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議会議事録(平成22年第4回定例会 6月16日)

議会議事録(平成22年第4回定例会 6月16日)

平成22年第4回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)

 平成22年6月16日(水曜日) 午前10時00分開議

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定
 第3 諸般の報告
 第4 一般質問

〇出席議員(9名)
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  8番 船本 秀雄 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(1名)
 4番 磯野 直 君

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 本間 幸広 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 長谷川 一志 君
 農業委員会会長 林 弘之 君
 会計管理者 大波 芳弘 君
 総務課長 石川 宏 君
 総務課職員係長 飯作 昌巳 君
 政策推進課長 柳田 昭一 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課長補佐 江良 貢 君
 財務課財政係長 室谷 眞二 君
 町民課長 藤岡 典行 君
 町民課主幹 今野 睦子 君
 福祉課長 鈴木 典生 君
 福祉課長補佐 永原 裕己 君
 福祉課主幹 野上 京子 君
 福祉課主幹 更科 滋子 君
 建設水道課長 井上 顕 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課主幹 鷲尾 伸一 君
 農林水産課長 山口 芳徳 君
 商工観光課長 三浦 義之 君
 焼尻支所長 杉澤 敏隆 君
 学校管理課長 熊木 良美 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 浅野 勝彦 君
 社会教育課長兼公民館長 濱野 孝 君
 監査室長 工藤 孝司 君
 農業委員会事務局長 安宅 正夫 君
 選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 水上 常男 君
 総務係長 豊島 明彦 君
 書記 逢坂 信吾 君

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまから平成22年第4回羽幌町議会定例会を開会します。
(午前10時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集あいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平成22年第4回町議会定例会の招集に当たりまして、議員の皆様には何かとご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 22年度がスタートし、3カ月がたとうとしておりますので、各産業の現状などについて少し申し上げたいと思います。農業につきましては、平年に比べ積雪量も多く、低温が続き、遅い融雪となり、また4月から5月にかけては気温が低く、風によるビニールハウスの被害等も重なり、作物の苗等に影響が出たと伺っております。水稲は、田植えが昨年より5日ほど遅いスタートとなったようでありますが、その後は平年並みに落ちついたようであり、播種後の経過も順調に推移しております。畑作は、低温や雨で播種作業が平年より遅く、今後の気候が気になるところであります。アスパラガスは、露地物の収穫が平年では連休明けごろにスタートいたしますが、本年は10日ほどおくれてのスタートとなりました。しかし、収穫開始後は順調に推移しているようであります。本年は、作物全体に遅い融雪、低温、雨、強風などの影響でおくれが出ている状況でありますが、長期の気象予報等の情報でも昨年以上の冷夏という予想もありますので、出来秋に向けて万全な対策による順調な生育を祈っているところであります。また、畜産農家にとっては、国内に口蹄疫の発生があったことで大変憂慮するべき事態となっております。本格的な観光シーズンを迎え、北海道全体で口蹄疫の侵入防止に万全を期しているところでありますが、本町への拡大がないよう注視してまいりたいと思います。
 漁業につきましては、主力のエビ、カレイ類、タコは漁獲量が伸び悩み、一段と魚価安も進んでおりますことから、昨年と比較して漁獲高で9,800万円ほど下回っております。ホタテ養殖は、同様な単価の下落分を出荷量で調整しているため、漁獲量を押し上げる結果となっておりますが、漁獲高は伸びておらず、全体として厳しい情勢となっております。日本経済の低迷により魚価安が続いており、世界経済の回復基調により燃油がゆっくりと上昇している状況ですが、今後一日も早い景気回復に期待を寄せているところでございます。
 次に、観光でありますが、4年目を迎えるえびタコ餃子が各種イベントで好評を得ており、本年はえびタコ餃子カレーを新メニューに加え、さらなる知名度アップに期待をしております。また、新企画として5月に実施されました地元(ふるさと)・再発見、炭鉱遺跡周遊ツアーは、本町の歴史を振り返る充実した内容であり、参加者から大きな関心とご好評をいただき、盛況のうち終了いたしております。
 公共工事は、地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用し、道路改良や街路灯の取りかえを発注しておりますほか、両島フェリーターミナルの外壁改修、漁村環境改善総合センターなどの屋根の改修を行います。継続事業としましても特別養護老人ホーム改築第2期工事や公営住宅朝日団地、下水道の整備などを実施しており、地域経済の活性化を図るための起爆剤となることに大きな期待を寄せているところでございます。
 さて、本定例会に提案しております案件は、報告2件、専決処分にかかわる承認が2件、議案として条例改正や一般会計補正予算など9件、諮問1件の合わせて14件であります。よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げまして、招集のあいさつといたします。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
   6番 森 淳 君    7番 駒井 久晃 君
を指名します。
 
    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 6月11日及び16日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員会委員長、熊谷俊幸君。

