40棟80戸を建設し今年度3棟6戸の建設で建て替え整備は完了する。
・幸町団地の建て替え整備計画は、現在管理戸数の78戸を56戸に縮減し、現地建て替えをする。解体及び建て替えを含め15年で建て替え整備を完了する。
・北町団地は幸町団地の建て替え整備が終わる平成36年以降に現地または地区外移転での建て替え整備となるため、団地を2ブロックに分け用途廃止または建て替えする住棟と維持修繕する住棟に大別し計画的修繕を行う予定である。
・栄町夕陽ケ丘団地の入居状況は5月18日、77戸の入居決定をもって申し込み受け付けを締め切った。残る3戸は幸町団地建て替え整備に係る仮住居先として備える。
・栄町夕陽ケ丘団地の共益費が低いため見直すべきとの指摘を受けていたため、執行見込額に基づき再計算を行った。試算結果から次年度以降引き上げるべきか否かを検討することとした。

 以上のような説明を受け、質疑応答等の中で以下の点などを確認した。

・退去時は後からつけ足した造作物は原形に復することとなっているが、建て替え退去となる場合は解体時に一緒に処分することとしてはどうかとの質問に対し、ケース・バイ・ケースで協議となる旨を確認した。
・栄町夕陽ケ丘団地の共益費の試算結果が低かったことから、その見直しの時期について言及したところ、共益費対象項目の見直しも含め12月くらいをめどに検討・決定し説明したい旨の回答を得た。

 質疑応答等の後、夕陽ケ丘団地は現在人気があり多数入居しているが将来的に継続するとも限らない。オイルサーバーを取りつける等ある程度居住環境を改善していくことが必要であるとする意見等を付して終了した。

(3)その他(ミックス事業(し尿処理)について)(平成22年8月5日開催)
◎資料に基づき説明を受ける。
・事業推進スケジュールは22年9月に羽幌町が事業採択に向け北海道と協議再開、25年6月に前処理施設等建設工事を着手し27年1月から3月に総合試運転を行い27年4月より供用開始。
・前処理施設建設は羽幌町が事業主体となり、羽幌町が認可申請から施設建設まで一連の事務等を執行し、2町村は羽幌町に応分の建設負担金を支払う。
・補助事業として進めるが、補助採択要件不備による補助金返還のリスクがある。
・施設建設費の負担割合は衛生施設組合規約の規定には拘泥せず、前処理施設等の維持管理費の負担割合との均衡を図って決定する。

 以上のような説明を受け質疑応答等の中で以下の点などを確認し終了した。

・補助採択要件の下水道普及率50%以上となる見通しについての質問に対し、当初供用開始を想定していた26年で66%という数字があることから50%以上になることは間違いないと思う旨の回答を得た。
・羽幌町の下水道事業を利用する形となるため建設費の均等割はできるだけ5割に近づけてはどうかとの意見に対し事業課内部でも5割が一つのラインになるのではと協議している旨を確認した。

 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。

    ◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 最初に、水稲及び主要農作物の生育状況についてご報告を申し上げます。気象経過の概要についてでありますが、6月は上旬から気温が高目に推移し、日照時間も平年より多く、降水量はほぼ平年並みで経過しております。7月も上旬から気温が高目で経過しましたが、日照時間は平年を下回り、降水量は平均すると平年並みでありましたものの、中旬の大雨による農作物への影響が懸念されたところであります。8月も気温は高目に推移したものの、降水量は月を通して多く、日照時間は平年を下回りました。生育状況については、5月の低温で心配されたところでありますが、6月からは高温で作業も順調に進み、7月以降も高温で作物全般の生育は順調に推移しておりました。しかし、7月と8月の大雨の影響から一部の作物で収量の減、品質の劣化等が見られております。
 次に、9月1日現在の主な作物の生育状況について申し上げます。水稲は、天候にも恵まれ、田植え後の苗の生育は順調に経過したものの、7月と8月の大雨の影響か、一部にいもち病が発生し、その影響が懸念されておりました。しかし、平年より高温のため生育は早まっており、収量も平年並みとなる見込みとなっております。
 秋まき小麦は、昨秋の播種作業が順調に終了しましたが、融雪後に低温が続いたため生育がおくれ、平年より6日ほど遅い生育となりました。6月以降は高温で成熟が早く、成熟期が平年並みとなり、登熟期間も短く、順調に春のおくれを取り戻しましたが、7月の風雨の影響で眼紋病による倒伏などが見られております。また、収穫期の連続した降雨によりカビの発生が一部で見られるなど、収量は平年に比べ低く、品質も劣っております。
 大豆は、播種作業が平年より2日ほど遅く、出芽期も2日おくれましたが、その後良好に推移し、6月以降の平年を上回る気温で開花期は2日早まりました。高温の影響か、草丈は平年より高く、ガの発生も平年より早く見られましたが、順調に推移しており、さや数は平年並みで経過しております。
 小豆は、播種作業が平年より4日遅く、播種後の干ばつ傾向の影響で出芽むらとなり、初期の生育はやや不良でありました。6月以降の高温で開花期は5日ほど早まり、草丈、葉数、さや数も平年を上回りましたが、7月の集中した降雨の影響により湿害を受けた圃場が多く、さび病、茎疫病の発生が多く見られ、収量の低下が懸念されております。
 アスパラガスは、平年より遅い5月中旬からの収穫作業となり、5月中旬の霜の被害もごく一部でしたので、収穫作業にはさほど影響がありませんでした。6月上旬以降は、緩慢な萌芽が続き、収穫量のピークが十分に上がらないまま収穫中盤に至り、収量は前年を下回っております。
 ミニトマトは、出荷が平年並みの6月下旬から始まり、出荷量は徐々にふえ、8月中旬に出荷量のピークを迎えております。その後は、高温などの影響で収穫量が減少し、8月中旬の多雨により施設で滞水があり、収穫を打ち切る生産者も見られ、出荷量は平年よりやや少ない状況で経過しております。
 以上、水稲及び主要農作物の生育状況についての報告といたします。

 次に、観光客の入り込み状況についてご報告を申し上げます。今年の夏は、全国的に猛暑や集中豪雨などの異常気象となり、本町の観光にもさまざまな影響を与える結果となりました。
 初めに、離島地区について報告を申し上げます。6月1日から15日までの間、観光協会天売支部の主催により、ウトウの帰巣をPRする企画として、ウトウウエルカムデーが実施されました。ウトウ観賞券や地元商品の購入券をサービスするものでありますが、観賞券234枚、購入券218枚が使用されたものの、目標の350枚には届かず、次年度のPRに課題を残したところでございます。
 6月11日から2泊3日の日程で北海道海鳥センター友の会主催により開催された第6回天売島・焼尻島モニター・エコツアーは、一般17名、学生17名、計34名が参加し、実施されております。
 7月3日、4日に開催されました焼尻めん羊まつりは、天候にも恵まれ、高級食材であります幻のサフォークを観光客に提供し、昨年とほぼ同数の約1,000人の人出でにぎわいました。
 天売ウニまつりは、7月31日、8月1日の2日間の日程で予定しておりましたが、初日は天候にも恵まれ、大盛況となりましたものの、2日目は強風と雨の影響により中止となっております。
 離島全体の入り込みでございますが、7月までは前年より増加しておりましたが、8月の雨やしけの影響で大幅に落ち込み、8月末現在で前年より398人少なくなっております。
 次に、羽幌地区でございますが、サンセットビーチでは7月24日に花火大会が開催され、約5,000人の人出でにぎわいましたほか、8月8日は80チーム、272名の参加者によりビーチバレーボール大会が行われ、盛況裏に終了しております。ビーチ全体の入り込みですが、猛暑や豪雨など天候の影響を受け、約1万6,000人の入り込みとなり、前年比マイナス7.4ポイント、1,285人の減少となりました。
 今年から補助対象事業として実施しております合宿誘致事業につきましては、4月に8校の高校ラグビー部が3泊、8月に札幌静修高等学校硬式野球部及び北海道学園大学硬式野球部がそれぞれ3泊の合宿を行っており、来年度の合宿も予定されておりますので、地域の活性化に期待を寄せているところでございます。
 本年最後のイベントとして開催されましたオロロンの里はぼろ味まつりは、町外から人を呼ぶ、羽幌町の特産品を味わってもらう、この2点をリニューアルし、日程も8月21日、22日の2日間にわたり開催した結果、約2万5,000人の人出でにぎわいました。特に2日目は、甘エビ1,000箱を完売したほか、出店者も食材をほぼ完売するなど、地元経済にも大きな効果を上げております。また、ステージ部門には、観光大使、中村明、みのや雅彦両氏にもご出演をいただき、盛大の中、終了いたしました。
 以上、観光客の入り込み状況についての報告といたします。

 最後に、7月及び8月の大雨による被害状況についてご報告申し上げます。本年は、全国各地で猛暑や大雨などの異常気象となり、本町においても記録的な大雨などによる被害が出ております。7月17日から19日にかけて断続的に降り続いた雨の影響から、河川の水位が上昇し、19日午前4時9分に洪水警報が発令されました。その後雨は小降りとなりましたものの、森林に降った雨が河川に流れ込み、河川敷地及び川沿いの田畑に浸水し、大雨及び洪水により道路等に影響が出ております。被害につきましては、河川敷地が1カ所流失したほか、町道で路面浸水や路肩の一部崩落などが9カ所でありましたほか、農業では水田6.26ヘクタール、畑など26.64ヘクタールに浸冠水や作物の倒伏などが起きております。これらの復旧状況ですが、河川敷地の流失につきましては、現在災害復旧事業の採択を受けるため、関係機関と調整中でありますほか、道路の路面浸水等については被災後早急に砂利の補充などにより処置を済ませ、使用可能な状態に復旧しております。農業被害については、冠水後の天候回復や農家の皆さんのご努力により豊作となりますことに期待をいたしているところでございます。
 次に、7月28日から29日にかけての大雨でございます。28日は、天売、焼尻で局地的な大雨が降り、特に午後2時ごろからの1時間は焼尻で雨量31ミリを記録し、また翌日も引き続き大雨となりましたことから、29日午前11時57分に大雨警報が発令されております。被害につきましては、2日間にわたる雨の影響による地盤の緩みなどから、羽幌地区では町道の一部が崩壊したほか、焼尻地区では急傾斜地の地すべり、天売地区で道道の崩落、臨港道路のり面の亀裂、赤岩展望台周辺土砂の流失などが起きております。また、一時的に雨量が増したことから、道路排水が処理できずに雨水が道路を走るなど、日常生活にも支障が出ております。これらの復旧状況ですが、羽幌地区の道路崩壊につきましては、現在も同区間は通行どめとしており、先ほど申し上げました河川敷地の流失と同様に、災害復旧事業の採択を受けるため調整中であります。焼尻地区急傾斜地でありますが、北海道による事業として今月上旬から現地での調査業務が行われ、その結果に基づき改修工事が施工されることを確認しております。天売地区の道道の崩落につきましては、被災時期が観光シーズンということもあり、早急な応急復旧や迂回路の設置等が行われ、過日仮道路の舗装が完了いたしました。今後は、道路の完全復旧に向け作業が進められることを確認しております。臨港道路ののり面の亀裂につきましては、港湾管理者として町が復旧に当たっており、現地調査の結果に基づいた今後の対策として、危険箇所への布団かごの設置や表面水の排水対策を近く実施する予定としております。赤岩展望台につきましては、国定公園のため各種手続に時間を必要とされますが、関係機関と協議の上、対応策を検討してまいります。
 最後に、8月14日の大雨でございますが、朝7時ごろから急に強い雨が降り出し、7時49分に大雨警報が発令され、降雨時間は短かったものの、1時間当たりの雨量として羽幌で49ミリ、焼尻で64ミリを記録する豪雨となりました。被害でありますが、7月に被災した道路などにおいてその被害が拡大したほか、がけ崩れ2カ所、路面浸水や路盤の一部流失、その他道路が冠水したため一時的に通行どめにするなどの支障が出ております。復旧状況でありますが、被害が拡大した箇所については引き続き復旧作業などを進めておりますほか、道路の路面浸水等については砂利の埋設や路盤の補整等により既に復旧作業を完了しております。
 以上、災害による被害状況を報告申し上げましたが、町民の皆様には災害対策として多方面にわたりご協力賜りましたことに、この場をおかりしてお礼を申し上げます。幸いにも本町では人的被害はありませんでしたが、今後も今回の災害を教訓に災害の防止に万全を期すべく、さらなる災害に係る意識の向上、施設の適正な管理、関係機関との密接な連携などを図ってまいります。
 以上を申し上げまして、行政報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前10時54分
再開 午前11時05分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

    ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第5、一般質問を行います。
 発言は通告順に許します。
 順序は次のとおりです。3番、寺沢孝毅君、11番、室田憲作君、以上2名であります。
 最初に、3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それでは、一般質問いたします。
 まず、1点目ですが、今回の大雨による被災状況とその対応及び課題について質問いたします。本年7月中旬及び下旬、さらに8月中旬に本町を含む道内では3度にわたりゲリラ豪雨とも言えるまとまった雨量が記録されました。特に東川町では大きな事故になり、犠牲になられた方には心よりご冥福をお祈りするとともに、被災された多くの方々には心よりお見舞い申し上げます。
 さて、本町においてそれらの豪雨により道路の崩壊等の災害が各所で起きています。それらの発生状況や今後の復旧に向けての対応及び課題について、以下の質問をいたします。
 1、本町において大雨などの異常気象が発生した場合、それを把握するための情報収集システム及び発生時の対応はどのようになっているか。
 2点目、7月から8月の豪雨時の本町における雨量データはどのようなものだったか。
 3点目、本町における災害の状況について、その具体的内容と今後の対処は。
 4点目、このたびの大雨による水道施設の危機的状況や異常はなかったか。平成11年の断水時の状況と比較して、現施設にどのような評価をされたのか。
 5点目、今回の大雨を通じて見出された今後の課題は何か。