〇議会運営委員会委員長(熊谷俊幸君) 報告します。
 6月11日及び16日、議会運営委員会を開催いたし、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告2件、承認2件、議案9件、諮問1件、発議2件、意見案1件、都合17件、加えて一般質問1名2件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、定例会の会期は本日から17日までの2日間と決定をいたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、一般質問の審議をもって終了といたします。明17日は、報告、承認、一般議案、補正予算、諮問、発議、意見案等について審議をいたします。
 議会運営委員会では、日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
 以上で終わります。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり本日から6月17日までの2日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から6月17日までの2日間と決定いたしました。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 本日の欠席届は、4番、磯野直君であります。
 会議規則第21条の規定により本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成21年度2月から4月分まで及び平成22年度4月分の例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事項について委員長より調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員会委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)
平成22年 6月16日

羽幌町議会議長 橋 本 修 司 様

総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日
 平成22年5月14日

2 所管事務調査事項
 (1)上下水道事業施設の現地視察について
 (2)その他
 マル1水質検査報告について
 マル2下水道の認可変更について
 マル3その他

3 調査結果及び意見
 別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)上下水道事業施設の現地視察について(平成22年5月14日開催)

◎羽幌町浄水場(上水道施設)視察
 ・施設の機能等について説明を受け、施設内の視察を行う。
 ・視察終了後、公用車(福祉バス)で羽幌浄化センターへ移動。

◎羽幌浄化センター(下水道施設)視察
 ・施設の機能等について説明を受け、施設内の視察を行う。
 ・視察終了後、公用車(福祉バス)で羽幌町議会議員控室に移動し会議を行う。

(2)その他(平成22年5月14日開催)

マル1水質検査報告について
◎資料に基づき説明を受ける。
 ・毎日1回行う検査はペーハー、色度、濁度、残留塩素である。
 ・毎日の検査は一般細菌、大腸菌、カドミウム、シアン化物イオン等で、7月には51項目の全部を実施している。
 ・毎月の水質検査は、羽幌川の表流水をろ過し浄水にして配水池に上げ、配水池から配水管を通り各家庭の蛇口から出てくるものを検査している。
 ・羽幌の採水地点は給水区域の末端地域であり比較的使用量も多く、水道水質の把握をするには代表的な地域としてフェリーターミナルを選定している。
 ・天売、焼尻地区も同じようにフェリーターミナルで採水している。
 ・羽幌川の4線のところを原水の取水口としている。
 ・羽幌浄水場で考えられる原水の汚水要因は雨の降ったとき、雪解けのとき、ダム放流のときの3点で、このときだけ高濁度になる。
 ・水道水の状況としては、水質検査の結果から水質基準は十分満足できる結果になっている。結果については羽幌町のホームページ等で公表している。

 以上のような説明を受け質疑応答等の後、水質に問題がないことを確認し終了する。

マル2下水道の認可変更について

◎資料に基づき説明を受ける。
 ・本町の公共下水道は平成6年度に初回の認定を受け現在まで整備を行ってきた。
 ・この間、本町の都市計画用途区域の拡大及び人口設定等の変更に伴い、下水道においても基本計画の見直しを行った。
 ・今回、認可区域内の整備率が平成19年度末で84.1%を上回るため、認可区域の拡張及び認可期間の延伸を行った。
 ・下水道も都市計画事業の中の下水道事業であるため、下水道法だけではなく都市計画法でも認可を受けなければならない形になっている。
 ・今回、港湾のほうの用途区域の拡張があり、都市計画決定を行い基本計画の設定も同時に行い、その都市計画決定が平成21年3月26日で完了している。
 ・処理区の328ヘクタールは下水道の全体面積ととらえてほしい。今回は全体面積の見直しも行い328ヘクタールが315ヘクタールとなっている。
 ・予定処理区域は認可区域の面積であり、21年度までの分が308ヘクタール、今回311ヘクタールで3ヘクタールの増となっている。
 ・今回の認可変更は下水道法と都市計画法の認可を受けており、都市計画法の認可は平成22年2月26日で完了している。目標年次は平成25年までの4年の延伸をかけている。
 ・処理人口は前回都市計画マスタープランで設定された人口設定をもとに設定しており7,600人だったものが6,700人と900人の減となっている。
 ・認可はもともと3池とっているが現在は2池で稼働している。全体面積が減ったこと及び人口の減で最終的には3池で足りるという結果に至っている。
 ・下水道法施行令の改正が平成18年にあった。下水道の処理水は公共水域の羽幌川に放流するため羽幌の処理場は水質汚濁防止法上の特定事業所となり、水質汚濁防止法上の水質規制を受けるが、ペーハー、BOD、SS、大腸菌については下水道法の中でも規制があり「放流水域の水質の事実上の基準」として設定されている。
 ・BOD、SSが見直しできつくなった。水質規制のきついところ以外はほとんどが全国一律の基準でやっていた。
 ・下水道法施行令の改正に伴い各町村の水質状況を1年間くらい採取したデータをもとに町村ごとに決定しなくてはならなくなったことから、羽幌町も平成19年に1年間かけ採取しデータ分析して水質基準を設定し、今年度から対応している。
 ・羽幌町の実際の放流水質はこの基準以下のため問題はない。

 以上のような説明を受け終了する。

マル3その他

 ・羽幌町浄水場の運転管理業務を随意契約としたこと及び内部留保資金の預金方法等について、予算特別委員会で質問のあった件に対する回答並びに説明を受け、特段の質疑応答等はなく終了する。

 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、駒井久晃君。

〇文教厚生常任委員会委員長(駒井久晃君)
平成22年6月16日 

羽幌町議会議長 橋 本 修 司 様

文教厚生常任委員会委員長 駒井 久晃 

所管事務調査報告書

本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

1 委員会開催日
 平成22年4月15日

2 所管事務調査事項
 (1)特別養護老人ホームの進捗状況について
 (2)その他
 マル1保育所の改築について
 マル2道立羽幌病院について

3 調査結果及び意見
 別紙のとおり

所管事務調査報告書

(1)特別養護老人ホームの進捗状況について(平成22年4月15日開催)

◎担当課より資料等に基づき説明を受ける。
 ・昨年に引き続き2期工事が4月から11月完成に向け始まった。
 ・昨年の問題点も踏まえ今年度確実によいものができるように頑張っていきたい。
 ・今年度の工事は多床棟であり、デイサービスと管理棟の建物がつながる予定である。
 ・居室は4床室が14室で、内訳は一般が12室、ショートステイは2室である。1床室は5室で一般が2室、ショートステイは3室である。
 ・今回は社会福祉協議会と6日と13日に意見交換をし、要望を踏まえ事業を進めることにしている。

 以上のような説明を受け、質疑応答等の中で以下の点について確認した。

 ・前回指摘したユニット棟の湯量等の問題については、業者の瑕疵責任で段階的に改修しており、配管と1次2次ポンプの取りかえを終えている。
 ・2期工事の配管はこれからであり、同じようなことを繰り返さないよう検証し実施する。
 ・管理棟に近いユニット棟ですが漏りがあったため、鉄板のつなぎ合わせを直すことで対応を進めている。また、今後入水ルート等原因について検証し、ユニット棟6棟すべてにおいて対応する予定である。

 質疑応答等の後、2期工事に向けて万全を期すよう意見を付して終了した。

(2)その他(平成22年4月15日開催)

マル1保育所の改築について

 ・保育所の改築について、幼保一元化や小学校との併設、給食センターの活用等について意見交換し、国の方針が出た段階で総合的に判断しどのような形がよいかを示したいとする考え方を確認した。
 ・あわせて、改築に向けての早急な対応と国の方針等詳しい資料の提供を要望し終了した。

マル2道立羽幌病院について

 ・医師確保ばかりではなく羽幌町としてできることは何か早急に検討したいとする町長の答弁に対する担当課の考え方について意見交換し、現在資料を収集し羽幌町としてかかわれる方法について検討中であることを確認した。
 ・また、今までの経緯から中部3町村でも広く意見交換し連携していくことについても必要である旨を要望し終了した。

 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。
 暫時休憩します。

休憩 午前10時25分
再開 午前10時31分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

    ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第4、一般質問を行います。
 通告は、11番、室田憲作君1名であります。
 それでは、発言を許します。
 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 道立羽幌病院への町としての支援について、舟橋町長の4期立候補について、2点について質問をいたします。
 初めに、道立羽幌病院への町としての支援について。道立羽幌病院は、中北部地区の中核病院として位置づけられ、地域住民の医療を担い、その充実は住民がひとしく期待をしているところであります。特に平成17年の移転改築以後は、診療科が増設され、明るい方向が示されていたのでありますが、昨今の全国的な医師不足は当病院にも大きく影響を及ぼし、常勤医師も年々減少し、地元での出産や全身麻酔による手術ができない状況に至っております。住民の不安は増すばかりか、遠隔地の入院加療は経済的にも大きな負担となっております。本年に入り、常勤医師の転出、異動問題は、診療科の閉鎖のみならず病院の維持すらも危ぶまれる状況となったところであります。しかし、町長を初め病院関係者等の熱心な交渉は、道も事態を大きく受けとめ、医師等の確保に努められ、現状を維持するに至ったところであります。住民の生命を守る医療の充実は、現状に満足するものではありません。行政としても情報を的確に把握し、迅速な対応が肝要と考えます。町長は、さきの道との交渉経過、今後の見通しなど、説明会において羽幌町としてできる支援を早急に検討し、病院の充実のために対応していきたいと決意を示されましたが、その後どのような対策を考えられ、実施されているのかをお伺いをします。