 次の質問に移ります。天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題について。天売島海鳥繁殖地は、国指定天然記念物にも指定され、当町のみならず国の貴重な財産として自然環境が手厚く保護されています。繁殖する8種類の海鳥のうち、世界最大の繁殖数を誇るウトウなど世界に誇るべき内容がある一方で、ウミガラスの激減など危うい要素をも含んでいることは新聞報道などから多くの人が知るところであります。自然環境は、周辺の人間活動などと連動して常に変化しているため、その状況を注視しながら事あるごとに環境保全の手だてを講じる必要があります。その上で以下の質問をいたします。
 1点目、2010年の海鳥の繁殖シーズンが終了しましたが、本年ウミネコやウミウの繁殖に異変が見られました。こうした実情を理解するため、町としてどのような手だてをとられているのか。
 2点目、町が把握している海鳥繁殖地の現状を説明してほしい。
 3点目、北大の准教授を中心とする天売海鳥研究室が天売島に設置されておりますが、研究者との連携を強化し、情報共有すべきではないか。
 4点目、海鳥の繁殖に与えるインパクトについて、これまで多くの場で報告がなされてきておりますが、ペット飼養に関することなど、当町として取り組みが可能なものは事業化するべきではないか。
 以上、よろしくお願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 寺沢議員のご質問1件目、大雨の被災状況、その対応と課題についてお答えをいたします。
 1点目の異常気象に対する情報の収集と対応についてでありますが、気象警報が旭川地方気象台から発表されますと、その情報は直ちに北海道やNTTから羽幌町にファクスで送信されます。また、気象台や国土交通省のホームページによる確認や防災担当職員の携帯電話にメールが入るよう設定するなど、リアルタイムでの情報収集を行っております。これらの気象警報が入りますと、状況に応じて担当職員に連絡し、道路や農地の巡回、消防機関などとの連携のほか、気象台予報官とのホットラインにより気象の見通しなど情報を得ながら対応しております。
 2点目の7月17日から19日、7月27日から29日、8月14日の雨量についてでありますが、旭川地方気象台の観測所は町内では羽幌と焼尻の2カ所となっており、その速報資料によりますと、7月17日午後8時ごろから19日午後5時ごろまで断続的に続いた雨は、羽幌で109ミリ、焼尻で83ミリ。7月27日から29日の午後8時ごろまでに降った雨は、羽幌で102ミリ、焼尻で142.5ミリとなり、特に焼尻では28日の午後2時ごろからの1時間で31ミリの豪雨となりました。また、8月14日は午前7時ごろから短時間ではありましたが、羽幌で81ミリ、焼尻で89.5ミリの雨量を観測しており、特に羽幌で午前7時30分ごろからの1時間で49ミリ、焼尻で午前7時ごろからの1時間に64ミリを記録し、羽幌は昭和4年、焼尻は昭和52年の統計開始以来、羽幌は2番目となったほか、焼尻では昭和57年8月21日と並ぶ豪雨となりました。
 3点目の被害状況とその対処についてでありますが、7月中旬の大雨では、河川で朝日地区の二股沢川の敷地が一部流失、町道で路肩やのり面の一部崩落や浸水が9カ所、農地では浸冠水や作物の倒伏が田で6.26ヘクタール、畑などで26.64ヘクタールとなっております。また、北海道の管理となりますが、築別川で2カ所、三毛別川で1カ所、川岸の崩壊があったと聞いております。7月下旬の大雨では、天売で道道天売島線の一部崩壊による通行どめ、赤岩展望台の基礎周辺土砂が流失し、一部を立入禁止としたほか、弁天地区の臨港道路のり面の亀裂、焼尻で急傾斜地の地すべりが1カ所、羽幌では朝日地区の大沢高台連絡線の崩壊や路面冠水が主なものであります。8月14日の大雨では、天売で7月中旬に被害を受けた道道仮道路の流出と前浜漁港への町道ののり面損壊、焼尻では道道ののり面損壊など3カ所のほか、町道の路面冠水、羽幌ではサンセットビーチ背後2カ所の一部がけ崩れ、町道の路盤、路面流失が5カ所、北3条通りや6条通りの路面冠水などとなっております。復旧状況ですが、小さな被害のほとんどは修復を完了しておりますが、道道天売島線の崩壊箇所は北海道が被災道路の山側に仮道路を整備し、9月2日に舗装を完了しております。なお、本工事につきましては、災害復旧事業として行うよう関係機関との協議を進めているところと確認しております。赤岩展望台は、関係機関の許可を得て地質調査を実施し、その結果をもとに対応策を検討することとしております。臨港道路ののり面の亀裂は、コンサルの調査結果を踏まえ、のり面崩落のおそれがある箇所部については布団かごによる保護を考えており、さらには表面水の排水対策としてのり肩部及びのり面へ半円コルゲート管の設置もあわせて近く実施する予定であります。焼尻東浜地区の地すべり箇所は、急傾斜地崩壊危険箇所ということで北海道が復旧作業を進めておりますが、9月上旬に現地での調査業務を開始し、その結果で改修工事が施工されることを確認しております。周辺住民皆さんの不安が一日でも早く解消されるよう、今後も関係機関と連携をとって進めてまいります。羽幌の二股沢川の流失箇所及び町道の大沢高台連絡線の崩壊箇所は、現在国の公共土木施設災害復旧事業採択に伴う災害査定のための準備をいたしており、それぞれの災害査定後において、二股沢川については護岸対策工事を行い、大沢高台連絡線については原形復旧工事を実施する予定であります。なお、実施時期につきましては、災害査定の結果を待たなければなりませんが、早期あるいは明年度の着工となる見込みであります。
 4点目の水道施設への影響についてでありますが、本町が大雨により全町的な断水を余儀なくされました平成11年7月28日は累積雨量が95.5ミリでありました。取水源の羽幌川原水が著しく汚濁し、濁度は3,370度まで上がり、制御が不能となったことにより、7月29日の午後6時から午後12時までと7月30日の午前9時30分から午後4時までの延べ12時間30分、町内全域断水に至ったものであります。このような事態から平成14、15年度の2カ年計画で2,284トンの配水池の新設、浄水池、ろ過池、沈殿池の増設などに約12億円を投入し、施設整備を行っております。本年7月中旬と下旬における豪雨では、これらの施設整備が功を奏し、7月17日から18日の累積雨量が54ミリ、7月19日が55ミリで、濁度は3,731度、また7月29日の累積雨量は60.5ミリで、濁度は2,475度となりました。このように7月19日及び7月29日の両日は高濁度となったものの、通常どおりの取水を行い、十分な水の供給量を確保いたしました。ただ、取水可能ではあるものの、注入薬品の経費削減を図るため、それぞれの午後10時から翌朝5時までの間取水を停止いたしましたが、断水という危機的な状況や異常等はございませんでした。なお、8月14日については、雨量は多かったものの、短時間の降雨のため影響はありませんでした。このように高濁度でも対応できましたことから安堵しておりますが、今後も施設等の適切な維持管理を行い、水道事業の運営に万全を期したいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 5点目の大雨による今後の課題についてでありますが、幸いにも人的被害はなく安堵いたしておりますが、被害箇所の早期復旧はもちろんのこと、今回の大雨で被害の受けやすい道路や農地の場所、水道施設への影響が明らかになりました。これらの被災箇所への対策と日常的な点検を初め、国、北海道、消防機関などとの情報交換や災害対応体制の大切さを一層強く感じているところであります。異常気象が頻繁にあらわれる昨今、自然災害への迅速な対応と防災に意を注ぎ、住民が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目、天売島海鳥繁殖地の現状と今後の課題についてのご質問にお答えをいたします。天売島は、8種類、数十万羽の海鳥がコロニーを形成する海鳥の楽園として国指定天然記念物に指定され、これまでもウミガラスに代表されるさまざまな保護増殖活動が展開されてまいりました。しかしながら、30万つがいを誇るウトウ以外は押しなべて減少傾向にあり、ウミガラス、ウミスズメ、ヒメウ、ケイマフリ等絶滅危惧種に指定されている海鳥も少なくありません。加えて、本年はウミネコやウミウの繁殖にも異変が見られるとのことで、大変憂慮すべき事態と考えております。
 1点目のウミネコやウミウの繁殖異変等に関する情報収集についてでありますが、天売島の海鳥のうちウミガラス、ウミスズメ、ケイマフリについては主に環境省羽幌自然保護官事務所が、それ以外の海鳥については北海道大学を中心とする天売海鳥研究室がそれぞれ調査を行っております。その調査結果については、環境省北海道地方環境事務所が主催するウミガラス保護増殖分科会や北海道海鳥センター運営協議会においてそれぞれの海鳥の繁殖状況等が報告されており、これらの会議を通じて情報を収集しております。また、日常的には環境省羽幌自然保護官と天売海鳥研究室メンバーとの人的交流や情報交換が行われており、こうして入手したタイムリーな情報を逐次北海道海鳥センターのホームページ上で公表するなど、海鳥保護の普及啓発活動に役立てております。今回のウミネコなどの繁殖異変についても、このようなルートで情報を入手し、実情を把握しております。
 2点目の羽幌町が把握している天売島海鳥繁殖地の現状についてでありますが、天売島で繁殖する海鳥8種のうち最も減少しているのはウミガラスで、環境省の公式記録によりますと、1963年の8,000羽をピークに、2010年の19羽へと約0.2%に激減しております。次に減少が著しいのはウミネコで、1987年の3万180巣をピークに、2009年の2,416巣へと約8%に激減しております。詳細は割愛させていただきますが、ウトウを除く他の海鳥は総じて大きく減少傾向にあります。その要因は複合的で、イカナゴなどのえさ資源の減少やハシブトガラス、オオセグロカモメ、野猫などの捕食圧の増大が考えられます。特に捕食圧対策については、これまでも関係各位によりさまざまな手法が講じられてきましたが、抜本的解決には至っておらず、ウミガラスを初めとする海鳥の保護増殖事業にとっての最大の課題ととらえております。また、ウミネコやウミウの繁殖にも異変が見られる点についてでありますが、ウミガラスを含めこれら3種の海鳥は今年ひなの巣立ちがほとんど確認できず、繁殖に失敗するという事態が発生しております。捕食圧の増大や繁殖地の環境変化などが考えられますが、関係機関による慎重な調査が行われており、その調査結果を待って対応を検討してまいります。
 3点目の天売海鳥研究室との連携強化と情報共有についてでありますが、先ほど述べましたとおり、天売海鳥研究室による調査結果はウミガラス保護増殖分科会等において報告されており、このほかにも天売海鳥研究室ニュースや環境省羽幌自然保護官を介して情報を入手しております。今後とも研究者相互の連携を図り、情報を共有するとともに、海鳥繁殖の阻害要因についても共通の認識のもと、調査研究や保護増殖活動が展開できるよう努めてまいりたいと考えております。
 4点目の海鳥の繁殖に与えるインパクトに関するペット飼養などの取り扱いについてでありますが、ウミネコやウトウの繁殖地には野猫が頻繁に出入りし、ひななどを捕食しているという実態があり、野猫の捕食圧は海鳥の繁殖に与えるインパクトの一つであります。野猫対策は、これまでは捕獲し、去勢を施すなどの対策を行ってまいりましたが、大きな成果には至りませんでした。世界的に貴重な海鳥繁殖地を保護するには、環境省や北海道との連携が必要でありますが、希少鳥類との共生を図ろうとする住民の意識や自覚も必要であります。野猫には給餌しないこと、飼い猫についても放し飼いやむやみな繁殖をさせないなど飼い主としてのモラルの啓蒙を図ることなど、地域住民が共通の認識のもとに取り組むことが最も大切であると考えております。野猫対策につきましては、小笠原諸島や竹富町などの先駆的事例に学びながら、町として取り組み可能な事業についてさらに検討を進めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、寺沢議員の質問に対する答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それでは、まず災害関連について質問していきたいのですが、よく最近ゲリラ豪雨という言葉使われておりますけれども、今後もこういった異常な大雨という現象は頻度としてそう珍しくない形で起こるような、そういう可能性が指摘されておりますけれども、そういったときにまずやっぱり人災を防ぐための初動、最近ニュース等でもいろいろと検証されておりますが、そこが一番重要になってくると思われます。今回の当町における大雨警報出たときにリアルタイムで情報が入るという仕組みになっているようですが、初動に関して落ち度はなかったかどうか、スムーズに初動の行動が行われたかどうか、まずそれをお聞きしたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) お答えいたします。
 先ほど町長の答弁で申し上げましたとおり、一番早いのはリアルタイムで我々の携帯のほうに警報が発令されたことが入ってまいります。その時点ですぐ役場のほうで防災担当の者が出勤をし、その中で雨量の状況、または答弁の中にもありましたように、気象台予報官とのホットラインが通じております。そこで今後の雨量の見通し、今の雨雲の状況、今までの降った量などを確認して、たまたま今回の一例を話せば、雨雲は徐々に弱りつつ南下しているというような状況もあったことも数回ありました。そのようなことで、特に今の考える中ではその初動部分で何か対策がおくれたというようなことはなかったというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) たまたま7月の下旬の豪雨のときには、休日と重なっていたということがあったかと思うのですが、そのときには職員の方が出勤されて、そしてそういった情報収集に当たったということでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) 今回3回の豪雨がありました。その中に休日と重なっているのが2回あったと思います。8月14日の日もちょうど土曜日だったと思います。それについては、すぐ職員が出勤をして対応しております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) わかりました。
 それから、町道が各所に離島も含めて張りめぐらされておりますが、ある程度の雨量だとか、あるいは大雨警報だとか、洪水警報だとか、そういったときには町道を通行どめにするとか、その種のマニュアルがおありなのか、それともマニュアルはないのだけれども、その状況を把握する中で判断されているのか、どちらでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。

〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
 そのようなマニュアルはございません。ただ、そのとき、そのときの状況を当然確認しますけれども、その状況に応じて現場の人間等が判断しまして通行どめ等の措置をしてまいります。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) マニュアルがなければ、これはそのときに、あるいは判断を下す中心者という方が当然おられると思うのですけれども、その人の考えにある程度ゆだねられるという側面が出てきて、対応がその都度変わっていく可能性がありますよね。私は、最低限のマニュアル化という、そういったことが必要ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。

〇建設水道課長(井上 顕君) お答えします。
 今回のようにたび重なる災害来ましたので、担当課としましてもその辺これから検討してまいりたいと考えています。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) ちなみに、これは旧土木現業所、今名前が変わりまして留萌振興局留萌建設管理部という名称に変わっているようですけれども、その羽幌出張所では町内1時間に20ミリの雨量があったとき、それから連続で60ミリを超えたとき、マニュアルとして即出動してパトロールを始めるとか、あるいは道道の通行どめの規定を持っているということでございますので、そんなことも参考にされながら、道道も町道も同じ地域に同時にあるわけですから、連携をとりながら、ぜひマニュアル化ということをやっていただきたいなというふうに思います。
 もう一つなのですが、気象データというのが一つの判断材料として非常に重要になるわけですが、今のところ活用しているのは気象庁で設置しているアメダスということでございます。これは、焼尻島1カ所、それから羽幌町1カ所ということです。それと、先ほど紹介しました旧土木現業所では、羽幌川観測所というのが自前で観測地点として持っているそうであります。これは、川の水位と雨量と同時に観測するということなのですが、そういったデータも同時に活用させていただくことも一つの手法かと思いますし、こういったゲリラ豪雨ということになりますと、ほんの数キロ離れただけでも雨量が全く違うという現象が実際起き得るのです。例えば私天売島に在住しておりますが、天売島と焼尻島、3キロから4キロぐらいしか離れておりません。それでも、恐らく雨量に換算すると数十ミリぐらい違うのではないかということも経験していますし、それから降雪に関しても全く違うという経験もございます。私は、ぜひとも天売島にもやはり観測ポイントとして何らかの形で外部の機関に要望して設置していただくなり、方法を見出していただけないかなと思いますが、その辺の観測ポイントについて何かお考えお持ちでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) ただいまの観測ポイントで羽幌のほうについては、今おっしゃいましたように焼尻と羽幌の2カ所、それともう一つ、先ほど土現のほうの話をしておりましたが、中央のほうに川の、これは国土交通省のホームページの川の防災情報というところを開きますと、川の水位、またその地点で降った雨量が即座に見えるような状況にはなっております。それで、気象庁のほうの今の体制でいいますと、今警報の発表場所が通常であれば1町村1カ所ということになっております。今回5月からその町村ごとに警報が発令されるというシステムに変わってまいりました。その中で羽幌だけ、やはり島は特殊事情があるということから、島にも警報の発令場所を1カ所設けていただきたいという要望のもとに、羽幌が羽幌町と天売、焼尻地区との2カ所で発表されるという経過になっておりまして、その他の市町村についてはすべて1カ所、何々町、何々市というようなことでの発表となっております。その点からいきますと、また今おっしゃられましたように、こういうふうに非常に狭い範囲の中で雨が降った場合、その観測ポイントをふやすことによって対応が細かになるというのは十分理解できます。今後何か機会あれば話してはみたいと思いますが、今あの中で即座に話した中でオーケーということになるかというのはちょっと難しい面もあるかと思いますが、その辺の最近の気象条件をお話ししながら、話す機会があれば気象台のほうにも話してみたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 難しい条件があるというのは、新たに新設するわけですから、それはもう十分承知なので、そこをぜひとも必要性という面で気象庁なりにお伝えいただければなというふうに思っております。
 さて、天売の今回の災害のお話なのですけれども、7月の下旬の大雨のときに道道が何カ所か崩落しております。際どい場所では、西海岸の断崖沿いに小さいながらも1カ所、しかしながらもっと崩落することによって道路がすべてがけ下の海に崩れ落ちるのではないかという、そういう懸念もあるような状況の場所でした。それから、もう一カ所は、天売港に近い場所で、これは完全に通行できないような状況で、二、三十メートルの区間が道路がなくなってしまったわけですけれども、その際直接の担当は道道ですから道です。とはいえ、地元の役場の支所初め警察とか、そういった機関が非常にいい連携のもとで速やかに対処していただいて、その結果として復旧も本当に早く行われたわけなのです。それには非常に感謝しているわけなのですけれども、実は一方でどういうことがあったかというと、大きな崩落がわかったのは早朝という時間帯でもありました。その前日にも一部崩落、道のほうには伝わっていたのですけれども、それで一刻も早く現場に来ていただいて、その管理者である北海道の担当部署が、見ていただきたかったのですが、その当日の朝の段階ではまだ現場に行くそういう予定はありませんということだったのです。それで、当然天売支所から役場の総務課、そして総務課から道の出先機関である羽幌の出張所に連携されたかと思うのですが、特に離島地区においては所管がどこであれ、一番住民に近い役場、町というものが果たす役割は非常に大きいと思うのです。その点で今後も所管にかかわらずそういった姿勢で迅速な対応を切にお願いしたいと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) ただいまの件なのですが、ちょっと何時ころ崩落したかは、早朝ということでございます。当然支所のほうから、我々も出勤しておりますので、その中で情報が入り次第、旧土木現業所ですか、そちらのほうにはこういう事実があるということで連絡はいたしております。初め土木現業所のほうもちょっと動きが鈍い面もあったようですが、すぐ次の日、昼だったと思いますが、高速船か何かで入って現地調査をしていただいております。それが終わりました後、島から所長さんが帰ってきた後、私と建設水道課長のほうで土現のほうに参りまして、今回の状況の説明を受けるとともに、今後の状況、またはそういう住民の生命線の道路であるということから、今後も情報交換しながらやっていくということで確認させていただいておりますので、今後もそのような対応をしてまいりたいというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) ひとつよろしくお願いいたします。
 次、水道施設の話に移りますけれども、平成11年の当町における断水、非常に住民生活において支障を来した、大きな影響を与えたということは、これは言うまでもございませんが、先ほどの報告によりますと、そのときの濁度が3,370度という非常に高いものでありました。今回どうだったか、答弁の中ではそれを上回る3,731という濁度が出ているわけです。これは7月の17、18日の雨の時点です。7月29日の大雨による濁度も2,475、これも非常に高い濁度です。それにもかかわらずしっかりと給水が各戸に、各家庭にできたということは、あの時点で施設整備を行った成果としてしっかりと成果があらわれたのだなというふうに思うわけですけれども、1つお聞きしますが、今回の検証というのはいつなされたかお聞きいたします。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。

〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
 まず、濁度に関しましては、うちの担当がありまして、浄水場のほうに出向きまして濁度を図るということで対応しております。その中で今言われた検証につきましては、その時点、その時点で判断したというふうに考えています。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 私が言いたかった質問の意図は、当然平成11年のああいうことを受けて多額の予算を投じてつくった施設です。それが機能するかどうかということを検証するには、今回のこの機会というのは非常に有効な機会なのです。ですから、そういうことが頭にあれば、当然大雨があった時点で前回はどうだったのだろうか、今回はどうだったのだろうか、そういう比較をみずからすんなりと行われるはずではないのかなという、そういう思いからなのですけれども、そういったことがなされたかどうかという、そういう意味です。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩いたします。

休憩 午前11時42分
再開 午前11時44分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建設水道課長、井上顕君。

〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
 11年の災害を受けまして、2カ年で先ほど答弁申し上げましたとおり整備をしたということで、今までもやはり大雨というのがございました。それと、1年に1回ダムの放流もございまして、そういったときには当然濁度も高濁度になるということで、その都度、その都度私も先ほど申し上げましたとおり何度になるかは検証してまいりました。ただ、今回続けて来た部分もありまして、改めてその検証というものは、11年との差といいますか、そういったものの部分については今質問も受けましたので、この時点でやったのは事実でございます。それで、今後につきましてもこの辺きちっともう一度検証をしてみたいなというふうには考えています。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 危機管理意識というか、そういうことがどの程度あるのかなとちょっと心配になってこういう質問をしたのですけれども、常に前の事例を参考にしながら現状がどうなのかということで見ていっていただきたいなというふうに思います。
 災害関係で最後になりますけれども、今後の課題として弱い部分がわかってきたという話がありました。その弱い部分をやはり一つ一つつぶしていくと、手直ししていくということがまず1つ。それから、災害が起きてからここはどこの所管だとかということではなくて、その前からやっぱり明確に役割分担を国とか道とはっきりさせながら日常の検証を行っていくということが一番大事だと思うのですけれども、そのようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) ただいまの件なのですが、ここにも答弁させていただきましたが、このように一極的に集中する豪雨に関して今まで思いも寄らなかった箇所が道路に水が浮くというような状況ですとか、砂利等が流れるというような箇所がはっきりしたところであります。当然それらについては、どのようなことが原因なのかも含めて今後も調査しながら対応してまいりたいと思っております。
 それと、当然のこと、今回の災害でもそうなのですが、国または北海道と私たち羽幌町、または消防機関と常にこの災害というか、雨が降っている最中お互いに連携をとっております。一例、具体例で申しますと、朝一番に国道で、8月14日だと思うのですが、初山別の金駒内のところががけ崩れで通行どめになったとか、土現でいきますと道道関係ではこういう状況にある、河川ではこうであるというような状況もお互いに情報交換しながらやってきておりますが、今後もやはり迅速な対応というのが一番だと思いますので、その辺の情報は密にしていきたいというふうに考えております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それでは、次の質問に移りますけれども、海鳥繁殖地の現状、課題です。私の質問、これに関しては4項目、そのうちの最初の3つにまたがりますので、同時に質問していきたいのですけれども、情報収集やらいろいろ実態を調べるそのツールとして町が持っているのはウミガラス保護増殖分科会ですとか、それから海鳥センター運営会議とか、それから環境省の自然保護官から海鳥研究室からの情報を聞き取っているとか、どうも又聞きなのです、すべて、間接的な情報というか。これでは積極的に情報をとっているということには私はならないと思うのですけれども、時間がないので、もうちょっとお話しさせていただきたいのですが、例えば利尻、礼文という2つの島がありますが、そこにある3町が北海道大学の農学部と協定いたしまして、農学部が2つの島で行ってきた調査研究、自然環境ですとか、産業だとか、さまざまあるわけですけれども、そういった情報を研究者からいただくと、そのかわり当事者である町は研究しやすいような環境整備だとか、そういうことをバックアップする、そんなことをやっているのです。私もそういったことが必要ではないかと常々考えていましたが、天売の場合は函館ですから水産学部の先生が来ております。そういったところとちゃんとした協定を結んで情報交流の場を直接私は持つべきではないかなと思いますが、その点いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) お答えします。
 ご指摘の情報収集に関して、より直接的で、町が積極的に情報収集に乗り出すべきではないかというようなご指摘でございます。確かにご指摘のように、間接的な面は否めません。ただ、現状を考えますと、海鳥センターに職員を配置しておりますけれども、海鳥センターの規則の中では調査研究とあわせて啓発活動というようなことでうたっておりますが、調査研究に関しては現状なかなか、当初いた専門の調査研究員がいなくなったこともございまして、今は環境省のほうにゆだねているという格好で、主に啓蒙啓発を中心にやっております。ただ、今職員1人に嘱託職員ということで2名配置でやっておりますけれども、今の海鳥センターの現状ではなかなか難しいものがあるだろうというふうに考えておりますので、また別な手法といいますか、直接的にそういう情報収集できるようなルートですとか手段も検討していきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 今の海鳥センターの現状では難しいのでしょうか。難しくないと思いますけれども、何が難しいのか僕わかりません。
 あと、今日答弁いただいた海鳥繁殖地の現状というのは、どの程度まで情報共有なされているのでしょうか。例えば課長のところまできちっと報告がなされて、課長も常々把握されているのか、その辺いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) そうした調査研究の結果の資料等は、私の手元にもございますので、常々見て確認することはできる状況にあります。ただ、今回のご質問がございましたことを契機に、いろいろ私も日ごろ勉強不足な部分ございましたので、さまざまな情報収集をしながら今回答弁させていただいているということであります。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 町長、いわゆる研究機関との連携というのはそれほど私は難しくないと思います。というのは、お互い負担にならないような形で、やっぱり長続きさせるためにはそういう形でできることからやりましょうというスタンスで始めるべきだと思うし、そういうことというのは本当にすぐにでもできると思うのですけれども、どのようにお考えですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 環境省を含めて、また北大の研究室も含めてということで、この島の財産というか、海鳥を含めた調査研究していただいて、さまざまな結果、また形が出てきております。町としては、先ほど利礼の話が出ておりましたけれども、形はどうあれやはり羽幌町の財産としてさまざまな機関と連携をとりながら財産を守っていくというのは使命かなというふうにも思っております。そういった意味では、どんな形があるのかということはちょっと今この場では出てきませんけれども、我々研究者ではないということ、またそれを補っていただいているというような意識も持ちながらバックアップ体制というのは必要なのかなというふうに思っています。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 海鳥に与えるインパクトということで、いろいろ町からも答弁出てきました。その中でペット飼養に係る、いわゆる野猫のことです。町でもウミネコやウトウの繁殖地には野猫が頻繁に出入りし、ひな等を捕食しているという実態、それから今まで不妊、去勢手術などをしてきたという経過が報告されておりますが、それについてきちっとした資料、これまでどのようなことがあったのか、どのような対策がとられてきたかという経過、両面で整理されてのご答弁ということでよろしいですか。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) これまでの天売島の海鳥の捕食圧に対する対策ということでとられてきた、特に猫の関係に関しては捕獲をして、これを不妊、去勢の手術をする等々の活動については、平成以降どういう活動で、どれほどの実績でということで、一応経過についてはすべて資料で一通り目を通させていただいております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それらというのは、今後対策を進めていく上で非常に重要なものになりますので、きちっとやっていただきたいということがまず1点。
 1991年から現場での対策が始まっております、紆余曲折はありますけれども。そういうことをしっかり整理をしておいていただきたいなということと、それから当年の7月なのですけれども、沖縄のNPO法人どうぶつたちの病院の皆さんが天売島を訪問されて、環境省の非常に大きなバックアップがあって実現したのですが、ペット飼養にかかわる住民との懇談会というのを開催いたしました。その経過というのは、掌握されていますでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) 海鳥の地元の有志の方々でつくっている会の機関紙、ニュースを通して、一応拝読をして情報はある程度はつかんでおりました。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。
 残り3分です。

〇3番(寺沢孝毅君) ということで、答弁の中にも地元の住民の意識も非常に大事なのですよと、非常に大事というか、最も大切であると考えますというような答弁がありますけれども、私もこのとおりだと思います。やはり実際にその現場に住んでいる人の気持ちというのが環境にあらわれますから、ここをなくしていろんなことやってもうまくいかない、それを承知の上で地元でもいろいろな取り組みをこれまでしてきたということをまず押さえていただきたいということ、その上で例えば町内会長会議だとか、この前の町政懇談会の中でも対策をとってほしいという、そういう声が上がっているのもご存じかと思います。先駆的事例に学びながら今後取り組んでいきたいとありますが、竹富町だとか小笠原の先駆的事例というのは、ほんのちょっとでいいですから、具体的にどのような筋道なのかちょっと教えていただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。

〇町民課長(藤岡典行君) まず、小笠原の父島、母島の事例につきましては、環境省で作成している猫のマイケル君の物語を通して一応その概要、粗筋は把握しました。島民の有志の方々が島の希少種である鳥類保護のために野猫対策に立ち上がろうということで取り組みを始められて、東京都の獣医師会の有志の方々の協力を得て、野猫をこれまで100匹余り捕獲をして、これを東京都の獣医師会に送って、そこで飼いならしをすることによって新たに飼い主を見つけていただくということで、野猫の殺処分せずにそれぞれ解決をしていく道筋を立てたということで、あと残り150匹ほど残っているそうですけれども、これについてもいなくなるように目指すというような取り組みをされていると資料を読んでおります。
 それから、竹富町の事例ですけれども、これについては地元の方々がやはり同じように、主に野猫の対策ということでペット飼養条例を制定をしまして、特に西表島に関してはイリオモテヤマネコの天敵になるということで、より取り締まりを強化しようということで、飼い猫については登録制ということで、チップを埋め込んで個体の識別をするということで大きな成果を上げているということであります。それから、そのほかにも予防接種ですか、あるいは特定の感染症に対する検査等々も義務づけをしているというような内容であったと記憶しております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。
 最後になります。

〇3番(寺沢孝毅君) 担当課長、非常によく勉強されておりますので、ちょっと安心いたしましたが、私もこれは沖縄の本島の事例なのですけれども、このような筋道でペット、いわゆる野猫に関する事業を行ってきているというふうに押さえているのです。というのは、まず飼い猫と野猫の区別、これを区別しなければ対策がとれません。そのためには、どうしても条例化が必要なのです。マイクロチップを埋め込むことによって、それをきちっと区別できるようにまずすると。条例にもそれを盛り込むということです。その後に捕獲をしなければいけないのですけれども、捕獲の受け入れ先、これは獣医さんだとかさまざまな機関、受け入れ先を見つけて、そして捕獲したものをそこに送り込んで飼えるような温和な状態にしていくのだそうです。そして、捕獲をする。捕獲するときには、徹底的にやるそうです。そして、送り込んで里親を見つける、大変膨大な作業です。経費もかかります。しかしながら、もう1991年からずっとこれをやり続けていまだ成果が上がっていない以上、どこかでやはりきちっと踏ん切りをつけてここからやるのだということでやらなければいけない、そのときが私はそろそろ来ているのではないかなと思うのですけれども、町長、最後にそういった事業化を目指して、例えば関係機関、環境省とか保健所、それから北海道の獣医師会とか、そういったところに対して働きかけなり、動きなりを始めていっていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 猫の問題、毎年のごとく町政懇談会、また先生のほうからもいろいろと出ておりました。答弁でも答えていますけれども、可能な取り組みということで終わることなく、やはり今言われたとおりさまざまな関係機関と相談をしながら、今までより一歩も二歩も出た、そして今の問題、1991年から取り組んで何ら変化がないということでございます。そういうことも検証も含めながら、やはり一歩進んだ対策ということで検討を進めていきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) これで3番、寺沢孝毅君の一般質問を終わります。
 昼食のため暫時休憩いたします。

休憩 午後0時01分
再開 午後1時00分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。
 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 商店振興会に係る街路灯の電気料金負担軽減の対応について質問をいたします。商店の閉店、住民の転出等により、商店振興会の会員は年々減少傾向にあり、街路灯の電気料の負担は大きな問題となってきています。各商店振興会では、本来の活動費を縮減したり、協力会員を募るなど、その対応に苦慮していると聞きます。最近地球温暖化防止等も含め各町村においては街路灯を水銀灯からLED灯への切りかえを試み、その結果電気消費量が減少し、電気料金が従来の半額程度となり、加えてCO2の排出量が著しく減少しているとの実績が報じられております。現在のところLED灯の単価が8万円くらいであり、今使用している水銀灯に比して高額となることが課題ではありますが、各商店振興会の運営の現状を知るとき、また本町が取り組む環境に優しいまちづくりを目指すとき、LED灯の導入を早急に検討し、実施の方向を探るべきと思うが、町の考え方はどうか。