 2点目、舟橋町長の4期立候補について質問をいたします。舟橋町政の3期も残すところ5カ月となりました。不透明な政治情勢、そして長引く厳しい経済状況の中にありながらも健全な財政維持に努め、諸課題の解決に当たり、住みよい町づくりを第一として町政の執行に取り組んでおられるところでありますが、次期4選へ向けての町長の立候補の意志をお伺いします。
 以上。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 室田議員のご質問にお答えをいたします。
 まず、1件目の道立羽幌病院への町の支援についてでありますが、道立羽幌病院は、北海道が平成20年に策定いたしました北海道病院事業改革プランにおいて個別病院ごとの方針に、留萌第2次保健医療福祉圏における中核医療機関として地域の医療機関や他の地域センター病院等との連携を図りながら、地域の医療需要に対応し得る2次医療機能の確保に努めると定められております。また、3月の定例道議会におきましても、高橋知事は中核医療機関としての機能を羽幌病院が十分に果たせるよう、現行の常勤医師体制の確保に最大限努力し、医療機能の充実に取り組んでいく考えを示されているところであります。これらの経緯を踏まえ、現状の体制維持は図られるものと思っておりますが、以前にも述べましたように、道立羽幌病院の充実に対し、町といたしましてもできる限りの支援をしてまいりたいと考えております。これまでに実施している支援といたしましては、医師の業務軽減を図るため、委託業務の見直しとして平成20年度には保健業務を、今年度から学校医業務を他の病院へ委託しておりますこと、また医師対策としましては医師などとの交流機会を設けているほか、住民周知として町広報に道立病院のお知らせ欄を設け、外来診療体制等の広報活動を行っております。さらに、病院運営につきましては、病院駐車場及び一部医師公宅敷地使用料の免除を行っております。
 今後の支援対策として考えておりますことは、医師対策として民間による道立病院支援組織の構築、医師の招致活動、研修費用の貸し付けによる医師のスキルアップ支援、医師を育てる奨学金の創設、派遣医師の送迎支援等でありますが、町としてすぐ実行に移せるもの、また予算等が伴うことから検討を要するもの、さらには住民の協力が必要なものもあり、具体的な協議を要するものと考えております。このようなことから、さらに内部での協議、検討を重ね、議会特別委員会及び北海道とも協議をしながら対応してまいりたいと考えております。これからも北海道と連絡を密にし、意思の疎通を図ることはもとより、これまでの対応に加え、病院等関係機関への訪問及び協力要請を行うほか、医師及び医療スタッフの居住環境整備等、各種施策を官民が協働し、一体となって取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目の4選へ向けての立候補の意志についてとのご質問にお答えをいたします。振り返りますと、拓銀破綻後の北海道経済が凋落の一途をたどり、混迷のきわみであった平成10年11月、町民各層の方々のご支持をいただき町政を担って以来、20世紀から21世紀へ変わる節目を経て、今3期目4年の任期も残すところ5カ月余りとなりました。この間我が国は、バブル崩壊後の混迷期に入り、経済のグローバル化、環境保全型社会への変化、情報通信技術の高度化による産業構造の変化、少子高齢化社会などへの問題を抱える中、最近ではここ数年サブプライムローンやリーマンショックでの金融不安が世界じゅうへ広がり、我が国の企業も不況に生産調整、また派遣切りなど断行し、大変な状況をもたらしました。国内の不況はいまだとどまることなくきているところでありますが、北海道の景気もこの間道財政の厳しい状況の中で各自治体とも大変な対応を余儀なくされております。我が町でも、ここ数年町の中心的企業、商店等が倒産をしたり廃業するなど大変な状況となり、社会基盤整備の必要性が求められる地域として、公共事業の削減が進むことにより、基盤整備工事を担う業種は今後ともこの流れからもまことに厳しい状況が予想されるものであります。

 このような激動の中ではありますが、我が町の基幹産業であります漁業は、魚価安やトド、アザラシ問題に加えエチゼンクラゲの発生が新たな問題となり、抱える課題は数多く、今後経営の安定化のため、安全操業はもちろんでありますが、地域の良質の食料資源供給地として誇れる基盤体制を確立していかなければなりません。漁港区の狭隘から長年にわたり工事に取り組んできた羽幌港の埠頭整備、23年、24年度での漁協本所施設移転の大事業を控えております。移転跡地との一体的活用により、効率的な漁業経営に大きな役割を果たすものと期待をいたしているところであり、行政として必要な支援体制を整えてまいります。農業についても、一昨年の乾燥調製貯蔵施設の本格稼働とすばらしいスタートを切った初年度でありましたが、昨年の長雨等で農作物が不作となり、本年においても春先の低温の影響が懸念され、また新たに拡大が続くエゾシカの被害についても農業者にとって大変厳しい状況が予想されます。自然との闘いの中で頑張る1次産業は、町の経済への影響も大きく、今後とも大きな期待をするとともに、後継者の育成、安定した農業経営に取り組める体制の確立に努めてまいりたいと思います。

 次に、町なかににぎわいをとの思いから、コンパクトでフットワークのよい町なかの形成を図ることを目的に、核となる中心市街地活性化事業の集積店舗ができ、本年で5年目を迎えました。高齢化が進む地域では、市街地の形成は分散型より集中型であるべきとの町づくりの方向として、遊休町有地や空き家の有効活用をしながら、町なか活性化の誘い水となる戦略的な発想を持って積極的に形にしていきたいと思います。

 住民生活に直結した問題として、両島を含んだ医療、医師確保の問題が慢性的に大きな課題となっております。ドクターヘリの導入はうまく功を奏し、市街地区も含めて住民に大きな安心とその役割を十分に果たしているところでありますが、固定医の確保については、全道的に300人の不足が生じている現状から薄氷を踏む思いでおりますが、今後とも地域住民とともにできることを最大限に活動に変えていきたいと思います。介護については、施設介護を望む方が多い中で快適な環境の特老の竣工が待たれますが、今後とも高齢化の進む地域において現状の把握をしながら介護力の向上を図っていかなければなりません。そのほかにも、教育、保育環境の整備、長年の懸案でありますが、地域の子育て世代の方々の要望も強く、一方では共働きの家庭がふえるなどの社会情勢を踏まえ、町づくりの観点からも地域性、人の流れなど十分に考慮しながら取り組んでまいります。また、長年の取り組みの中、24年度で完成港となる羽幌港の埠頭に両島への玄関口、フェリーターミナルビルを建設いたします。羽幌観光のメーンであります天売、焼尻島の産業や生活を支える重要な拠点でありますが、その補助要請活動が民主党政権になってその流れが不透明で難しくなっております。しかしながら、今後とも積極的な活動の中で獲得へ向け取り組んでまいります。また、次期振興計画の中で決定を見る羽幌小学校改築について工事着工の前段となる耐力度調査を実施し、今後の建設へ向け基金の設置をいたしました。既存施設との関連など不透明な部分が多いと思いますので、正確な手順を踏みながら進めてまいります。現在進行中のもの、またこれから取り組むものなど、ハードのものが多いわけでございますが、財政の状況を踏まえ、住民とともに情報を共有しながら丁寧に進めてまいります。

 今我々地域が置かれている状況は、地域のことは地域に住む住民が決める地域主権の観点から、地域の独自性、地域の特色が競争評価されるものであります。このことの取り組みは、行政だけでのものではなく、地域住民と一体となって進める意識を強く持たなければなりません。少子高齢化が進む地域社会で、地域個々の体力は間違いなく落ちております。それを補うのが地域連携であり、また協働の意識であります。知恵を出し合い、力を合わせて地域力を高め、あらゆることに活力を求めていかなければならないと考えます。菅政権にかわって国家財政の健全化への取り組みに強い意欲を見せており、財務省からは地方財政とのバランスが指摘されております。地方交付税への影響も大きくかかわってくることが予想される中で、歳入の半分以上を交付税に依存する地方財政は今また大変な厳しい状況が考えられます。今までも厳しい行政運営を強いられる中で、我が町は他町村に先駆けて行政改革に積極的に取り組みを進めてまいりました。指定管理を含む民間への委託、職員の定数管理、事業評価による補助金等の見直しなどなど、これからも無駄を省く取り組みは続くわけでありますが、一つ一つの取り組みが多くの住民の利益となるよう取り組んでいく所存であります。

 4期目の立起に当たっての今後4年の具体的政策は後日明らかにしたいと思いますが、14年度からスタートした総合振興計画ほっとプラン21が来年度から新たな総合振興計画の策定に取り組むことになります。少子高齢化の急速な進展の中、生産人口の減少が大きな課題でありますが、自立プランの整合性と財政計画の見きわめに努め、住民連携、協働などソフト面への取り組みを強く意識しながら、持続的効果が期待できる事業、そして将来の財産となる必要施策を優先化、重点化して進めてまいります。残された任期中も全力投球をすることはもちろんでありますが、今後さらに厳しくなる町政運営に対し、より一層行財政改革を進め、町民一体となった心と心の触れ合う町づくりに力の限り誠心誠意取り組むことをここに申し上げ、4期目へ向け立起の表明として、室田議員への答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 初めに、道立病院のことについて何点か質問をさせていただきます。
 答弁の中に、現状の体制維持は図られていると思っているというような一節がございました。3月まで常勤医師が何名おられ、派遣医師が何名であったのか、そして4月以降はそれらがどういう在籍になっているのかをまずお尋ねいたします。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 室田議員の質問にお答えいたします。
 21年度につきましては、常勤医7名でございます。内訳は、内科5名の外科2名でございます。そのほか出張医は、婦人科、小児科、眼科、整形専門外来、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、精神科、8名でございます。
 以上です。
(何事か呼ぶ者あり)