 2点目、朝日公園、花ショウブとスポーツ公園、桜の今後の対応についてお尋ねいたします。8月21、22日に開催されたオロロンの里はぼろ味まつりは、観光協会の周到な準備と企画により、好天にも恵まれ、かつてない客の入り込みがあり、大盛況の中で終了したことは今後のイベント開催にも参考とすべきことが多く、関係者の皆様のご苦労に対し深く敬意を表する次第であります。
 さて、朝日公園の花しょうぶ園の維持についてお尋ねいたします。花しょうぶ園は、道北のメッカとして多くの花ショウブファンが訪れておりましたが、最近は手入れも行き届かず、雑草との戦いのようであります。多くのボランティアの方々の手伝いにもかかわらず、その効果は見えてきません。このままでは看板倒れの状況であり、町として早急に対策を講じることが必要と思うが、町の考えはどうか。
 次に、スポーツ公園の桜についてお尋ねいたします。桜の森と呼ばせていただくが、この森については町民への開放の声があるものの全面開放までには至っておりません。500本に及ぶ桜の花が咲く森は、管内一、二と言われておりますが、催し物もなく過ごしていることが残念であります。町としてこの桜の森の活用をどう考えているのかお尋ねいたします。
 以上。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 室田議員のご質問にお答えをいたします。
 1件目、商店振興会の街路灯についてでありますが、街路灯については平成4年に商店街の環境整備に関する陳情書が2地区の商店街から提出され、これに基づき平成6年に羽幌町商店街環境整備補助要綱を定めております。補助内容は、設置補助として街路灯1基2灯80万円以内の工事費の5分の4以内の補助、電灯料3分の1以内の補助であります。要綱制定後、各商店街で街路灯の整備が進み、現在は7地区98灯が設置されており、昨年度の電灯料の総額は約203万円で、商店街の負担は142万円と現在の不況下においては負担が大きいものと認識しております。街路灯のLED化でありますが、ワット数の少ない家庭用の電球に関してはソケットを生かしてLED電球のみの交換により対応可能ですが、街路灯のようにワット数が多く一定の明るさが求められる場合のLED電球はまだ開発がされていないことから、本体または灯具を交換することとなります。商店街の街路灯は、商店街にふさわしいデザイン性のある特別注文の街路灯で、歩道側が200ワット水銀灯、道路側が220ワットナトリウム灯となっており、これらと同程度のLED街路灯に交換する場合約6倍の36万円程度の初期設備費を要します。電気料金の減少やランプ寿命比較等による維持管理費用は大幅に減少し、CO2の排出量も減少しますが、初期設備費と維持管理費用を含めた経済比較として元を取るためには、水銀灯でおおよそ10年以上、ナトリウム灯でおおよそ17年を要することとなります。また、一部でLED電球からの高い電磁波によるテレビの受信障害も起きていることから、街路灯のLED化については低コスト化や電磁波対策の情報を収集し、本体のデザイン性も考慮しながら検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目の朝日公園の花ショウブとスポーツ公園の桜についてのご質問にお答えをいたします。朝日公園の花ショウブは、昭和58年に5,000株、翌年に4,000株を植え、その後株分けをしながら維持管理をし、多くの花ショウブファンを楽しませてきた経緯があります。現在臨時職員2名で管理をしておりますが、思うような花が咲かず苦慮しているところであります。このような状況から、本年7月、道内で花ショウブに関しては専門校である八紘学園北海道農業専門学校において管理者及び担当者が土壌改良や病害虫への対策など具体的な指導を受け、現在その指導をもとに来年以降見事な花ショウブを咲かせるよう努力しているところであります。また、花の敵である雑草の処分や人手を要する作業については、担当職員だけではなく、多くの人手を投入しながらしっかりした手入れを行いたいと考えております。植物は生き物であり、手をかけてすぐによい結果が出るものではありませんが、きれいな花ショウブがたくさん見られるよう努めてまいります。
 次に、スポーツ公園の桜についてでありますが、昭和50年ごろから羽幌ライオンズクラブを中心に植樹され、現在は約590本を確認しております。ここには、平成3年にパークゴルフ場が完成し、子供から高齢者まで手軽に楽しめるスポーツとして人気を集め、現在に至っております。今春、昨年までの池コース7、8、9番をいこいの広場として開設し、散歩や休憩、池の見学などに利用されております。今春も羽幌ライオンズクラブがいこいの広場へ桜の植樹を行っておりますので、ますます桜の見どころがふえるものと期待しているところでございます。室田議員お話しの催し物の開催についてでありますが、いこいの広場を有効に活用していただくことで、特別なイベントは考えておりません。ただ、町内の関係団体等で催し物を行いたいというお話があれば、いこいの広場を中心に開放を行いたいと考えております。これからもパークゴルフ利用者や桜見物の方がお互いに譲り合い、スポーツ公園が楽しく利用されることを願っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、室田議員の質問に対する答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 私もこのLED灯についてはたくさんの知識を持っているわけではございませんが、答弁の中にLED電球からの高い電磁波によるテレビの受信障害が起きていると言われておりましたけれども、私の聞くところによりますと、多少の障害は以前はあったが、最近各会社の製品改良によりほとんどそういうような状況が見られなくなったというような話を聞きましたけれども、この点どのように情報を得ているのか、まずお聞かせください。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) ただいまの質問にお答えしたいと思います。
 LED電球につきましては、まだ発展途上ということでいろんな製品が開発されている状況であります。先ほどの電磁波の関連で受信障害が起きているという問題で、今年の8月の段階で九州なのですけれども、一部そういう報道がありまして、開発はされているようですけれども、一部まだそういうものがあるということでございます。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 九州の宮崎県でのことだろうと思うのですが、そういう電波障害が起こったと、どの程度起こったのかというようなことをちょっと聞きますと、ほんの一部であってそれほどのことではなかったと。ただし、こういうような新しい試みでありますので、しかも多額な施設費もかかっているということから、一部問題になったそうですけれども、その後他の町村でそれらの設置をした際に本当に多少の障害はちょっと出てくるが、ほとんど影響ないというような事実も聞いておりますけれども、どうですか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 一部ということではありますけれども、その当時は市内に設置された1,000個の電球がすべて取りかえるという状況になっておりますので、初期設備費用が大変高いものですから、導入する際にはしっかりした検証としっかりした製品を導入しなければならないということで、一部の中でのそういう受信障害ではありますけれども、被害があったということは事実でありますので、重く受けとめております。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) CO2の排出量の減少が大きいということが特に言われておるわけですけれども、これを改良していくためには非常に費用がかかるということですが、CO2の排出量が減少するということで国のほうからの助成といいますか、そういったようなことについてはあるやに聞いているのですけれども、その辺の事実はどうですか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 国の補助といたしましては、地域商店街活性化事業ということで平成21年以降、22年度、23年以降あるかどうかまだ確認はしておりませんが、国の3分の2補助ということで現在はあります。ただ、このものについては街路灯ということで、商店街にふさわしい街路灯なのかどうかということで、LEDについてはまず発展段階ということで商店街に対応したデザイン性のあるものがまだ開発されていない、本当に照明してそこを明るくするというだけのものでして、道路を主に照らすというようなものの街路灯で、デザイン性とかそういう環境整備等に即したものかどうかというのが私自身はちょっとまだそこまでいっていないのかなということでありますけれども、そういう補助はあります。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 商店振興会通りの街灯を改善するということは、私もぜひそうあるべきだというように考えましたが、先ほどの答弁の中からも今言われたようにデザイン性だとかそういったようないろんな問題があってなかなか大変なのだなということを感じましたけれども、それでは振興会通り以外の防犯灯などをこのLED灯に切りかえて、そのことによって浮く電気料金を振興会の電気料金の一部補助にしていくというようなことは考えられませんか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 商店街以外のLED化ということで、まだ今水銀灯、ナトリウム灯に関しては大変高価ですぐというわけにはいきませんけれども、例えば20ワットの蛍光灯相当のものをLED化するとすれば、1万8,000円程度で灯具の取りかえで可能でありますので、その辺については地区を限定するとか、実験的に導入をしながらやるとか、そういうことは可能かと思います。その辺で電気料も浮いた中で、町全体の予算の中でどう対応するかということも検討の材料になるのかなと思います。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 防犯灯をそういうように取りかえてやっているという町村は、結構ふえてきているようなのです。ですから、そういう町村の実績を調べるなり、または時には訪問をするなりしてこのことについてやはりしっかりと取り組んでみたらどうかなと、そのことによって振興会のほうの活性化も図っていけるだろうなと思っております。ひとつそういうことで十分に調査研究をしていただきたいなと思います。
 続きまして、こういうご意見がありますが、どう思いますか。電気料金の縮減のために夜の12時以降は一部道路側のナトリウム灯になりますか、それを消灯してはどうかというような意見があり、または1つ置きに消灯するといいますか、消すといいますか、そういうことをして料金の削減を図ってはどうかという意見もあるのですが、どう考えますか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 今のお話のように、時間帯を区切っての消灯ですとか、それから歩道以外の道路側を消してはどうか、それから1灯置きにということに関しては、環境整備ということで立てていますから、その辺のことも十分考慮しながら商店街としっかりお話をしながら煮詰めていきたいなと思っております。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) このことについて最後の質問にしたいと思いますが、もうご存じのように地区によってはシャッター街となって通りに面している一般家庭の方々にも街灯維持のための協力を呼びかけてこの維持に努めているというのが実態です。先ほどの町長の答弁の中にも不況下であって大変であることは認識しているということでしたが、それらのことを含めながら、町長、今後十分に研究をしていきたいという担当課の答弁でございますが、町長としてどう考えられているのか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 室田議員のご質問にお答えいたしますけれども、この一連のLEDのお話ですけれども、議員がおっしゃられるのは商店街の負担軽減ということが主たるものなのか、またほかにCO2の削減ということが主たるものなのかと、それを両方うまくいけばそれはそれでいい話なのかもしれませんけれども、その辺の目的というか、今緊急に考えなければならない目的というものを少し精査しながら、電灯料金だけの負担軽減というなら、またほかの観点から物事も考えれるでしょうし、CO2の削減ということになると、今議員の質問の中ではいわゆるLED灯に取りかえるということなのかなというふうにも思います。ただ、答弁書で答えておりますとおり、いま一度デザイン性のある特別注文の品物になるということでありますので、各商店街からそういう要望が本当に我々のところにはまだはっきり届いていないというのが現状ですけれども、各商店街の方々と相談をしながら、何が今できる一番の方策なのかということで話し合いを持ってみたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) いずれにしても、実施されている町村では電気料金が大幅に削減された、またはCO2の排出量も非常に減少したということで、双方ともに担当が考えているようなことが達成されたと。今後も多少の費用はかかるが、果敢に研究し、その方向に取り組んでいきたいというようなかたい方針を持って臨んでおられるようで、その辺ひとつ担当課並びに関係機関の中で十分に取り組んでいくよう検討していただきたいと思います。
 次に移ります。花しょうぶ園についてお尋ねいたします。7月に管理者並びに担当者が研修に行ってこられたと、こういうことで具体的な指導を受けてきたとのことですけれども、どんな指導を受けてこられたのか、具体的にお話し願います。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 今年の7月24日に札幌の八紘学園に私と、それから花しょうぶ園担当者、それからバラ園担当者も一緒に研修をしようということで行ってきました。そこで、馬場先生という主任の方に、ベテランですので、実は羽幌町にもショウブ咲いているのですけれども、うまく咲かないという状況を説明をしながら、具体的な指導を受けました。その指導の中としては、まず植える間隔というものがありまして、ただ密集してやればいいということではなくて、テーラー、いわゆるミニ耕運機なのですけれども、そういうものが入るような形で間隔をあけながら、効率よく草が伸びないような形でやるのも一つの方法だと。それから、株分けについては、これは当たり前のことなのですけれども、既に知っていたわけですけれども、3年から5年で株分けをしますよと。ただ、株分けをした中で育ちの悪い小さい株は思い切って処分をするとか、すべてを生かすということではなくて、生かしながら、そして適正に株分けをしていくというようなことです。それから、土壌改良については、牛ふん等なかなか札幌では手に入らないけれども、こちらでは多分手に入るであろうということで、堆肥を1平方メートルに二、三キロ程度きっちり入れると牛ふん等は大変効果があるというようなことで伺っております。また、除草剤に関しては使わないということが基本ですけれども、除草剤の草の根元のほうを枯らすラウンドアップという種類の薬なのですけれども、それについては大変効果があるので、それらを使用しながら雑草の茂るのをちょっと抑えつつ、間隔があくので、その辺をしっかり入れながらやりなさいというようなことでの指導を受けております。そんな指導を受けながら、これからの花ショウブの育成に生かしたいなということで考えております。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) そうした指導を受けて、アドバイスを受けてこられたのですが、その指導、アドバイスをもとに今作業を展開されているのですね。そういうことで努力されているのですけれども、特に今朝日の花しょうぶ園ではどのことを重点にしてやっておられるのですか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) まず、株分けについては、もう既に実施をしておりまして、あとは堆肥の関連、それらはこれからについてやっていくと。それから、草のことに関しては、管理人、職員2名だけでは対応できませんので、スポーツ公園の職員、それからバラ園の職員も投入しながら、先日すべて雑草を取り終えたというような状況で、これからも指導いただいたことを基本にしっかりやっていきたいということで考えております。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) お話しされていることは、十分にわかるわけですけれども、現在朝日公園でお二人の方が本当に汗水流して頑張っておられるのですけれども、今言われているようなことが本当にきちんとこの職員の方に浸透しているのかどうかということがちょっと疑問に思うのですが、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 私もこのショウブの育成に関しては素人でしたので、一緒に研修を受けながら、私も勉強しながら、あと職員も実際に伺いながらじかに聞いたということと、今私が覚えた情報の中でしっかり今後こういうふうに対応するということで話し合いをしっかり進めながら、今後の育成に努力をしていくということでお互いの疎通はとれていると思います。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 今まで入れた堆肥が実際は種を持った堆肥であったということだと思うのです。異常に雑草が生えてきていると、堆肥を入れれば入れるだけ雑草が生えてくるというような悪循環になっている部分、この牛ふんを入れるということであれば、やっぱりいつ入れるのか、そういったようなこともきちっとしながらやっていかなければ、答弁にありましたように、来年は見事な花を咲かせますということにはなかなかなっていかないのではないかなと思って、決して批判しているのではなく、日々汗を流して努力されていることを思えば思うほどそういうことを感じますので、指導されてきたことをやっぱりきっちりみんなで徹底していくというようなことが大事ではないのかなと、そんなように思っております。
 最後に、根強い花ショウブファンが訪れているわけですが、そして株分けも期待している方もいるようでございますが、ちょっとあれですが、案内板がまだ立っているのです。ですから、そういう方々がたまたま朝日公園を訪れる、そこにはショウブも何にもないと、一体どうなっているのというような不満を述べていく方もおりますし、あの看板は今なお立っておりますが、立てておかなければならないものかどうか、その辺も含めてちょっと。

〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。

〇商工観光課長(三浦義之君) 看板につきましては、国道に大きな看板と、それから国道から現地に向かう中で2枚程度看板があります。その場で取り除けるものについてまだ立っている状況でありまして、これは本当に早急に撤去をしたいなと思います。ただ、国道に関しては恒久的な看板ですので、時期的なものをしっかり周知できるか、いろんなことで周知をしながら、それはちょっと撤去するというわけにいきませんので、いろんな形で見ごろ等について周知をしていきたいなと思います。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 朝日のほうに入っていくあそこの角にある大きな看板は、あれで結構だと思いますが、季節によって立てる看板をやはり早急に撤去すべきではないかなと、こういうように思います。せっかく勉強といいますか、指導を受けてきたことですし、その内容を生かして再びあそこにすばらしいショウブが咲くことを期待して、質問を終わります。
 次、桜のことについてちょっとお尋ねをいたします。まず、イベントは特に考えていないという答弁でございましたけれども、その上、町内の関係団体から申し出があれば開放したいと。この答弁ですけれども、何か余りにも消極的ではないかなというふうに思うのです。せっかく586本といいますか、500本以上の桜の森なのです。これを何とか活用していきたいというような町の熱い思いが、このままにしておいたって民間で、はい、それでは我々がやりましょうかということにはなっていかないだろう、どうやってやればいいのかというあたりの方向性であるとか、そういう企画であるとかというようなことを町のほうで呼びかけていかなければ、民間で、民間でといったってそんなに民間がそれではやろうかということにはなっていかないのだろうと、何にしてもそうでないかなというふうに思うので、それで住民と役場とが協働でというようなことをよく言われるわけですけれども、協働でつくり上げていくというその初めはその先頭に立って企画したり実行していくというようなことが町に必要ではないのかなと思いますが、その辺どう考えますか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 室田議員の桜への思いというのは、痛いぐらい伝わってきます。確かにいろんな意味で昔はあそこがいこいの広場というよりも、いろいろなイベント等で人がたくさん集まる場所でありました。桜が植樹されることによって、あの周辺の環境もがらっと変わってまいりました。いろんな意味であそこパークゴルフのコースがあったり、人の動きがそれに伴ってあるというようなことで、桜があれだけ植えられて、きれいに満開のときの姿というのはすばらしいものでもありますし、ある意味ではその時期には人が集まってその桜を見るということを堪能していただきたいなという気持ちは十分に持っております。ただ、室田議員が頭で描くイベントなり催し物というものが昔で言ういわゆる桜まつりとかといって舞台を設置しながら住民の方々が集まってきて飲んで花見をしてというようなことなのか、また今はっきり言って人が集まれるような場所というのはそのいこいの広場というパークゴルフの3コースを動かしてつくった一部の広場です。そんなところで物事を考えていくのかということで、私自身は人の集まる場所、集まる機会をこちらから与えるというか、話し合いの中で決めていくということについてはやぶさかではないと思っています。ただ、今若者たちがいろんなイベント組んでいて、またこのイベントをやめて次の新たな発想でとかとあちこちでいろんな頭を悩ましながらさまざまなイベントに取り組んでおります。ある意味では、今室田議員がおっしゃられるのは、今そこにある桜の景観を利用しながら、そこで何かしらの人の集まるイベントを組めないだろうかということだというふうに私は理解しております。そういう意味では、今我々が呼び水のごとくプランを上げながらやっていくことが本当に可能なのかどうなのか、できるのかできないのかというぐらい、やはりいろんな観点から難しさを抱えているなというのが現実です。気持ちは十分にわかりますし、そういう形が我々のみならず、我々のいわゆる発信の中で何かしらの動きが出てくれば、我々は協力することもやぶさかではないし、あの公園の活用というものについては本当に心から望むものでもあります。そんな非常に難しい状況の中で、今なかなか返事ができないというのが現実です。本心ですけれども、桜を生かす、あれだけの景観を生かすということで我々に少し宿題を与えていただければなというふうに思って、答弁にはならぬかもしれないですけれども、そんなような気持ちで今はおります。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 宿題を出してくださいということで、宿題にしてくれというようなことですが、大変な結構なことだと思うのですけれども、やはり先ほどの花しょうぶ園も決して短時間で育つものでないので、手を添えながら花を咲かせていきたい、いかせたいというお話がありましたけれども、この桜の森というのはそれ以上に時間がかかり、長い年月でようやくああいうすばらしい桜の森になっているわけです。それで、今までも何回かパークゴルフのプレーと相交えるところがあるので、お互いに譲り合いながらというような話もし、いろいろなことを双方で工夫し、考えてきて、最後にはいこいの広場にもなったのだろうと思う。それはそれで結構だと思うのですけれども、町長もなかなか町側としては取り組み大変だと言うけれども、その糸口を皆さんの知恵で出していただければ、それに対して町民は反応していけるのではないかと。だから、そういう糸口を私は切り開いてほしいなということを強く望みますし、町長はにぎわいのある町をつくっていきたい、そして観光客を少しでも多く羽幌の町へ呼びたいというのが願いであると思います。そういうことがひいては町の活性化にもつながっていくことだろうと思うので、町長、もう一言どうですか、その辺。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 室田議員がおっしゃられるとおりだと思います。行政の悪い癖なのかもしれませんけれども、我々がいろんな発想の中で動き出すとき、どうしても自分たちが中心になって自分たちで何事も仕上げてしまおうというような、そんなような発想にすぐなってしまいがちです。ある意味、今糸口をというような言葉が出ましたけれども、あの桜の木の景観の財産というものをやはり守っていかなければという気持ちも十分に持っていますし、そういった意味では何かしらの糸口を考えてみるということと、今広場ができたということでもございますし、周辺整備も含めながら、住民の方々が集まれる、楽しめる、そしてそこで憩いの時間をとることができるというようなものに何かしらの知恵を出して考えていきたいというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) これで11番、室田憲作君の一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。
(午後1時40分)

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