〇福祉課長(鈴木典生君) すみません。4月からの体制を申し上げます。常勤医師4名でございます。内訳は、内科医3名の外科医1名でございます。出張医による科につきましては、婦人科、小児科、眼科、整形専門外来、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、精神科、8名でございます。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 固定医が大幅に減っていると、出張医がそのまま現状維持と。出張医の数でいうと、確かに8名いるのかなというような感じがしますが、1週間に1回、または2週間に1回というような状況で出張されてきていると。または、一日のうちでも極めて短い時間出張されているということから見ると、私はこれで21年度の現状が維持されているというようにはちょっと思えない。特に住民が医師をどう受けとめているかということだと、そういう見方もあるのではないかと。かかりつけの先生がいつもかわるでは、非常に住民が不安に思われている。聞くところによりますと、入院患者が最近、入院患者のみならず外来患者も少しずつ減りつつある。そうした面からしてみると、到底現状の体制が維持されていないと、このように思うのですが、どういうふうに考えられているか、見解をただしたい。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 確かに現状を見ますと、入院患者は4月は前年度と同様、5月の下旬から確かに少しは減ってきているみたいです。あと、外来につきましては、3月に医師の4月の状況がはっきりわからなかったものですから、長期投薬をしてございまして、それが90日間薬を出しております。それの関係で、4、5、6、90日間ですので、今後また7月から薬のなくなった方は診療に見えられるみたいです。実際には、医師の数につきましては常勤医は少ないのですけれども、先ほど言いました科目もありますけれども、そのほかに重複して別に医師が派遣されてきているのもございまして、夜間につきましては今の常勤医の勤務を緩和するために出張医で賄っていたり、土日につきましても出張医で救急医療について対応してございますので、前回、前の3月の状況よりもある意味では確立された体制と考えております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 先ほども言いましたように、数字の上では間違いなくそうだと思うのです。だけれども、住民のそういった不安というものが取り除かれていないと私は思っているが、課長、その辺どう思うのか、もう一度。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 確かに室田議員のおっしゃるとおり、常勤医がいることが、常勤医を確保することが最大限一番必要なことと私ども考えてございます。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 何回もやっていても切りがないと思いますので、支援について何点かお尋ねします。項目ごとにあれしますが、簡潔にお答え願えればと。
 先ほどの答弁の中に、支援について民間による道立病院支援組織の構築とありました。このことは、どういうことなのか。
 それから、2点目は、研修費用の貸し付けにより医師のスキルアップ支援をしていきたいと、これはどういうことなのか。
 3点目、医師を育てる奨学金の創設をしたいと、これはどういうことなのか。
 次、派遣医師の送迎支援ということですが、これについてはどういうことなのか。
 このことについてまず。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 まず、1件目でございますけれども、1件目は民間による道立病院支援組織の構築でございますけれども、現在留萌市で行っています民間の組織によりまして、今現在例えば羽幌町に常勤されています医師の広報、医師の紹介とか出張医の紹介等を広報等で報告するなど、道立病院の状況を住民の皆様に、例えば一つの例なのですけれども、知らせるというような形の組織をつくって、羽幌町の住民と病院とがもっと近くかかわり合っていけるような状況をつくりたいというもので、住民の組織をつくりたいと考えているものでございます。
 2点目の医師の研修費用の医師のスキルアップなのでございますけれども、これは予算が伴いますので、実際に私どもで今考えている構想をお話ししますと、羽幌に常勤医でいらっしゃった場合、例えば期間を決めて、その期間いていただければ研修費用として、まだ幾らかは決まりませんけれども、何百万とか、そういうお金を出しまして研修をしていただくと。そして、期間限定で、その期間いていただけるとその分については償還が要らないと、それはまだはっきり決まっていませんが、そういう方向で医者の研修費用を出す政策でございます。
 次に、奨学金の創設でございますけれども、羽幌町で将来医師になる方につきましては、奨学金という制度を設けまして奨学金を支援すると。その償還につきましても、羽幌町に医師として来ていただけた場合には、何年間か来ていただければその償還についても返還を免除する。そういう考え方もございます。そういうことで医師を、羽幌町に常勤医を、固定医をふやしていきたいという考えでございます。
 あと、派遣医の送迎の関係でございますけれども、現在は留萌まで道立病院のほうで送迎を行っているようでございます。今は民間の病院の先生につきましても札幌等から来る場合もございますので、その方に対しましても送迎の援助はできないか、支援ができないかということで考えているものでございます。
 以上でございます。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 大変大きな構想で、今すぐ実行に移せるというものは一番初めの民間による病院支援組織の構築、それから送迎支援くらいかなと思って聞いていたのですが、1つ、これは要望になるかと思うのですけれども、先ほど文教常任委員会の報告がありましたけれども、4月の15日に道立病院の対応について質問をしているのです。そうしたら、早急に検討しますと言っているのですよ。早急に検討しますと、出てきたのがまた早急に検討しなければならないなのです。だから、そういうことからすると、何にも早急になっていないということを十分認識していただきたい。そういうようにまず1つ思いましたので、その辺を指摘させていただきたいと。
 次に移ります。言葉の揚げ足をとるようなのであれですが、ちょっとわからないので。そのほかに住居環境整備等を行っていくとか、そういうようなことも説明されている。施策を官民の協働でと、官民というのはどこを、どの部分を指して言っているのか、ちょっと説明ください。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 先ほど申し上げました住民の住民による道立病院の支援等と、あと道は道、羽幌町は羽幌町ということで相互でみんなで道立病院の体制を立て直していくか、いい形を整備していくということで官民という形で述べさせていただきました。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) この辺も答弁は要らないのですけれども、こういう言葉というのは非常に使いやすいのです。住民協働、官民協働、しかし実際には官が何をするのか、民が何をするのかというあたりを具体的にしなければ、言葉だけで終わってしまう部分というのは多いのです。だから、その辺も十分吟味しながらやっていかなければ、実質的には計画が進まない状況になっていくのでないかと私は思うのです。その辺を十分。
 そこで、私のほうから私の思っていることを2つ、支援策としてこれはどうかということをもう少し具体的に話し合ってみたいと思うのですが、最後に先ほど言われました医師の送迎についてです。道立病院のほうで留萌市からの先生については送迎をされていると、こういうようなお話でありましたけれども、派遣医師が多いということなのです。それぞれの病院に勤務されていて、何時まで羽幌というようなことになった場合でも、それでは確実に何時まで来れるのか、来れないのかということになると、業務の内容によってもしっかりした時間を設定できないのが事実だろうと、そういうように思います。特に札幌や旭川から来るということになると、業務を終えて、それから車で来る。または、こっちで業務を終えて、車で帰る、またはバスで帰るというようなことになっても相当大きな疲労度があるのだろうと思うのです。そういったようなところを何とか、町の予算といいますか、費用といいますか、そういうようなことで支援をしていくことが、積極的に支援をしていくことができないのかどうか。また、ひいては企業の振興にもつながっていくだろうと、そんなこともちょっと思うのですが、その辺のことをもうちょっと具体的にお聞かせください。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 まず、道立病院の医師ですので、道立病院との協議が必要ということになります。それと、あと予算の関係もございます。それで、実際には羽幌町で町だけですぐできるという判断はできないので、道立病院と、それと予算も含めて検討させていただきたいと思っています。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) そこで、課長、当然そうなのです。これは、羽幌町でこうやって考えているから、私たちが思っているからということでやれることでない。所管はあくまでも道なのですから、そういうことはできないと思うのですが、事務長と病院関係者と定期的な懇談とか、随時でもいいです。そういうような機会というのはどういうように持たれているのですか、ちょっとお聞かせください。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 現状では、1カ月に二、三回ですか、お伺いしたり、あとは電話等で連絡をとり合っております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) その辺を積極的に懇談をするなり連絡をとり合うなりして、羽幌道立病院の現状を十分に把握し、町としてできることは何なのかということをきちっと、そしてどれくらいの予算が必要なのかというあたりも、先ほど聞いていますと、予算がかかることだからと、当然かかるのです。だから、その辺がどうなっているのかというあたりをそういう懇談の中で引き出していかなければ、私は同じことを繰り返していくのではないかと。強いてこういうことを言うのは、非常に住民が不安を感じて、しかも留萌なり旭川へ通っていると、羽幌道立に通っていた人がそっちのほうへ移っていっているという現状をとめていかなければならないだろう。やっぱり住民の不安を解消するということが最大だろうと、こういうように考えるから、そういうことをしつこく言っている。
 それから次に、出張医が多いということですが、遠大な予定があるようですけれども、羽幌っていいところだなと、住んでみると羽幌ってなかなかいいところだと。よく私たちが言うように、自然がいっぱいある、それから食がおいしいものが多いというようなことをよく宣伝に使われているわけですが、本当に羽幌というのはそういうところなのだなということを医師ばかりでなく家族の方々にも知ってもらうと。そして、そういうことが口コミで、羽幌へ行ってみろと、なかなかいいところだぞと、人情もいいぞと、そういうようなことを肌で感じてもらうと、そういう場を今後設けて、そういうことが口コミになって、それでは羽幌へ3年くらいでも、そういう物の言い方すると変ですが、羽幌へ行って3年勤めようかとか、4年勤めようかという、そういうようなことにもつながっていくのではないかと思いますが、私はそういうふうに思うのですが、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
 医者も含めまして、家族の方も含めまして懇親会、交流会を考えてございます。その中で、羽幌町の特産品、羽幌町の住環境を含めて、その時点でお話をして羽幌町の魅力を十分に伝えたいと考えてございます。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) 最後に、町長の答弁の中に今現在北海道で300人からの医師が不足しているということで、医師を羽幌に呼ぶということはまことに大変な至難なことだという答弁がありましたけれども、小児科の先生、それから循環器の先生というものは、入院している者ばかりでなくて通院の患者さんにしても非常に頼りになるというか、そのことがよく聞かれますので、そういう先生の常勤に全力を挙げていただくように強く要望しまして、この件についての質問を終わります。
 次、2つ目の町長の立起のことについて一つ二つ町長の決意を改めてお聞かせ願えればと、このように思いますが、先ほど町長は4期目への立起を表明されて、町政担当の一端を述べられましたけれども、確かに町長のおっしゃるとおり、今町が抱える諸課題というのは山積しているわけで、それに反して非常に厳しい財政状況もあるというふうなことは重々理解します。特養ホームだとか火葬場の新築、あるいは中央埠頭にかかわる一連の事業等々を考えると、大変な状況にあると思いますが、保育所、小学校の改築、俗に言う箱物にかかわる課題も多いわけですけれども、しかし町民はひとしくその早期実現を待ち望んでいることも事実であると、町長は十分ご理解されているのだと思います。
 そこで、町長の4期の熱い思いが先ほどの決意で推察することができたわけですが、町長が提唱されてきた住みよい町づくり、協働の町づくり、若者が住む町などの達成も半ばと考えております。そうしたことから、引き続き町政を担当されるということは期待をするところでありますが、町長、そこで立起に当たって熱い思いが述べられましたが、今町長が4選に当たって強く町民に訴えたいことは何なのか、端的に一つ二つお聞かせ願えればと思いますが、いかがですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) お答えをいたします。
 室田議員の質問の中から4選へ向けての私の考えの一端を述べさせていただいたということで、まずもって感謝したいというふうに思います。
 また、本当に町民に訴えたいものはということでは、先ほどの答弁の中にもるる私が思うことの一端を述べさせていただきました。しかしながら、町づくりという大きな観点から町民の方々に何を訴えたいかと、あれをつくる、これをつくると先ほど室田議員のお話の中にもありましたハード面のみならず、羽幌町が将来どうなっていくのだ、またこの羽幌の町で暮らしていく人たちがどう生活していくのだと、その地域づくりという本質論ではないのかなというふうに思います。そんな中での一つ一つの施策、一つ一つのことが、先ほど一部述べさせていただきましたけれども、ハードなもの、またソフトの面も含めて住民の方々にわかっていただかなければならないことというふうに思います。
 昨今の社会情勢というか、テレビや新聞等々で私が、まことにソフトな部分ではありますけれども、非常に人のつながりというか、人と人との関係というものが希薄になってきている。また、地域の風土も、昔からのよかったと思われる風土もどんどん、どんどん情報化社会の中で少しずつ、腑に落ちないというか、乱れてきている部分があるのかなと、これは私が思うことであります。そんなことも含めて、今8,200のこの町、住民の方々がけんけんがくがくで結構です。本当に自分の思うことが相手に伝わり、そして相手がまたその思うことを受けとめながらというようなある意味での町づくりをみんなで語ることができる、そしてそのことについてみんなで進んでいくことができると、そんな町、そして住民の方々に求めていきたいということが私の頭の中にずっと離れないことであります。
 室田議員の質問の趣旨にちょっと合わないのかもしれませんけれども、何を強くということではなくて、そういう気持ちの醸成ができて初めて我々が求める将来の財産、この町の財産をつくり上げていくことができるのではないのかなというふうに思っております。ちょっと答弁としては物足りないかもしれませんけれども、そういう意味で住民の方々一体となった町づくりということで、私は個々の事業とは別に訴え続けていきたいというふうに思っております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 11番、室田憲作君。

〇11番(室田憲作君) ほかの懸案と違って、厳しく質問するわけにはまいりませんけれども、残された5カ月、町長、次期町政担当ということも見通して頑張りたいというようなことも先ほど決意のほどを述べられましたけれども、今町長がこういう町づくりの全体の構想の中でというような話をされましたけれども、町長のそういった思いをもう少し具体的な、より具体的な形で、これはこういうふうに、これはこういうふうにというような具体的な形が見えるようなことを残された5カ月の町政執行の中で十分に明らかにされ、そしてより強いリーダーシップを持ってそれらのことを推進され、町政執行に当たっていくことを強く望みまして、質問を終わります。

〇議長(橋本修司君) これで11番、室田憲作君の一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。
(午前11時18分)

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